
カラダの内側から自信を取り戻す!


富山県下新川郡入善町は、富山県の東部にある。北アルプスの大パノラマを背景に、黒部川がつくった広大な扇状地の上にあり、豊富な地下水を利用した広大な田園が広がっている。家内の実家があるのでたびたび訪れるが、空気と水のおいしい町だ。
ここの海岸には、全国でも珍しい、海洋深層水の取水所がある。ミネラルを多く含み、健康によいとされる海洋深層水が、地元の人なら基本使用料100㍑まで200円で、町外の人でも300円で購入できる。海洋深層水は低温で、雑菌が少なくクリーンなので、そのまま家庭で利用できる。
利用法としては、塩分として料理に利用すれば、ミネラル補給にもなり、味がまろやかになる。浅漬けをつくったり、ご飯を炊くときに、海洋深層水を少し入れる。(水に対して1/5程度)もちもちとした食感になる。
海洋深層水をお風呂に入れたり、肌に塗布すれば、美容、アトピー性皮膚炎の症状改善に効果があるといわれている。飲用には、水に5倍くらいに薄めて利用する。
このように、入善町で海洋深層水が取水できるのは、富山湾が急に深くなる、独特の海底地形を有しているか。取水所から富山湾の水深384mに設置されている取水口までの距離が3,308mと比較的近く、取水しやすい。

海洋深層水はメタボに効く?
富山県衛生研究所と富山大大学院医学薬学研究部が、海洋深層水を使ったメタボリック症候群対策の研究を、9月6日から行うことになった。
研究は、深層水で行う運動が、水道水よりメタボ対策に効果的かどうかを調べるのが目的。2008年度から始まり、過去2回の調査では水道水より、血圧低下を促すホルモンが増えるなどの成果が出ている。
ただ、被験者が2回とも数人程度と少なかったことから、今年度は公募で集まった20~70歳代の男女85人に約3か月間調査し、効果の裏付けを進める。
被験者は、滑川市の海洋深層水体験施設「タラソピア」のプールで週1回以上、歩行などをしてもらい、3か月後に血圧や酸素消費量などを測定。8月30日~今月5日までの事前調査時と比較する。
県衛生研究所は「継続的、長期的なデータ収集で、研究の精度を向上させたい」としている。(2010年9月6日10時16分 読売新聞)
海洋深層水とは何か?
健康によいとされる、海洋深層水とはそもそも何だろう?そして何がよいのだろう?
海洋深層水(deep ocean water:DOW)または単に深層水とは、深度200メートル以深の深海に分布する、表層とは違った物理的・化学的特徴を持つ海水のことである。よって、海水の95%以上は海洋深層水にあたると言える。これは産業利用上の定義であり、今回はこれについて説明する。
海洋深層水のよさは3つある。それは普通の水と違って、清浄性が高い、無機栄養塩類が豊富、低温安定性がある…ということである。
清浄性
人間の排水で汚染された河川水の影響を受けないため、化学物質による汚染がない。また、太陽光が届かないためプランクトン等が成育しないので、有害な雑菌等も表層水の千分の一以下と少ないことが特徴である。このため、深層水は表層水に比べて細菌学的にも化学的にもはるかに清浄である。
無機栄養塩類が豊富
表層水に比べて、植物プランクトンの成長に必要な無機栄養塩類(NO3-ショウ酸態窒素、PO4-リン酸態リン、Si ケイ素)が豊富である。これは海洋深層水中の植物プランクトンが少ないために、表層から沈降してくる魚類の死骸が分解されて生じた無機栄養塩類が消費されずに残っているためである。
低温安定性
水温をはじめ含まれる成分が年間を通して一定であり、水質が安定しているという特徴がある。
海洋深層水は、表層水との混合がおこなわれないため溶存酸素量が少ない。ただし、日本海固有水は太平洋側の海洋深層水とその成り立ち方が異なるため、溶存酸素量が表層水とほとんど同じであることが特徴である。
なお、深層水が特定の海域で表層へ上昇する(湧昇)ことがあるが、豊富な無機栄養塩類によりプランクトンが豊富に発生するため、非常に生物生産性の高い海域となり好漁場となる。
日本国内の海洋深層水
日本国内の取水施設は11都道県19施設あるが、取水施設の整備コスト面では陸地から急激に深くなる海底地形の方が取水管の設置距離が短くなり初期投資コスト面で有利になることから、取水地は島(新潟県佐渡島、沖縄県久米島、鹿児島県甑島)や半島の先端(高知県室戸、神奈川県三浦、北海道羅臼)に設置される場合が多い。
例外としては、3千メートル級の立山連峰からの急峻地形が海底1千メートルまで続いている、富山湾に面した富山県滑川市や同入善町、同じく急峻地形の駿河湾に面した焼津市が平野部に立地している。
これらの立地条件は、企業や一般人が取水施設を利用しやすい都市部が後背地としてあるかないか、交通インフラへのアクセスの良否による製造した深層水製品の消費地への輸送コストの増減といった事柄に影響することから、深層水の産業利用の成否を握ることになると思われる。
海洋深層水の種類
海洋深層水利用として販売されている飲料水は、海水淡水化プラント(電気透析やRO膜)により塩分を取り除き、主にそのミネラル分を利用して製造されている。その製造方法は主に次の3種類に分けられる。
1.海洋深層水から塩分を取り除きミネラル分を濃縮した上で、陸水に添加し商品化したもの。
2.単純に塩分だけを取り除き、商品化したもの。
3.ニガリ成分だけを取りだし原料とし、陸水に添加したもの。
1.の製法により製造される製品は、ダイエット、スポーツ後のミネラル分補給、コーヒー・紅茶の飲用など目的に合わせてミネラル分を調整した製品作りが可能である。富山県の企業では、目的別に5種類の硬度の製品を開発・販売している。
参考HP Wikipedia「海洋深層水」・海洋深層水パーク「DeepSeaWater」
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