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 謎の発光現象の正体は?
 木星といえば、今年に8月21日、木星を観察していたアマチュア天文家が、大気圏で謎の輝きを放つ発光現象をビデオ撮影することに成功した。こうした発光現象は、今年の6月と昨年の7月にも観測されている。この謎の発光現象の正体は、どうやら隕石のような何かが木星に突入し、燃え尽きたときの現象らしい。  

 このことから、木星に隕石などが落下する現象は、思ったより、頻繁に起こっていることがわかってきた。

 さらに、今年は木星に異変が続く。通常は、南北に2本の縞模様があるのに、今年5月から南半球の1本が消えたまま。謎の発光現象を撮影した8月にも、大赤斑の近くにあるはずの縞が写っていない。この縞は「南赤道縞」という。

Jupiter

 東亜天文学会によると、完全消失は21年ぶり。このときは数カ月で再出現した。今月から観測好機とあって、世界の天文ファンが復活の日を注視している。(asahi.com 9月29日)

 なぜ?南赤道縞が完全に消失
 太陽系の巨大なガス惑星に異変が起きている。木星の特徴的な縞模様の1本が消失し、いつもと違う表情を見せているのだ。

  通常、木星の赤道付近は赤道縞と呼ぶ南北2本の暗い縞模様が平行に走っている。周期が約10時間という高速の自転で生じるジェット気流の産物だ。

 しかし、アマチュア天文家が最近撮影した画像で、この2週間に南半球にある南赤道縞が完全に消失したと確認された。消失理由はわからない。

 天文学の月刊誌「Sky & Telescope」の編集主任アラン・マックロバート氏は次のようにコメントする。「2本あるはずが1本しか確認できない。市販の望遠鏡でも木星面の模様を観測できる性能があれば、すぐに気付くはずだ。それほど明白な変わり様であり、観測史上最大の変化と言えるだろう」。

 大赤斑は健在
 一方、“ベルトのバックル”にも例えられる大赤斑はいまだ健在だ。「いつもは南赤道縞に食い込んでいるが、現在は淡色を背景にぽつんと浮遊しているかのようだ」と同氏は表現する。

 大赤斑は、地球が3つすっぽり収まってしまうほど巨大な高気圧の渦である。赤レンガ色や白味がかった色に変化するが、現在は「オレンジ色が優っている」という。

 とはいえ、これほど劇的な変化に専門家はまったく動じていない。70年代や90年代初頭にも同様の消失現象が起きているが、南赤道縞は必ず再出現するからだ。しかし明確な説明を求められると、どの天文学者も歯切れが悪い。

「木星上空では十数本のジェット気流が西から東、東から西へ互い違いに流れている」と、カリフォルニア工科大学の惑星科学者アンドリュー・インガソル氏は説明する。木星面のさまざまな色をした縞模様や渦巻き模様は、ジェット気流の狭間に浮かぶ雲が作り出しているという。

 地球の大気では考えられないことだが、1979年にボイジャー1号が初めて木星を接近観測して以来、ジェット気流のコースと勢いはほとんど変化していないという。

 木星の縞模様の成分は謎
 インガソル氏は、消失現象の原因は南北方向に流れる気流の高度変化にあるとみている。上昇気流で巻き上げられたさまざまな物質が雲の筋を変化させ、縞模様の形状や化学組成の変化の原因になる可能性があるという。

「1本の縞模様で上昇気流が発生すると上層では雲が横方向へ拡がり、隣の縞模様を覆い隠すことになるだろう。この非常にゆったりした上下の大気循環が変化した可能性があるが、残念ながら雲の中までは観測できない」と同氏は解説する。

 明るい雲が暗い雲を覆い隠しているのが原因としても、色の違いが何から生じているのかもまだわからない。雲の成分はアンモニアや硫化水素などが候補に上がっている。これらの化学物質は、太陽光線への暴露など、環境の変化にそれぞれ異なる反応を示す。

 インガソル氏は、「色の発生理由の解明はこれからだ。硫黄化合物、有機化合物、リン化合物などの可能性があるが、反応が複雑で現時点では判断が付かない」と語る。

 南赤道縞が再び出現する様子を狙っている天文愛好家も多いだろう。しかし、カリフォルニア工科大学のインガソル氏は慎重だ。「いままではそうだったが絶対とは言い切れない」。(National Geographic News May 17, 2010)

 大赤斑と中赤斑の正体も不明
 木星表面の特徴的な模様として大赤斑(だいせきはん)の存在がよく知られている。これは地球の2倍ほどの大きさがある木星大気の渦であり、大気の自転とは逆方向に動いている。ジョヴァンニ・カッシーニによって1665年に発見されて以降、約350年間存在し続けているが、どのようなメカニズムで長期間にわたって存在し続けているのかは解明されていない。木星全体は常に何層もの雲に覆われており、大気層の下にあると考えられる液体の表面を見ることはできない。

 また1998年から2000年にかけて、それまで存在していた3つの「白斑」が合体大型化し、これが2005年末から赤く色づき始めたことが観測された。このいわば「中赤斑」とでも呼ぶべき「オーバルBA」は大赤斑のやや南にあり、2000年代末にも変わらず存在し続けている。「嵐」の勢力が強くなったために赤く色づいたのだろうと考えられているが、今のところ詳細はわかっていない。(Wikipedia)

 

参考HP National Geographic News 「木星の南赤道縞が完全消失」・Astro Arts 「木星の縞1本消失

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