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 「木枯らし1号」10年ぶりの早さ
 気象庁では10月半ばから11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置になったとき、北よりの風速8メートル以上の風が吹くとその風を「木枯らし」と認定する。そして毎秋最初の木枯らしを木枯らし一号として発表する。関東地方における1992年から2001年の10年間の平均では11月7日頃である。

 気象庁は10月27日、26日夜に東京地方に「木枯らし1号」が吹いたと発表した。昨年より7日早く、10月中の観測は10年ぶり。

 木枯らし1号は、10月中旬~11月末、西高東低の冬型の気圧配置になって最初に吹く最大風速8メートル以上の北寄りの風。26日午後11時12分に千代田区の北の丸公園の風速計で最大瞬間風速17.7メートルの北西の風を観測した。(毎日新聞 2010年10月27日)

La Niña

 木枯らし1号が吹いてから、関東地方は寒い日が続いている。今年は猛夏の後、秋が短くいっきょに冬が来たようだと街の声。一方で南方海上では、台風13号の後、14号が近づいている。この後の天気はどうなるのだろうか?
 
 札幌では6年ぶりの初雪
 日本付近は10月26日、今シーズン初の冬型の気圧配置となり、夜にかけて気温がぐっと下がった。札幌では夜から雪が降り続け、郊外では27日午前5時の積雪が33センチを記録した。10月にもかかわらず、一気に本格的な冬景色に様変わりし、市民も雪かきに追われた。

 札幌市では朝の最低気温は1.4度と今季最低。10月に初雪を観測するのは2004年以来、6年ぶりだ。

札幌市内では、湿った雪の重みで街路樹の枝があちこちで折れている。路面電車のレールに積もった雪をかき飛ばす「ササラ電車」が今季初めて出動し、札幌に本格的な冬の訪れを告げた。市交通局によると、10月に出動したのは記録が残る1980年以降、初めて。

 ササラ電車は午前4時半ごろ、札幌市中央区の電車事業所を出発。車両前後に取り付けられたブラシ状のササラを回転させて、線路に積もった5~10センチの雪を勢いよく飛ばした。

 ラニーニャ現象
 気象庁が発表した最新の予報によると、今冬は「暖冬傾向だった最近10年間の中では、やや寒くなる見込み」。「エルニーニョ現象」と並んで異常気象の一因とされる「ラニーニャ現象」が発生していることが根拠という。

 東部太平洋赤道付近の海面水温が高くなるエルニーニョとは反対に、ラニーニャは同海域の海面水温が低くなる。その場合、東南アジア付近の海面水温が逆に高くなり、上昇気流が発生。そこから吹き出した空気の流れが中国付近で偏西風を北に押し上げる。その結果、日本付近では偏西風が南に蛇行し、冬型の気圧配置を強めると考えられている。

 ラニーニャ現象発生時の大気の流れ 気象庁気候情報課によると、過去のラニーニャ現象発生時の特徴として、日本付近は秋の前半は暖かい空気に覆われやすいが、晩秋から初冬にかけて寒気が南下しやすい傾向がある。

 ラニーニャが厳しい寒さを引き起こした最近の例に、大雪により152人の死者を出した2005~2006年の冬がある。2005年の夏も全国的に気温が平年(71~00年の平均値)より高く、9~10月も気温の高い日が多かった。しかし、11月ごろから寒気がたびたび南下し、12月は全国的に低温に。特に日本海側は豪雪となり、除雪中の転落事故が相次いだり、山間部の集落が孤立したりした。

 北極震動
 気象庁気候情報課の前田修平予報官は「今年の海洋の状況は2005年によく似ている」と話す。ただし、2005年ほどの厳しい寒さに見舞われるかどうかについては慎重だ。「2005年はラニーニャとは別に『北極振動』という現象も同時に起き、北極地方から日本などの中緯度帯に寒気が流れ込みやすくなっていた。これは海洋の状態とは違って間近にならないと分からず、現段階で予想は難しい」と話す。

 一方、長期的に見ると1980年代半ば以降、平均気温が平年を下回った冬(12月~翌年2月)は数えるほどしかなく、過去20年以上暖冬傾向が続いているといえる。このため前田予報官は「平年並みの寒さになっただけで、今年の冬は寒いと感じる人が多くなるかも」と指摘する。

 酷暑に続く厳冬は勘弁願いたいが、寒さに期待する声もある。

 家電量販店「ビックカメラ」の広報・IR部の堤英憲課長は「2~3日寒い日が続くと、電気カーペットなどの暖房器具がよく売れる。鍋料理用の調理家電の売れ行きなども期待でき、わたしたちにとって寒くなるのは悪いニュースではない」。

 日本百貨店協会も「百貨店業界の売り上げに占める衣料品の割合は3割以上。特にコートなどが売れる冬は稼ぎ時だ。過去、非常に寒い年には、コートの在庫が不足する事態になったこともあり、寒い冬を期待している」と話す。(毎日新聞 2010年10月26日) 

 


エルニーニョと地球温暖化
住 明正
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エルニーニョ・ラニーニャ現象-地球環境と人間社会への影響-
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