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 日本人初のゲノム解読
 日本人1人の全遺伝情報(ゲノム)を、理化学研究所の研究チームが解読した。病気に関連した遺伝子の研究は進んでいたが、生命の設計図といわれるゲノムを日本人について解読したのは初めて。世界では米、英、中国、アフリカ、韓国人のゲノムが解読されている。

 ゲノムが解読されたのは、本州に住む男性。理研の角田達彦情報解析研究チームリーダーらが男性の血液から取り出したDNAを解析し、遺伝子にある30億塩基対の配列を5カ月で読み取った。

 2003年に初めて公表されたヒトゲノムと比較すると、30億塩基対のうち、約300万塩基対の配列が違っていた。このうち40万塩基対は、これまでの研究でも知られていない違いだった。


 さらにこのうち、96カ所は遺伝子としての働きを失っていることもわかった。日本人の解読がさらに増えれば、日本人固有の特徴も見え、病気の原因研究を詳しく調べるのに役立つとみられる。

Genom

 角田リーダーによると、最初に各国が協力してヒトゲノムの解読を終えた際には13年かかったが、最新の読み取り装置を使うと2週間弱で解読できるようになったという。角田リーダーは「ゲノムの解読が進めば、今まで見過ごされていたような病気に関連する遺伝子の個人差がまだまだ多数見つかるだろう。病気の研究に新たな展開をもたらす可能性がある」と話している。

 研究成果は、24日付米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表された。(asahi.ccom 2010年10月25日)

 ゲノムとは何か?
 「ゲノム」とは生物のもつ全遺伝情報のことである。 ヒトのゲノムは、30億塩基対あり、24種の線状DNAに分かれて染色体を形成している。最も大きいものが2億5千万塩基対で、最も小さいものが5500万塩基対である。

 染色体は22種類の常染色体とXとYの2種類の性染色体に分類される。 核を持たない赤血球をのぞく体細胞は2倍体であり、同じ種類の常染色体を2本ずつ、性染色体を2本(女性はXとX、男性はXとY)の合計46本の染色体を持っている。

 生殖細胞は1倍体であり、常染色体を1本ずつ、性染色体を1本の合計23本の染色体を持っている。なお、細胞核中のゲノムは(フラクタル構造の一種である)ヒルベルト曲線と類似した、コンパクト形に折りたたまれていることが近年になって判明した。

 世界初のヒトゲノム解読
 ヒトゲノムの塩基配列の解読を目的とするヒトゲノム計画は1984年に最初に提案され、解読作業は1991年から始まった。

 2000年6月26日にドラフト配列の解読を終了したのち、2003年4月14日に解読完了が宣言され、この時点でのヒトの遺伝子数の推定値は3万2615個であった。しかし、その後の解析によりこの推定値が誤りであることが判明し、新たな推定値は2万1787個であると2004年10月21日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。(ただし、遺伝子数は個人差などにより多少の変動が見込まれる)

 このように少ない遺伝子からヒトの複雑な体や脳が構築されているという事実は、科学者にさえ驚きと狼狽を与えた。その後、イネ科の植物の遺伝子がヒトよりずっと多いことや、下等生物と考えられていたウニの遺伝子の数がヒトとほとんど同じであり、しかも70%がヒトと共通していることなどが判明すると、人間が遺伝子の数で他の生物より優位にあるはずだという妄想は崩壊することになった。

 ゲノムサイズが最大の生物は?
 驚いたことに、ヒトはゲノムサイズや遺伝子が最大の生物ではない。では、ゲノムサイズが最大の生物は何だろう?

 現在のところ最大は、何と日本の植物「キヌガサソウ」である。キヌガサソウのDNA量は152.23ピコグラム(152.23×1/1000000000000000kg)で、ヒトの約50倍。これまでゲノムサイズが最大とされていたハイギョの1種、プロトプテルス・エチオピクスの132.83ピコグラムを約15%上回った。

 同研究チームのイリア・リーチ氏は、キヌガサソウが絶滅の危機にひんする可能性が高いと指摘。ゲノムサイズが大きければ絶滅のリスクが高まると話し「DNA量が多ければ、細胞分裂のときにDNAをコピーするのに時間がかかる」と説明した。

 リーチ氏によると、植物を対象とした研究では、ゲノムサイズが大きいと汚染された土壌や過酷な環境に適応しにくいことが分かったという。(ロイター 2010年10月8日)


参考HP Wikipedia「ゲノム」「DNA」「肺魚」・
私の自然写真 

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