科学大好き!アイラブサイエンス!最近気になる科学情報を、くわしく調べやさしく解説!毎日5分!読むだけで、みるみる科学がわかる!
ぷるるん♪冷たい!お酒?プチハイゼリー リモートデスクトップ サーバーカウボーイ 最安値オークション

 次は「はやぶさ2」 
 探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子は、小惑星「イトカワ」のものだった。地球外の天体に着陸して試料を採取したのは米アポロ計画や旧ソ連のルナ計画以来。微粒子は国内外の研究機関に配られ、詳細な分析に入る。一方、宇宙航空研究開発機構は今回の成功を追い風に、後継機「はやぶさ2」の予算化に期待をかける。

 はやぶさ計画で、日本は科学的成果だけでなく、新型エンジンや探査機が自ら考えて航行する技術も得られた。カプセルを大気圏に再突入させた耐熱カバーの技術は、国際宇宙ステーションから試料を持ち帰る補給船や、将来の有人宇宙船の開発につながると期待される。

Hayabusa2

 成果を踏まえ、宇宙機構は、後継計画の「はやぶさ2」で、生命の起源につながる炭素など有機物の多い小惑星を目指す。表面の砂の採取だけでなく、はやぶさができなかった内部の試料の採取にも挑む。もしアミノ酸が見つかれば、生命の起源にも迫れそうだ。

 打ち上げ目標は2014年。目標としている小惑星の軌道から、2015年までに打ち上げられないと、地球に近づく次のチャンスは10年後になる、と宇宙機構は訴える。(asahi.com 2010年11月17日)

 生命の起源はどこ?
 ところで、生命の起源とは、地球上の生命の最初の誕生のこと。これにはいろいろな説がある。原始地球の海において、海水に溶けた有機物の化学進化を通じて生じたとする化学進化説が、有力な学説とされる。しかし、地球外で生じた生物に由来するという、パンスペルミア説も存在する。

 宇宙から飛来する隕石の中には多くの有機物が含まれており、アミノ酸、糖など生命を構成するものも多く見られる。さらに彗星中のチリにもアミノ酸が存在することも確認されている。ご存じのように、アミノ酸は生物の体を構成するタンパク質の基本物質である。

 アミノ酸には、立体構造に「右型」と「左型」があり、右手と左手のように、互いに重ね合わせられない。地球の生物は左型のアミノ酸でできているが、これをホモキラリティーという。通常の化学反応では左右ほぼ等量ずつでき、なぜ地球の生物にアミノ酸の偏りがあるのかは大きな謎だ。

 この謎にまつわる興味深い研究結果が2009年3月16日付けの「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」に掲載された。

 地球誕生以前の隕石にアミノ酸
 米航空宇宙局(NASA)に所属する宇宙生物学者のDaniel Glavin氏とJason Dworkin氏がPNASに投稿した論文によると、両氏が4年間にわたり南極大陸およびオーストラリアに落下した45億年以上前の6つの隕石を調査した結果、これらの隕石に含まれていたアミノ酸は圧倒的に左型が多いことがわかったという。

 6つのうちの1つ「マーチソン隕石」では、地球上にほとんど存在しないαアミノ酸「イソバリン」の左型と右型のインバランスが18%となっており、当初、50:50に近い割合を予想していた両氏は「この結果を最初は信じたくなかった」と驚きを告白している。

 地球より古い年齢の隕石ですら、左型のアミノ酸を多く含むのはなぜなのか - Glavin氏は可能性のひとつとして、「隕石の母体となった小惑星に含まれる氷などの水分にアミノ酸が接触し、その作用によって左型アミノ酸が増殖した」という説を挙げている。また、隕石が偏光紫外線放射を受けたため、左型アミノ酸が多く残ったことも考えられるという。

 地球上の生命は、宇宙から飛来した隕石に含まれるアミノ酸に由来するいう説は、多くの科学者によって唱えられているが、すべての生物が左型アミノ酸をベースにしていることを考えると、今回の調査結果はこの仮説の強力な後押しとなりそうだ。

 円偏光が生命をつくった?
 2010年4月6日、国立天文台などの国際研究チームは、地球上の生命の素材となるアミノ酸が宇宙から飛来したとする説を裏付ける有力な証拠を発見した、と発表した。

 研究チームは南アフリカにある近赤外線望遠鏡を使い、地球から1500光年離れたオリオン大星雲の中心部を観測。アミノ酸をどちらか一方に偏らせる「円偏光(えんへんこう)」という特殊な光が、太陽系の400倍という広大な範囲を照らしていることを突き止めた。この領域には右型のアミノ酸を壊して左型ばかりにする円偏光と、右型ばかりにする円偏光の2種類があった。

 アミノ酸は地球上で落雷などで作られたとする説もあるが、その場合、両方の型が作られる可能性がある。国立天文台の福江翼研究員は「太陽系はごく初期に円偏光に照らされた結果、左型のアミノ酸ばかりが残り、隕石(いんせき)に付着して地球に飛来したのではないか」と話している。(2010年4月7日  読売新聞)

 

参考HP JAXA「はやぶさ2」・Wikipedia「生命の起源」

日経サイエンス 2010年 09月号 [雑誌]

日本経済新聞出版社

このアイテムの詳細を見る
探査機はやぶさ7年の全軌跡―世界初の快挙を成し遂げた研究者たちのドラマ (ニュートンムック Newton別冊)

ニュートンプレス

このアイテムの詳細を見る

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ   ←One Click please