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LOH症候群とは?
若い頃の元気がなくなった...そんな心当たりはないだろうか?
もしかしたら、原因は、男性ホルモン低下かもしれない。その名も「LOH症候群」。近年、600万人の男性が苦しんでいる。男性ホルモンが極端に減ると、「性機能」だけでなく、「認知機能」や様々な「身体機能」が低下し、うつ、メタボ、骨折、生活習慣病のリスクが高くなることがわかってきた。
11月17日NHKためしてガッテン!では、まだ謎の多い「LOH症候群」についてくわしく知ることができた。「女性の更年期障害のように、男性にも更年期障害がある...」とは聞いたことはあったが、この「LOH症候群」がそれ。男性ホルモンがこんなに大切だとは思わなかった。
男性ホルモンの一つである、テストステロンの多い男性はタンパク質同化作用が高まることにより、筋肉がつきやすくなる。また、テストステロンはやる気を促し快楽をもたらすため、米国ではうつ病の治療薬としても使用されているが、日本では認可されていない。
また、テストステロンはオリンピックなどの運動競技で、禁止されている「ドーピング」に、筋肉増強剤、興奮剤として、よく使われ問題になる。
謎の不元気症候群
40代以降の男性に多く見られるLOH症候群は、実に多様な症状が起こる。「なぜだかわからないけど、元気が出ない」そんな症状から始まるこのLOH症候群を、番組では「謎の不元気症候群」と称して紹介した。
ケース1 うつ?
Kさん(44)が悩まされたのは、不眠、抑うつ、肩こり...。病院では、睡眠薬や抗うつ剤を処方されましたが、症状はいっこうに改善しなかった。
ケース2 老衰?
一方、Hさん(73)は、衰弱、筋肉痛、頭痛...。それまで1時間の散歩を日課にしていたのに、5分歩くのも困難なほどに、筋力が衰えてしまった。病院では、「がん」や「脳血管障害」を疑い、様々な検査を受けるが、結局原因はわからず、症状は悪化するばかり。
深刻な症状に悩まされた二人だが、ひとたびLOH症候群の治療を始めると、みるみる症状は改善した。
実は、二人の体調不良の原因は、「男性ホルモン」の低下だった。
スゴイ!男性ホルモンの働き
男性ホルモンの代表は、主に精巣で作れられるテストステロン。テストステロンは、男性の体の中で様々な働きをしている。
最近ではメタボの原因になったり、認知症やうつの原因になることもわかってきた。すなわち、テストステロンが低下すると、内臓脂肪がたまりやすくなる。また、テストステロンが減少すると、脳の認知機能をつかさどる海馬の神経シナプスの数が減少することもわかった。これにより、認知力やストレス耐性が低下して、抑うつ症状を引き起こすと考えられている。
このように、テストステロンには、性機能や筋肉の維持だけでなく、脂肪蓄積抑制、認知機能、血管機能、骨の形成などがある。そのため、加齢に伴ってテストステロンが減少すると、筋力低下、性機能低下、認知機能低下、抑うつ、内臓脂肪の増加などの症状が起こると考えられている。
今世界中で、男性ホルモンの低下に伴う諸症状からなる症候群について、LOH症候群(Late-onset hypogonadism;加齢性性腺機能低下症候群)と称して、対策がとられ始めている。
男性ホルモン低下の原因
男性ホルモンは、30歳頃から徐々に減少する。人によりその量や減少の程度には、大きな個人差がある。
男性ホルモン減少の原因については、よくわかっていないが、「加齢」以外の要因として考えられているものに、「ストレス」がある。
強いストレスが加わると、体には「ストレスホルモン」が分泌される。ストレスホルモンも男性ホルモンも、その分泌の命令を出すのは、脳である。このストレスホルモン分泌の命令を出すとき、脳の中では、なんと男性ホルモンの分泌が抑制されることがわかっている。
また、男性ホルモンが減少すると、脳のストレス耐性が低下すると考えられているため、
ストレス→男性ホルモン低下→ストレス耐性の低下→ストレス→男性ホルモンの低下という悪循環が起こってしまう恐れがある。
こうしてLOH症候群となって引き起こされるうつ症状は、うつの治療だけでは治らず、LOH症候群の治療が重要と考えられる。
LOH症候群の最新治療
主な治療は、男性ホルモン補充療法です。LOH症候群および徴候を有する40歳以上の男性で、血液中の遊離型テストステロンが低下している場合、男性ホルモンを注射する療法が受けられる。
ただし、前立腺がんのある方や多血症の方などでは、ホルモン補充療法の対象からは除外される。そのほか、ホルモン注射に伴う副作用が起こることも考えられるので、必ず専門医の判断のもとで行うこと。
LOH症候群の治療を専門としているのは、泌尿器科や男性更年期外来などが中心となる。(すべての泌尿器科で対応しているわけではないので、事前に調べてから受診されることをおすすめする。)
LOH症候群の症状を鑑別するのに、よく使われるのが、質問紙。今、世界各国で広く使われている代表的なハイネマンの質問票を、番組でもご紹介した。
1.調子が悪い 2.関節や筋肉に痛みがある 3.よく汗をかく 4.よく眠れない 5.よく疲れを感じる 6.いらいらする 7.神経質になった 8.不安感 9.疲れやすく動きたくない10.筋力の低下 11.憂鬱な気分 12.絶頂期は過ぎたと感じる 13.力尽きたどん底だ 14.ひげの伸びが遅くなった 15.性的能力が衰えた 16.勃起回数が減少した 17.性欲が低下した
各症状について、どれだけ当てはまるか、5段階で点数をつける。合計点数が50点以上の場合は、一度専門医に相談することをおすすする。
最新情報!男性ホルモン低下の予防策
男性ホルモン低下を予防する方法については、まだまだ研究の途上だが、番組では最新の研究成果をいくつか紹介していた。
(1)てっぱん体操
ある研究によると、毎日の運動で、血液中のテストステロン量UPの効果があった。その名も「てっぱん体操」。健康運動指導士の方が、NHKの連続テレビ小説の名前をとってつけたもので、ゆっくりスクワットをしたり、いすに座ってひざを胸に近づけたりと、毎日テレビを見ながらできる程度の運動を3ヶ月続けたところ、効果が見られた。
(2)脳が作るテストステロンに期待
主に精巣で作られるテストステロンだが、最新の研究で、脳の中で合成されることがわかってきた。テストステロンは、脳の中で認知機能に関わる重要な働きをしていると考えられる。活発に脳を使うことで、脳のテストステロン合成を高められれば、認知力低下の予防やストレス耐性の維持が期待できると専門家は考えている。
(3)たまねぎでテストステロンUP
たまねぎに含まれる含硫アミノ酸が、テストステロンの合成を誘導すると考えられている。マウスに4ヶ月間、たまねぎのエキスを与え続けたところ、血液中のテストステロン量が約2倍にアップするという研究報告がある。
食べ方:たまねぎの中には、切って時間がたつと、含硫アミノ酸を分解してしまう酵素がある。ただ、その酵素は熱に弱いため、切ってすぐ加熱すれば、含硫アミノ酸の分解は最小限に抑えられる。テストステロンアップを期待する食べ方のポイントは、「切ってすぐ加熱すること」。
そのほか、テストステロンの減少を防ぐには、ストレスをなるべくためない生活を送ること、睡眠を十分とることが重要。
参考HP NHKためしてガッテン!「600万人を襲う!謎の不元気症候群」
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