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 鳥インフルエンザ発覚
 島根県は11月29日、同県安来市内の養鶏場で同日朝、鶏5羽が死んでいるのが見つかり、高病原性鳥インフルエンザの疑いが強いことが分かった。同県は同日、農場の立ち入り検査を実施するとともに、鶏、卵の移動を自粛する措置を養鶏場に要請した。  

 農林水産省によると、簡易検査の結果、死んだ鶏からH5亜型のウイルスが検出された。同省は同日、高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部を設置し、同本部は養鶏場で飼われている鶏の殺処分と焼却・埋設、移動制限区域の設定などの措置を実施することを決めた。養鶏場内では同日夜さらに30羽の死亡が確認された。

この養鶏場には、ヒナを含め約33,300羽の鶏が飼われていた。(サイエンスポータルニュース 2010年11月30日)

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鶏3300羽処分 
 島根県は11月30日、高病原性鳥インフルエンザが疑われる鶏が見つかった同県安来市の養鶏場で飼育している約2万3300羽の殺処分を始めた。感染拡大を食い止めるための措置で、同日は3300羽を処分。残りは1日に処分し、2日以降に焼却する。

 県によると、この養鶏場は定期的な巡回検査を毎月受けているが、11月16日の検査では異常はなかったといい、それ以降の感染が疑われている。

 島根、鳥取両県は30日、計126カ所の全養鶏業者を対象に鶏の死や異常の有無を調査。疑い例のあった養鶏場を除き、異常は確認されなかった。移動制限を受けた鳥取県境港、米子両市の計3養鶏場から抽出した50羽のPCR(遺伝子)検査も、すべて陰性だった。(毎日新聞 2010年11月30日)

 野鳥から感染の可能性も
 安来市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザの疑いが強い鶏の死骸が見つかった問題で、小さな野鳥が鶏舎を出入りしていたことが1日、島根県と農林水産省への取材で分かった。県はこの日朝、11月30日から始めた殺処分を続けた。

 県と農水省の現場調査で野鳥が目撃されたという。感染ルートの可能性もあり、県と農水省は鶏舎の金網やネットなどに不備がないか、侵入経路を調査している。

 鶏舎の外側に張っている防風用のシートに複数の穴が空いていることも判明。シートは鶏舎外で内側にネットもあるため、県は直接的に原因となる可能性は低いとみているが、関連性を確認している。

 この日の殺処分は90人以上の態勢で、残りの約2万羽を二酸化炭素ガスで窒息死させる。焼却は2日に始め、4日に終える予定。

 県は1日中に、死んだ鶏の検体を動物衛生研究所(茨城県つくば市)に送り、ウイルスの型を確定させる。結果判明は当初、1日夜の予定だったが、2日にずれ込む見通し。(中国新聞 2010年12月1日)

 トリインフルエンザとは何か?
 高病原性鳥インフルエンザウイルスとは、A型インフルエンザウイルスが鳥類に感染して起きる鳥類の感染症である。

 鳥インフルエンザウイルスは、野生の水禽類(アヒルなどのカモ類)を自然宿主として存在しており、若鳥に20%の感染が見出されることもある[要出典]。水禽類の腸管で増殖し、鳥間では(水中の)糞を媒介に感染する。水禽類では感染しても宿主は発症しない。

 家禽類のニワトリ・ウズラ・七面鳥等に感染すると非常に高い病原性をもたらすものがあり、そのタイプを高病原性鳥インフルエンザと呼ぶ。現在、世界的に養鶏産業の脅威となっているのはこのウイルスである。このうちH5N1亜型ウイルスでは家禽と接触した人間への感染、発病が報告されている(但し、感染者はヒト型とトリ型のインフルエンザウイルスに対するレセプターを有していた。

 いまのところ、一般の人に感染する危険性はきわめて低い)。ヒトインフルエンザウイルスと混じり合い、人間の間で感染する能力を持つウイルスが生まれることが懸念されている。 将来、それが爆発的感染(パンデミック)になりうる可能性がある。

 近年の鳥インフルエンザ
 2005年、東南アジアで猛威を振るっている高病原性鳥インフルエンザウイルスH5N1型が欧州でも相次ぎ確認され、世界的な危機が高まっている。世界保健機関の統計によると、東南アジア各国で11月までに鳥インフルエンザで62人が死亡している。また、アジアでは2003年後半以降、133人が高病原性鳥インフルエンザに感染し、68人が死亡している。

 2007年1月、宮崎県新富町や日向市、岡山県高梁市の養鶏場などでH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルスが発見されたが、迅速な密閉撲滅作戦が展開され、周辺農家の家禽を殺処分した後焼却した。2月23日、環境省は、先に挙げた宮崎県や岡山県で鳥インフルエンザが発生した養鶏場の付近半径約10キロで野鳥を捕獲し、ウイルス検査をしたところ、陰性であったと発表した。これらの結果を受け、宮崎県の東国原知事は3月1日に終息宣言を発表した。(Wikipedia) 

 

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