サイエンスジャーナル

自然科学大好き!サイエンスジャーナル!気になる科学情報をくわしく調べ、やさしく解説します!

2012年08月

日本列島衝撃!死者32万人想定!政府の南海トラフ巨大地震、被害予想

 南海トラフ巨大地震”で死者32万人想定
 南海トラフの巨大地震が発生した場合、最大32万3000人が死亡するという日本政府の公式な調査結果が発表された。昨年の3.11東日本大震災による犠牲者(約1万8800人)の17倍を超える規模だ。ほとんどの日本新聞がこれを1面トップ記事で報道するなど、列島が衝撃に包まれた。報道が出た後、日本各地でラーメンや水など非常食、懐中電灯や乾電池など避難に必要な物品が飛ぶように売れた。

 日本「中央防災会議」と内閣府作業チームは8月30日、名古屋・静岡など中部地方近隣の東海地震、関西と四国地方の東南海地震、そして四国から九州地方に達する南海地震が同時に起きる「南海トラフ巨大地震」が発生した場合の被害規模を9年ぶりに修正し、発表した。

 9年前の2003年に推定した最大被害者規模は2万5000人。当時に比べて予想死者数は13倍に増えた。東日本大震災で日本を囲んだ地震帯が活発に動いていて「最悪」の場合を想定したさまざまなパターンを数値に含ませたためだ。


Traugh

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人間の想像力を超えた“生き物たち”…頭が透明な深海魚・ド派手な環形動物

 絶滅する動物たち、発見される動物たち
 九州のツキノワグマや、高知のニホンカワウソが絶滅種とされた。1600年~1900年の絶滅速度は1年に0.25種であったものが、1900年~1960年には1年に1種、1960年~1975年には1年に1,000種、1975年以降は1年に40,000種と、種の絶滅速度は急激に上昇し続けている。(EICネット)

 地球環境を破壊しているのは、紛れもなくヒトであり、そのために絶滅種が増えていくのは何かがおかしい。自然界の生物と共存共栄していけないものかと思うが、人類は未だに、となりの国どうしでさえ理解し、共存共栄していくのが難しい状況だ。

 一方、科学技術の発達により、毎年新種の生物が発見されているのも事実。地球に生命が誕生したのは35億年前。現在、発見され名前がついている生物はおよそ200万種、“未確認生物”は数百万種もいるといわれており、現在も毎年、3000種が新たに発見されている。その中には我々の想像力をはるかに超えた生物も発見されている。


Macropinna microstoma

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環境省、2012年8月28日、九州ツキノワグマ・日本カワウソを絶滅種に指定

 日本の哺乳類、2種絶滅か?
 環境省は8月28日、国内の野生生物を絶滅の危険度ごとに分類したレッドリストの改訂版で、九州のツキノワグマとニホンカワウソを「絶滅」に指定した。“生存”を信じて探し続けてきた地元の人たちはショックを受けていた。

 改訂版に掲載された野生生物は改訂前より419種増えて、3430種(見直し作業中の魚類を除く)となり、このうち8種は新たに「絶滅」とされた。

 九州のツキノワグマは「絶滅の恐れのある地域個体群」のリストから削除され、絶滅と認定された。九州では1987年に大分県豊後大野市の山中でオスが射殺された。その後も大分、宮崎県にまたがる山系でクマのような動物の目撃情報が相次ぎ、民間団体「日本クマネットワーク」(事務局・東京)が今年6月から無人カメラを設置するなどして調査してきた。


Ursusthibetanus_Lutra lutra nippon

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「水清ければ魚棲まず?」瀬戸内海、漁獲量激減!きれいな海は豊かではない?

 水清ければ魚棲まず?
 「水清ければ魚棲まず」というのは「ことわざ」で、「あまり清廉すぎると、かえって人に親しまれない」という意味だが、本当に水がきれいになり過ぎて、魚が住めないということが起きている。
 
 場所は瀬戸内海。魚介類の漁獲量が減り続け、ピーク時の4分の1まで落ち込んでいるという。水質改善が進んだことで、植物プランクトンを育てる窒素やリンなどの「栄養塩」が減り過ぎたことが一因と分析する研究者もおり、国も実態解明に乗り出した。以下は8月26日の読売新聞記事である。

 関西空港に近い泉佐野漁港(大阪府泉佐野市)。瀬戸内海での8時間の底引き漁から戻ってきた男性(38)は、浮かない表情を見せた。この日はカレイやヒラメ、エビなどが取れたが、数はどれも少ない。
 
 「10年前は1日に7~8万円分の水揚げがあったのに、今は2万円程度。船の燃料代も高いし、ほとんどもうけはない」


Eutrophication

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ベリーズ(中米)で、マナティーの大群発見!絶滅が危惧される「カイギュウ」のなかまたち

 大群発見、ベリーズのマナティー調査
 マナティーは、カイギュウ目(海牛目)マナティ科に属する海棲哺乳類である。アフリカ大陸、北アメリカ大陸東部、南アメリカ大陸北部、などに棲息。最大種はアメリカマナティーで最大体長390cm。最大体重1500kgと本科のみならず現生のカイギュウ目最大種。最小種はアマゾンマナティーで体長250-300cm。体重350-500kgで現生のカイギュウ目最小種。

 中央アメリカのベリーズは、“カリブ海の宝石”と呼ばれる美しい海とサンゴ礁に囲まれている。ベリーズ沿岸には、マングローブ林が広がっており、絶滅の危機に瀕するアンティルマナティーの主要生息地として知られている。今回、最新の航空調査で、史上最大規模の507が確認された。

 「300頭前後と予測していたが、実際には507頭が確認できた。過去の最高記録は350頭弱だったので、この結果には非常に喜んでいる」と、ベリーズ沿岸域管理局(CZMAI:Coastal Zone Management Authority and Institute)のニコール・アウィル・ゴメス(Nicole Auil Gomez)氏は語る。


Dugong_Marsa_Alam

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クチナシの果実から抽出した「クロセチン」に、炎症抑制・疲労回復・睡眠促進作用

 クロセチンに肌の消炎作用
 理化学研究所(理研)の系列会社である理研ビタミンは、クチナシの果実から抽出した「クロセチン」が、紫外線により誘発される肌炎症の「紅斑」を抑制することを、ヒトを対象とした試験において確認したと発表した。

 研究の詳細な内容は、8月18日・19日に愛知県名古屋市で開催された日本美容皮膚科学会総会・学術大会にて発表され、「第30回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会 ポスター賞」を受賞している。

 理研ビタミンは、安全で美しい天然色素として、1963年よりクチナシ色素の製造・販売を行っている企業だ。また、クチナシ色素の機能性研究にも取り組んでおり、これまでにクロセチンが眼精疲労を緩和することや睡眠を改善することをヒト試験において確認している。


Croceitin

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イカの色は何色?虹色素胞の色変化の仕組み解明!そもそも動物の色とは何?

 イカの色は何色?
 イカの色は何色だろう?だいたい食べるときの「白」をイメージする人が多いのではないだろうか?だが、購入するときはどうだろう?新鮮なイカは、褐色を帯びているが、鮮度が落ちると白色になる。しかし、生きているイカはまったく違う。釣り上げたイカの表皮が明滅するように変色することに驚きを感じた人もいるだろう。生きているイカは瞬間的に体色を変化させることができる。


 それを可能にしているのは、イカが生まれながらにして持っている「色素胞」という細胞で、表面から黄、赤、褐色の色素(オモクローム色素)が重なり合って配置されている。それぞれの色素胞は筋肉で四方から釣られていて、神経の伝達によって筋肉が収縮すると色素胞の周囲が引っ張られることで色が広がる。逆に筋肉が弛むと色素胞の面積も小さくなって色が消える。

 この他、イカには虹色素胞もあり、それはキラキラと輝く、虹のような色を出す。このメタリックな輝きは、微小なグアニンの板状構造の集まりを持つ皮膚細胞「虹色素胞」が光を反射して生まれる。これは構造色の一種で、サンマやイワシなどの「ひかりもの」にもあり、可視光線がほぼ完全に反射されることで、体色が銀色に見える。


Squid-iridescence

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米国で流行中の西ナイル熱とは何か?地球温暖化で日本でも感染症が拡大する!

 米国の西ナイル熱の流行、過去最大規模に
 今夏の米国における西ナイル熱の流行は過去最大規模であることが、米疾病対策センター(CDC)の統計で明らかになった。西ナイル熱とは何だろうか?また、この原因は何だろうか?

 西ナイル熱は蚊を媒介とする感染症。ウイルスを持っている蚊に刺されても約80%の人は発症しないが、150人に1人は重症化し、死に至ることもある。

 今年1月から8月21日までにCDCに報告された患者数は1118件で、米国内での感染例が初めて見つかった1999年以降、最多となった。38の州で人への感染が報告され、うち41人が死亡した。22日にはアーカンソー州でさらに1人が死亡している。

 感染例の約75%はテキサス州とミシシッピ州、ルイジアナ州、サウスダコタ州、オクラホマ州で占められている。最も多いのはテキサス州で、同州当局によれば感染報告数は586件で21人が死亡した。


mosquito_larva

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男性用ピルの候補物質「JQ1」に精子抑制効果!女性用との違いは何か?

 避妊薬のしくみ
 ピルというと、女性の飲む避妊薬のことだが、どうやって避妊するのだろう?女性の身体の負担にならないのだろうか?

 ピルは、エストロゲンとプロゲステノーゲン(プロゲステロンの作用をする物質の総称)というホルモンが入っている薬。これらはもともと女性の身体がもっているホルモン。妊娠が成立した時に分泌される上記2つのホルモンの1/20以下程度の量が含まれている。 ピルを飲むことによって、体のホルモンバランスを妊娠している状態に似たようにして排卵を抑制する。

 ピルは全世界で1億人以上が服用している。ひとつの薬の種類の中で、一番多くの人に飲まれている薬。実は避妊以外の目的で服用する場合もある。月経痛の軽減、月経不順や貧血の改善などや、にきび、多毛症の改善、卵巣のう腫や子宮外妊娠の減少や子宮体がんのリスク低下などさまざまな効果がある。 (服用は医師と相談すること)

 今回、男性用のピルになる可能性がある物質が発見された。この物質を雄マウスに投与すると、精子の数を大幅に減少させ、運動能力も失わせることが分かった。投与をやめると、1カ月半後までに精子の数や運動能力が回復。雌と交尾して妊娠させることができ、誕生した子に異常は見られなかった。


Pilule

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大量の星を形成する、巨大銀河団を発見!「クーリングフロー銀河団」とは何か?

 銀河群と銀河団、超銀河団
 銀河は単独では存在せず、グループをつくって存在している。銀河群は銀河の集団の中では最も規模の小さなもので、銀河はせいぜい50個程度である。銀河群の質量はおよそ1013太陽質量である。銀河群内で個々の銀河は約150km/sの速度で運動している。我々の銀河系(天の川銀河)が属している銀河群は局部銀河群と呼ばれ、40個以上の銀河が含まれている。

 銀河団は銀河群よりも規模が大きい銀河集団を指す。銀河団は通常、50個から1000個程度の銀河、X線を放射する高温ガス、質量の大半を占めるダークマターから構成される。

 さらに、銀河群や銀河団は超銀河団と呼ばれるより大きな構造を形作っている。宇宙での最も大きな空間スケールでは、物質はフィラメント状、あるいはボイドと呼ばれる空洞を取り囲む壁のような構造を作って集まっている。この宇宙の大規模構造は泡に似ているため、泡構造などとも呼ばれる。

 今回、新たに発見された非常に明るい銀河団は、“フェニックス銀河団”と呼ばれ、これまで知られている銀河団の中でおそらく最も質量が大きく、通常の1000倍近いペースで新しい恒星を生み出しているという。とても本当とは思えない発見だ。


Supermassive-galaxy

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メキシコシティの地下に遺跡を発見!歴史を抹殺された“テパネカ王国”とは何か?

 メキシコの文明というと?
 メキシコというと、ロンドンオリンピックでサッカー日本男子と、準決勝を戦ったゲームを思い出す。あのゲームはメキシコチームの前線での動きが活発で、日本DFのボールを、メキシコのFW選手が奪い、得点されたシーンが思い出される。本来日本がするべきゲームをメキシコチームにやられた感じがした。この経験を次には生かしたい。

 さて、メキシコで新しい遺跡が発見された。それも首都メキシコシティの地下からである。発見されたのはデパートの地下「デパチカ」ではなく、アパートの地下。この遺跡の文明は「テパネカ」王国という。ちょっと聞いたことのない文明が、首都の地下から出てきたので、興味が湧き調べてみた。

 メキシコの古代文明というと、メキシコの南東部に“マヤの予言(2012年12月)”で有名な「マヤ文明」がある。マヤ文明の始まりはA.D.300~900年頃、16世紀、スペイン人の侵入を迎え、1697年スペイン領に併合されるまで続く。生け贄の儀式でも有名だ。

 今のメキシコシティのある中部には、14世紀後半、テスココ湖の西岸にあるアスカポツァルコを首都とする「テパネカ王国」にテソソモクという英傑があらわれ、その傭兵部隊だった「アステカ族」は、テソソモク没後、15世紀前半、テスココ、トラコパンとともに三都市同盟を築き、テスココの名君ネサワルコヨトルの死後は、完全にリーダーシップを握って「アステカ帝国」を形成した。


Tepanec-mexico-city

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海は資源だ!深海エビから有望なバイオマス「新酵素(セルラーゼの1種)」発見!

 海に眠る豊富な資源
 尖閣諸島の魚釣島に上陸し、不法入国の疑いなどで逮捕された中国の活動家らは、8月17日強制送還され香港に戻った。中国と台湾は尖閣諸島の領有権を主張している。しかし、それは1968(昭和43)年に日本、中華民国、韓国の海洋専門家が国連アジア極東経済委員会の協力のもと、尖閣諸島付近を含む東シナ海の海底調査を行った結果、世界第2位にもなる大量の石油資源が埋蔵されている可能性が指摘されてからのこと。

 日本政府は、それ以前に中台が尖閣諸島の領有を考えていなかったことは「サンフランシスコ講和条約第3条に基づき、米国の施政下に置かれた地域に尖閣諸島が含まれている事実に、異議を唱えなかったことからも明らか」としている。(産経news)

 海に囲まれている日本、領土は世界第61位で、世界の陸地のうちわずか 0.25%しかない。しかし、海の広さは領海と排他的経済水域を合わせた広さで世界6位となる。海洋には手つかずの資源が眠っている。これを利用できるかどうかに、我が国の未来はかかっているといっても過言ではない。

 今回、海から新たな資源が発見された。海洋研究開発機構は8月16日、世界最深のマリアナ海溝などに生息するヨコエビの1種から、繊維質を糖類に効率的に変える新たな消化酵素を発見したと発表。バイオマス(生物資源)を基にした燃料や食料の生産に応用が期待できる。同日付の米科学誌プロスワンの電子版に掲載された。

Hirondellea gigas

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「キュリオシティ」の次は、片道切符で火星に人類を?壮大で無謀な計画が始動!

 NASA「キュリオシティ」と民間火星有人探査
 NASAの火星探査機「キュリオシティ」が火星に降りたって以降、次々と新たな画像が公開されている。これまで送られてきた画像と大きな差異はないように見えるが、科学者にとっては火星の地表に川があった痕跡の含まれる画像として意味があるものだ。

 キュリオシティは火星表面の土と岩石をすくい取り、内部を解析する。最低でも、1火星年(2.2地球年)は活動する。NASAが人類を火星に送るのは、2030年の予定だ。その日が待ち遠しい。

 ところが、オランダの企業家が立ち上げた民間プロジェクトチーム「マーズ・ワン(Mars One)」」が、NASAに先んじて火星への人類到達を目指している。しかも、その一部始終をリアリティー番組として放送するというのだ。ただし火星に着陸する宇宙飛行士たちに渡されるのは、片道切符だという…。


Curiosity

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「ナノポーラス金属」の触媒機構を原子レベルで解明!不活性原因「ファセット化」とは?

 ナノポーラス金属とは何か?
 ナノポーラスとは何だろう?ナノは10億分の1、ポーラスとは多孔質のこと。ようするに非常に小さい穴のあいた物質のこと。イメージとしては、とても細かいスポンジみたいな感じだろうか?

 ナノポーラス金属の性質としては、表面積が非常に大きくなるので、吸着材、イオン交換材、触媒などとして広く利用される。現在、化学工業分野では、さまざまなナノメートル(nm:10億分の1m)サイズの粒子を用いた不均一系(固体)触媒が主流。しかし、使用過程でナノ粒子同士が合体してしまい、5nm以上のサイズになると触媒活性がほとんどなくなるという問題があった。

 そこで今回、東北大の藤田武志准教授らの研究グループが、ナノポーラス金属(スポンジ状にナノサイズの多孔が空いた金属)の触媒が、従来のナノ粒子触媒と同等の機能を持ち、細孔のサイズが30nm程度でも優れた触媒活性を保つことに着目し、触媒活性の起源の解明に挑んだ。


NanoPoruous

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42℃のお風呂に入ると、紫外線によるシワが減る?“HSP”によるシャペロン機能

 体温を上げると免疫力がアップする
 よく、「体温を上げて免疫力をあげよう」…というが、これはどうしてだろう?また、どうやって体温を上げればよいのか?

 「体温を上げるとよい」その理由は、病気やストレスなどで傷ついた細胞を修復する、熱ショックタンパク質(HSP)が増えるからである。細胞というのは水分を除くとほとんどがタンパク質でできている。 ところが、活性酸素や紫外線などさまざまな原因で、いつもタンパク質は傷ついている。それを修理しているのがこの「HSP」だ。

 「HSP」はその名前の通り、熱を受けると生成されるタンパク質。体温を上げればよい。その方法は、入浴や運動。でも、体温は意外にもすぐには上がらない。また上がりすぎると熱中症になることもある。入浴であれば週2回、42℃で10分が目安で、入浴後保温が必要。運動であれば1日30分のジョギングを2週間続けるとHSPが10%増加する。ちょっとしたコツでHSPを高めたいものだ。


HSP

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海外で着々と進む「地熱発電」!日本で普及しない理由は、国民性の問題か?

 「地熱発電」が日本で開発されない理由とは?
 再生可能エネルギーの固定価格買取制度が7月にスタートして以来、大手企業による本格参入が続々と進んでいる。なかでも24時間安定して電力を供給できる地熱発電は魅力的な発電方法だが、1999年の八丈島地熱発電所の開設以来、1ヵ所も新設されていない。何が日本の地熱発電開発の妨げになっているのか?

 ひとつには、近隣の温泉地との軋轢がある。地熱発電所の近くには温泉街があるケースが多く、地熱発電の影響で源泉が枯れるのではという懸念が、温泉旅館の反対につながっている。「しかし、地熱発電で利用する熱水の層と、温泉で使用する温水の層では深度が異なるので、両方の層が干渉し合って温泉に影響が出る可能性は極めて低いです」(弘前大学・北日本新エネルギー研究所の村岡洋文教授)

 また、地熱発電に最も適した比較的浅い深度にある150度以上の熱水源の82%が国立公園の開発規制区域に存在することも大きな理由で、環境保護派の反対運動も起きている。しかし、こうした意見には別府大学准教授の阿部博光氏が次のように反論する。

Geothermal energy

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ロンドンオリンピックの栄光と影:金メダルか死か?「遺伝子ドーピング」の可能性

 オリンピックの栄光と影
 楽しかったロンドンオリンピックが終わった。日本が獲得したメダル総数は、金7、銀14、銅17の38個。17日間の大会期間中、毎日必ず誰かがメダルを獲得した。男子フェンシング、女子アーチェリー、女子卓球、女子バレー、男女サッカー、男女競泳チーム…など、特にチームプレーで力を発揮したのがよかった。体格で勝る外国選手にも、チームで協力・工夫すれば結果を出せるのが面白い。

 一方、華やかなオリンピックにも、影の部分があることを知った。サッカー男子の3位決定戦、日本―韓国の試合後に韓国の選手が竹島(韓国名・独島)領有を主張するメッセージを掲げた問題で、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は、同選手へのメダル授与を保留していることを明らかにした。スポーツと国の問題が別にできないものなのかと感じた。

 毎日の各国のメダル数も気になった。中国や韓国だけでなく、北朝鮮もしっかりメダルを取っているのは、国として立派だなと感じた。日本人もメダル獲得者が言っているように、選手個人の力だけではメダルは獲れない。いろいろな人の応援・協力があって獲れるのだ。国のバックアップも重要。しっかりオリンピックのために予算をかけた国は、しっかりメダルを獲っていた。開催国の英国が米国・中国に次ぎ、3番目のメダル獲得数だった。

GeneRecombination

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第36回ノーベル生理学・医学賞 レーヴィ・デール「神経伝達物質アセチルコリンの発見」

 神経伝達物質
 私たちの身体は、どのようにして動いているのだろう?それは刺激に対して反応することで動いている。例えばバッターはボールをしっかりと見ることで、身体を動かして、正確にバットにあてることを練習する。この場合ボールが刺激であり、身体を動かすことが反応である。

 そして具体的に反応を起こすのは、身体にある筋肉である。脳からの信号が筋肉に伝わり筋肉は動く。それではどのようにして、神経は信号を筋肉に伝えるのだろう?1771年、イタリアのルイージ・ガルヴァーニが、電気火花を当てると死んだカエルの筋肉がけいれんすることを発見。筋肉は電気で動くと言うことが分かった。これを生体電気という。

 ところで、神経の末端部分は、こぶ状に膨らんだ形をしており、「シナプス」と呼ばれる。この神経と神経を繋ぐ「シナプス」における情報伝達が、化学的なものか電気的なものか分かっていなかった。シナプスは次の神経細胞と密着しているのではなく、数万分の1mmほどのすき間「シナプス間隙」がある。軸索を伝わってきた電気信号は、シナプス間隙を飛び越えることができないのだ。

Synapse

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第36回ノーベル化学賞 ピーター・デバイ「双極子モーメント、X線、電子線回折による分子構造」 

 水の分子構造
 1936年のノーベル化学賞の受賞理由は、「双極子モーメントおよびX線、電子線回折による分子構造の研究」である。受賞したのは、オランダ・マーストリヒト出身の物理学者・化学者でピーター・デバイ(1884年~1966年)である。

 今日、水の分子構造、二酸化炭素の分子構造というと、図のようなおなじみの分子モデルをイメージする人が多いだろう。だが、どうして二酸化炭素分子(CO2)の酸素分子(O)2個は、炭素原子(C)1個に結合すると、ほぼ一直線になるのに、水分子(H2O)の水素原子(H)2個は、酸素原子(O)1個に結合すると直線にならないのだろう?

 デバイは、分子内に電気的な極性ができると考えた。すなわち、水分子(H2O)の場合は、水素原子(H)2個と、酸素原子(O)1個が結合すると水素原子(H)側が+電気を持ち、酸素原子(O)側が、-の電気を持つようになる。

Peter Debye

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第36回ノーベル物理学賞 ヘスとアンダーソン「宇宙線と陽電子の発見」そして、ディラックの海

 現代量子論の確立
 1936年のノーベル物理学賞受賞者は誰だろう?オーストリアのヴィクトール・フランツ・ヘスと米国のカール・デイヴィッド・アンダーソンである。1936年というと、現代から見るとずいぶん昔のように感じられる。第二次世界大戦前、ナチスが台頭し、不景気で暗い時代のような印象を受けるが、調べてみると、現代に通じる新しい研究が受賞しているのに驚かされた。

 ヘスは、気球に乗り1912年「宇宙線を発見」。宇宙線は宇宙から飛来する放射線である。最近の「ヒッグス粒子」発見も、この宇宙線の発見なくしてはありえなかった。宇宙線を地球上でつくり出す、加速器が発明されて「ヒッグス粒子」も発見される。ちょうど今から100年前のこの発見によって、人類は“神の粒子”まで発見してしまう。
 アンダーソンは、1932年この宇宙線の中から、それまで考えられることのなかった、マイナスのエネルギーを持つ反粒子「陽電子」を発見する。今では「反物質」といっても驚かないが、最初の反物質の発見は、この「陽電子」であった。

Cosmicray

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