サイエンスジャーナル

自然科学大好き!サイエンスジャーナル!気になる科学情報をくわしく調べ、やさしく解説します!

2013年03月

中1が肉食恐竜の化石発見!5歳少女が新種の翼竜化石発見!

 木の枝が恐竜の化石だった
 「木の枝のようで、化石には見えなかった。一応、怪しかったので職員に聞いて、“化石”と聞いたのでびっくりしました」と発見者の中学1年生、佐々木くんは言った。

 岩手県久慈市の久慈琥珀博物館で、琥珀採掘体験場で琥珀を探していた際に発見した。化石の大きさはわずか長さ3.1センチ、最大幅1.3センチ。普通なら見逃してしまってもおかしくない。

 久慈琥珀博物館は、この化石について早稲田大学国際教養学部・平山廉教授らに鑑定を依頼。その結果、獣脚類(肉食恐竜)の化石とみられることがわかった。8500万年前に生息していた体長約2メートルの小型恐竜・コエルロサウルス類の後ろ足の中指の骨とみられている。岩手県内では初めてで、東北地方でも非常に珍しい発見だという。琥珀で有名だった久慈が、恐竜の化石でも有名になるかもしれない。

 今回のようなケースは、珍しいと思う。まず琥珀発掘の体験場があるということ。そして好奇心の強い中学生が体験したこと。我々大人だと「木の枝だろう」と思ってまず捨ててしまう。そして、近くに恐竜にくわしい学芸員さんがいたこと。そして、専門家の早稲田大学平山教授に鑑定を依頼したこと・・・。


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絶滅した飛べない鳥たち!「世界最大の卵」と「ドードーの骨」が英国で競売へ

 絶滅した飛べない鳥たち

 鳥の中には飛べないものがいる。ダチョウなどが有名だ。他には、エミュー、ヒクイドリ、レア、キーウィおよびペンギン等がもいる。

 鳥類は、恐竜類を祖先として飛翔能力に特化した方向で進化したものであるが、一部の種では何らかの要因により飛ぶことを放棄した。これらの鳥類は、特別な能力を身につけていないものは、絶滅してしまったものが多い。

 ダチョウなどはたぐいまれなる脚力を身に付け、時速70km/hで走ることができる。ペンギンの陸上速度は遅いが、海中での泳ぐ速度は20km/h、ジェンツーペンギンの水中速度は最大36 km/hにも達する。

 絶滅してしまった鳥の中には、巨大な鳥「エピオルニス」、「ジャイアントモア」や、鳩の仲間「ドードー」などがいる。

 今回、巨大な鳥「エピオルニス」の卵と「ドードー」の骨の一部が4月24日、ロンドンでクリスティーズの競売に掛けられることになった。


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痛風患者に朗報!温州みかんのβ-クリプトキサンチンが尿酸値を低下させる!

 温州みかんの産地はどこだろう?
 温州みかんは「おんしゅう」でなく「うんしゅう」と読む。「温州」とはどこだろう? 愛媛は伊予、和歌山は紀州、宮崎は日向だ。温州の“う”の字も出てこない。

  調べてみると意外や意外。温州は、中国の東シナ海に面した浙江省(せっこうしょう)にある市の名前。日本ではなく中国の地名だった。 温州は、中国では「ウェンジョウ」と発音されており、それが日本で「うんしゅう」と読まれるようになったらしい。

 しかし「温州みかん」は国産である。JA和歌山県農の広報担当者に聞いてみた。「このみかんは、浙江省の温州が柑橘産地であることも手伝ってか、中国原産と思われがち。しかし実際は、鹿児島県の長島地域が発祥の地だといわれています。中国の『橘録』という書物で、温州のみかんを褒める記述があり、温州みかんはそれにちなんで付けられた名前のようです」

 なるほど、温州みかんは柑橘類の名産地である「温州」にあやかって付けられた名前だった。ちなみに欧米では、このみかんを原産地である鹿児島にちなんで、「サツマオレンジ」「サツママンダリン」と呼んでいるという。

 今回、ユニチカが「温州みかん」から抽出した「β-クリプトキサンチン」の摂取が、軽度高尿酸血症のヒトにて、血中尿酸値の低下作用を示す結果を得たと発表した。

 温州みかんの「β-クリプトキサンチン」は先日このブログでも、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を予防できる効果のあることを取り上げたが、ミカンを黄色くする色素であるβ-クリプトキサンチンが、骨粗鬆症だけでなく、痛風にも効くとは、私のような痛風の人には朗報である。


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アイコンタクトが苦手?日本人は相手に対して「近づきがたい」と感じてしまうらしい

 アイコンタクトが苦手な日本人
 アイ・コンタクト(目を合わせること)は、いい人間関係をつくるための1つの方法である。人と接する時、まずアイ・コンタクトがいいきっかけになる。あいさつでも、何かを聞いたり伝えたりする時でも、目が合ったと感じたタイミングで声をかけると、確実に相手に伝わる・・・。そうよくいわれる。

 だが、私は人と目を合わすのが苦手だ。気まずい感じがしてしまう。そういう人も多いのではないだろうか?よく「人の目を見て話しなさい」などと先生はいう。そう言われると、内心ちょっと動揺してしまう・・・。そう思うのは私一人ではないらしい。どうやら多くの日本人に共通した感じ方でもあるようだ。

 日本人は、欧米人に比べてアイコンタクトの頻度が低いといわれる。正面から見つめられると、日本人は相手に対して「近づきがたい」「怒っている」などと感じてしまうのが要因であることが、東京大学大学院総合文化研究科の長谷川寿一教授や明地洋典・日本学術振興会特別研究員PD、フィンランド・タンペレ大学のヤリ・ヒエタネン教授らが行ったフィンランド人との比較研究で分かった。米オンライン科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」に研究論文が掲載された。

 アイコンタクトは、社会的コミュニケーションの上で不可欠だ。今回の研究結果を踏まえて、研究者らは「日本人は西洋人と会った際、アイコンタクトが『怒り』を示すものではないと知っておいた方がよい」と述べ、逆に「西洋人は日本人と会った際、日本人があまりアイコンタクトをしないのは、無意識に“近づきがたい印象”を与えないようにしている可能性を考えるとよい」とアドバイスしている。(サイエンスポータル 2013年3月25日)


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肌の保湿成分「ヒアルロン酸」!分解遺伝子「KIAA1199」をコントロールすれば美肌に?

 ヒアルロン酸の分解遺伝子
 肌の潤いや張りをよくする「ヒアルロン酸」はよく聞くが、これは関節にも多く存在していて動きをスムーズにする。関節というと、ぐるぐるぐるぐる「グルコサミン」や「コンドロイチン硫酸」というのもよく聞く。これらの成分はどのような違いがあるのだろうか?

 今回、「ヒアルロン酸」の分解に働く遺伝子を、カネボウ化粧品・価値創成研究所(神奈川県小田原市)と慶應義塾大学の研究チームが特定した。この遺伝子の働きを抑えることで、皮膚の老化防止や関節治療などにつながるものと期待される。

 ヒアルロン酸は、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の2つの糖が交互に数万も結合した巨大分子の多糖で、生体では目の硝子体や関節液、皮膚などで高濃度に存在する。とくに皮膚のヒアルロン酸は全身の50%以上を占め、水分の保持や弾力性の維持のほか、創傷の治癒(ちゆ)、皮膚細胞の増殖などにも関わる。

 関節では関節液や軟骨組織に含まれて、関節の動きを滑らかにし、衝撃を吸収する機能を担っている。こうしたヒアルロン酸は活発な合成と分解によって日々置き換わっているが、そのバランスが崩れると、加齢に伴って皮膚で減少したり、関節リウマチや変形性関節症などが起きてくる。しかしヒアルロン酸の分解のメカニズムについては、これまで十分に解明されていなかった。


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乳酸菌のスーパーパワー!「L.ガセリ乳酸菌」にストレス軽減と免疫力向上効果!

 乳酸菌のさまざまな健康効果
 ヨーグルトを食べると少し酸っぱくて、さわやかな感じがする。乳酸菌は、腸内環境を良くするだけでなく、体調も良くなるので毎日欠かさずに食べている。

 最近では花粉症や糖尿病、心不全、緑内障、ガンなどに対する健康効果に加えて、記憶力や集中力に対する効果も確認されている。先日はカルピスが乳酸菌飲料(殺菌済み)の飲用でヒトの記憶力や集中力などが改善されることを発表している。

 2012年3月25日、明治は自社保有の乳酸菌「L.ガセリ乳酸菌(OLL2809株)」が、ストレスを軽減すること、また免疫の低下を抑えることを、動物試験および臨床試験で明らかにしたことを発表した。

 ストレスや激しい運動、不規則な生活による疲労などは免疫を低下させ、それによりインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが高くなると考えられている。乳酸菌がストレスを緩和し、免疫力も高めてくれるなら「鬼に金棒」だ。

 今回、明治の研究チームは、免疫の低下を反映する2つのモデルとして「ストレスをかけた動物試験」と「激しい運動を行った臨床試験」を実施し、L.ガセリ乳酸菌(OLL2809株)の免疫活性に及ぼす影響について検討を行った。その結果、L.ガセリ乳酸菌が、ストレスを軽減すること、および免疫の低下を抑えることが明らかになったとしている。
 同成果の詳細は同日開催された「日本農芸化学会2013年度大会」にて発表された。(マイナビニュース 2013/03/25)


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宇宙の年齢は138億歳?宇宙マイクロ波背景放射で確認

 宇宙の年齢と宇宙の大きさは?
 宇宙は果てしない、謎と不思議に満ちている。宇宙はいつ始まったのか?またその大きさは、どのくらいあるのだろうか?

 宇宙の始まりはビッグバンという爆発的な膨張で始まった。これは宇宙を観測していると遠くの天体ほど、速いスピードで遠ざかっていることから、時代を遡ると「宇宙の始まりが、1点から爆発的に拡大することで成立した」という考えにもとづく。

 ビッグバンが始まったのが約137億年前、このときの空間はまだ小さく、地球がある位置から約4200万光年離れたところにあった。その後その空間は、光の約60倍の速度で遠ざかったとされる。

 この空間は現在、約465億光年に広がっていると考えられている。宇宙の晴れ上がりの直後から約137億年の間に、宇宙は約1100倍程度に膨張した。この空間は現在、光速の約3.5倍の速度で地球から遠ざかっており、かつ宇宙が生まれてから現在に至るまで(その膨張速度は)常に超光速を保っている。

 つまり、光より速いものが存在し、遠ざかるスピードの方が光の速さより大きいので、我々が観測できない未知の天体も多数存在することになる。

 2013年3月21日、欧州宇宙機関(ESA)は「宇宙の誕生時期がこれまで考えられていたものより1億年古い、約138億年前である」と発表した。ESAの人工衛星「プランク」が、宇宙マイクロ波背景放射を詳細に観測し、そのデータから作成した初期の宇宙の温度分布をもとに結果を算出した結果である。


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世界最高レベル!南鳥島周辺の海底下3mに超高濃度レアアース泥を発見!

 レアアースを南鳥島周辺に発見
 レアアースというと、希土類元素のことで、希少価値が高い物質である。レアメタルの一部も含む。ハイブリッド車や電気自動車の駆動モーター、エアコンなどの省エネ家電製品にレアアースを原料とする磁石が使用されている。その希少さゆえに戦略物資となりうる。

 これまで日本は希土類の輸入を90%以上中国に頼ってきた。しかし2010年(平成22年)4月に中国は希土類の出荷を4割削減すると通告してきており、同年9月に尖閣諸島における漁船船長拿捕の報復として、希土類の通関を全部差し止めたとみられる。

 しかし、民間備蓄が約1年分あると見られているため直接影響が及んでいるわけではない。この状況で、以前から金属類の国家備蓄(米国では実施済み)の必要性が言われており、2010年(平成22年)4月の輸出削減を踏まえ、同年7月経済産業省令の改正が行われ、備蓄が可能になった。

 2012年3月、日本国内 日本の最東端の南鳥島周辺の排他的経済水域内の海底にレアアースを大量に含む泥の大鉱床があることを東京大学の研究チームが発見していた。

 今回、さらに調査をすすめ、日本最東端の南鳥島の排他的経済水域(EEZ)内で発見されたレアアース(希土類)を含む海底の泥が、鉱床としては世界最高濃度であることを東大と海洋研究開発機構のチームが突き止め、3月21日に発表した。

 埋蔵量は国内消費の数百年分以上で、海底下数メートルの浅い場所にあり採掘も容易。ハイテク製品に欠かせないレアアースの国内自給へ大きく前進する成果だ。


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地震国日本!黄金の国ジパングでは、地下で「一瞬のうちに」金鉱床が形成される?

 黄金の国ジパングの理由
 イタリアのマルコ・ポーロが「東方見聞録」の中で「ジパングは、中国の東の海上に浮かぶ独立した島国である。莫大な金を産出し、宮殿や民家は黄金でできているなど、財宝に溢れている。」と記された日本。

 かつての日本では、比較的多く金が産出した。しかし、江戸時代前期、すなわち寛永年間以降は国産の金山は徐々に衰え始めた。現在では、辛うじて1985年(昭和60年)から菱刈鉱山が採掘される程度である。一方、現在海底の熱水鉱床には大量の金鉱床が確認されており、将来的に期待されている。このような金鉱床はどのようにできるのであろうか?

 金は鉱物の一つであり、火成岩中にも極微量に含まれる。金は地球全体の地殻内に広く分布して存在しており、存在比は0.003 g/1000 kg程度 (0.003 ppm) である。このような微量な金が集まり、金鉱床に成長するためには外部からの強い力が必要である。

 熱水鉱床は変成岩と火成岩のなかに生成する。常温では金は水に溶けないのだが、地下のマグマの熱と強い圧力のもと、300℃以上に熱せられた地中深くの熱水により、鉱物から溶かし出される。熱水は地表に向けて上昇しながら、圧力や温度の低下により沸騰し、また、化学反応を起こし、200~250℃で金や銀を石英と共に吐き出す。

 これが地層の割れ目にたまったり、鉱物にしみ込んだりして、海底に噴き出してくる。このようにしてできた岩石の金の含有量は普通の岩石の数千倍以上になっている。こうしてできた金鉱石が浸食されて砂金になったり、堆積した地層も見られることがある。

 今回、こうした金鉱床ができるのに、地震がもたらす急激な圧力変化によって、金鉱脈が地下で瞬間的に形成されている可能性があるという研究が『Nature Geoscience』で発表された。


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排熱エネルギーを活用する「熱発電チューブ」を開発!排熱発電・熱電発電とは何か?

 排熱の有効な利用法とは?
 エネルギー資源の少ない日本。捨てられる排熱を資源として有効利用しようとするシステムがある。

 これには「コージェネレーション(コージェネ)」が思い浮かぶ。これは、内燃機関、外燃機関等の排熱を利用して動力・温熱・冷熱を取り出し、総合エネルギー効率を高める、エネルギー供給システムのひとつである。「コージェネ」で実用化されているものに、家庭用燃料電池「エネファーム」がある。

 しかし、排熱の利用法には、他にもいろいろな方法ある。そのひとつが「排熱発電(熱電発電)」だ。これは排熱と周囲との温度差を利用して発電する方法で、2つの方法がある。

 一つの発電方法は、 温度差でタービン (発電機) を機械的に回転させ発電する「スターリ ングエンジン発電」。 もう一つの発電方法は、半導体の「ゼーベック効果」を利用した「ゼーベック温度差発電」である。
 今回、このゼーベック効果を利用した、新技術「熱発電チューブ」の検証実験が、京都市のごみ焼却施設で始まった。ごみの焼却時に発生する低温の排熱から電気を作り出せる新しい技術で、パナソニックが開発した。これまで廃棄されてきた熱を有効利用することができる、まさに再生可能エネルギーである。


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およそ1000気圧、世界最深のマリアナ海溝でも、活発に活動する生物たち!

 マリアナ海溝、世界最深部
 世界一深い海はマリアナ海溝である。いったいどのくらい深いのだろうか?

 マリアナ海溝は、北西太平洋のマリアナ諸島の東、北緯11度21分、東経142度12分に位置する。マリアナ海溝の最深部はチャレンジャー海淵(Challenger Deep)と呼ばれ、その深さにはいくつかの計測結果があるが、最新の計測では水面下10,911mであるとされている。これは海面を基準にエベレストをひっくり返しても山頂が底につかないほどの深さである。

 深さ10mで水圧は1気圧増えるので、マリアナ海溝最深部の水圧は約1000気圧。地上の1000倍もの圧力が体全体にかかる。こんな極限状態では人はとても生きていられない。はたして生物は存在しているのだろうか? 

 1960年にジャック・ピカールとドン・ウォルシュが搭乗した「Trieste」が世界で最も深いマリアナ海溝・チャレンジャー海淵、水深10,911mの海底に到達し、海底や生物の観察が行われた。驚いたことに、カイコウオオソコエビ(端脚類)やバクテリア等の小型の生物の存在が確認されている。

 深海は太古の地球環境がそのまま残っており、生命の起源を解明する鍵ともいわれている。はたして極限環境生物が、生活するための環境条件とはどんなものなのだろうか?非常に興味深い環境だ。


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100年来の真珠養殖技術を解明!DNAは“真珠核”移植後も生きていた

 100年来の真珠養殖技術を解明
 独立行政法人・水産総合研究センター(横浜市西区)と麻布大学、三重県水産研究所の研究チームは、100年以上前に日本で開発されたアコヤガイの真珠養殖技術について、初めてその仕組みを遺伝学的に解明した。今後は、良質な真珠を作る遺伝子を見つけ、それを生産するアコヤガイの飼育管理の改善につなげたいという。

 真珠生産の手順は、貝殻を形成する外套膜(がいとうまく)の一部をアコヤガイ(供与貝)から切り取り、貝殻などで作られた球形の核(真珠核)と一緒に他のアコヤガイ(母貝)の生殖巣内に移植する。この組織片は真珠核の表面を包み込んだ「真珠袋」となり、真珠核の表面に真珠層を形成する。この母貝を海で半年から1年以上飼育し、真珠袋に真珠層を作らせ続けて、大きな真珠を得る。

 こうした真珠の養殖技術は1907年(明治40年)までに、三重県で御木本幸吉(1858-1954年)らが開発し、その後実用化されて現在に至っているが、移植した外套膜が母貝の体内で、実際に存在しながら真珠を形成しているのか、これまで確認されていなかった。


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がんは「もと」から絶たないとダメ!がん幹細胞を眠らせない新療法で再発防止

 がんの「もと」から根絶
 がんが厄介なのは再発する危険があること。抗がん剤治療で消えたように見えても、がん細胞のもとになる「がん幹細胞」がわずかに残っているとがんは再発、転移する可能性がある。

 この幹細胞だけを攻撃して取り除けば良いのだが、健康な細胞との区別がつけづらく難題である。九州大などの研究チームは、抗がん剤が効きにくいがん幹細胞を標的にした治療法を開発、マウスで効果を実証した。論文は18日付の米科学誌キャンサー・セル電子版に掲載される。

  増殖が速いがん細胞は、常に細胞分裂を行っているため、抗がん剤や放射線治療はこの分裂中の細胞を標的にしている。一方、がん幹細胞は増殖が遅く、ほとんどが増殖しない「静止期」にとどまっているため、抗がん剤などは効きにくく、再発のもとになっていた。

 九大生体防御医学研究所の中山敬一教授らの研究チームは、細胞を静止期にとどまらせる遺伝子「Fbxw7」に着目。血液のがんである白血病を発症させたマウスの同遺伝子が働かないように操作したところ、静止期にとどまるがん幹細胞が急減。このマウスに抗がん剤を投与すると、無治療のマウスや、抗がん剤のみを投与したマウスに比べ、生存率が大幅に向上した。


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毎日の緑茶やコーヒーに、脳卒中予防効果あり!緑茶やコーヒーの健康効果

 毎日の緑茶やコーヒー、脳卒中予防に効果
 緑茶とコーヒーには健康効果があると聞いてはいたが、今回「緑茶やコーヒーをよく飲む人は、脳卒中になりにくい」・・・こんな研究成果を国立循環器病研究センターと国立がん研究センターなどのチームが、全国で約8万人を対象にした調査でまとめた。

 緑茶やコーヒーの脳卒中の予防効果を示す研究は過去にもあるが、今回のような大規模調査は初めて。チームは、74~45歳の女性4万4000人と男性3万8000人を平均13年間追跡調査し、これらを飲むと、脳出血や脳梗塞などの脳卒中の発症率が下がるかをみた。

 チームの責任者で、国立循環器病研究センター小久保喜弘・予防健診部医長によると、緑茶を毎日2~3杯飲む人は、まったく飲まない人に比べて14%発症率が低下。4杯以上なら20%下がった。緑茶に多く含まれるカテキンが脳血管を保護するよう働いている可能性があるという。

 一方、コーヒーを毎日1杯以上飲む人は、まったく飲まない人より発症率が20%低かった。コーヒーに含まれるクロロゲン酸の働きで血糖値が改善され、脳卒中の原因の一つである糖尿病の発症を抑えた結果とみている。(2013年3月15日  読売新聞)


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夢の火星旅行へ2名ペアでご招待!技術的には可能、問題は501日間の密室状態?

 有人火星旅行の搭乗者募集のお知らせ
 【求む】男女各1名。50代初め~半ばで、夫婦が望ましい。冒険を楽しみ、ともに長期間を同じ空間で、例えば501日間を0.93立方メートルのカプセルおよび居住空間で過ごせる人。さらに火星に興味がある人。

 【応募者への警告】かつてないリスクにさらされ、長期的に健康を害するおそれあり。それでも計画が実現し成功すれば、深宇宙へ旅行し、火星を間近に見た初めての人類になれる。

 有人火星旅行の募集のお知らせ広告は、こんな風になるのだろうか?

 世界初の宇宙旅行者で大富豪のデニス・チトー(Dennis Tito)氏は米国時間2月27日、同氏が新たに設立した非営利団体「インスピレーション・マーズ財団(Inspiration Mars Foundation)」が火星に初めて人類を送る計画を進めていることを、ワシントンD.C.において正式に発表した。

 「過去40年間、人類は月より遠くへ行っていない。そろそろこの空白期間を終わりにすべきだ」とチトー氏は記者会見で述べた。


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火星の過去に生命生存の可能性発表!灰色の土に硫酸塩鉱物を確認

 かつて火星は生命に適した環境だった
 NASAは、火星探査車「キュリオシティ」による岩石調査の結果から、過去の火星には微生物に適した環境が存在したと発表した。 

 火星の先輩探査車「オポチュニティ」が調査した「Wopmay」と呼ばれる石は、生成時は水があったものの、強い酸性で生命に適さない環境だったとみられる。「キュリオシティ」が調査した石は、水が豊富だった環境を示している。白い線は、割れ目に流れ込んだ硫酸塩鉱物だ。

 火星で活動中のNASAの探査車「キュリオシティ」は先月、ゲールクレーター内の「イエローナイフ湾」と呼ばれる盆地で岩石のサンプルを採取。その分析から、生命に必須な物質である、硫黄、窒素、水素、酸素、リン、炭素の存在が確認された。キュリオシティの使命である「火星に生命を育める環境が存在したか否かの解明」に、これまでのところは「イエス」の回答が出たことになる。

 今回のサンプル採取現場は、2012年9月にかつての河床を見つけた所から数百mのところで(2012/10/1「火星探査車が見つけた丸い小石」)、ゲールクレーターの縁から河川が網の目のように走っていた場所だ。

 サンプルには、かんらん石などの火成鉱物と真水とが堆積物中で反応して生成される粘土鉱物が20%以上含まれていた。また硫酸カルシウムも含まれていることから、中性か、ややアルカリ性であることも示唆される。火星には激しく酸化した場所や、強酸性、あるいは多量の塩分を含む場所も存在するが、今回の現場はマイルドな環境だったことがうかがえる。


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火星に“新しい”水の痕跡!溶岩流の下に966kmの巨大洪水の跡発見!

 火星に巨大洪水の痕跡
 火星に水が存在し、巨大洪水が起きていた証拠が、周回衛星のレーダーによって見つかった。驚くほど最近に起きたこの洪水によって、火星に長さ966キロにわたる水路が形成されたとみられる。

 この「マルテ谷(Marte Vallis)」の水路系の存在は以前から知られていた。しかし、新たなレーダー調査の結果、この大規模な水路は従来考えられていた2倍の深さがあることが判明し、さらに水の出所と氾濫原が特定された。それらが火山噴火の溶岩に埋もれたのは、わずか5億年前のことだ。

 この巨大洪水と火山活動は地質学的にはごく最近に起こったものであり、火星が今なお地質学的に活発な惑星である可能性を示唆することから、特に重要性が高いと考えられる。

 ここ10年ほどの間に新たな事実が次々と明らかになる以前、火星は寒くて乾燥した、地質学的には30億年以上前にほぼ活動を停止した惑星だと考えられていた。

 「この巨大洪水は、地下深くにある水が地殻変動による亀裂を通じて地表に出てきたために発生したことを突き止めた」と、今回の研究の共著者であるスミソニアン国立航空宇宙博物館(NASM)のガレス・モーガン(Gareth Morgan)氏は述べている。「これまで水の出所と流出規模は謎だったが、レーダーによって溶岩流の下まで見通し、そこに以前は何があったのかを調べることができた」。


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3月の異常気象!東京で“煙霧”を観測!風塵・黄砂・煙霧・PM2.5はどう違う?

 3月13日発生「煙霧」とは何か?
 急に暖かくなった。冬が突然終わったような印象だ。ストーブには灯油がまだ大量に残っている。

 3月13日、関東地方は朝から風が強まり、地表にある砂やちりが巻き上げられる「風じん」と呼ばれる現象が観測され、見通しの悪い状態が続いた。

 気象台によると成田空港では、朝から南西の強い風が吹き、午前8時すぎから、風じんが観測された。昼すぎにかけて風じんの高さは、100メートル以上になり、視界が2km前後と見通しの悪い状態「煙霧」が続いた。

 「煙霧」は、今月10日に東京の都心などでも観測され、空が暗くなった。風じんと煙霧の違いは何だろう?

 気象庁天気相談所によると、風じんは、地表のちりや砂が巻き上げられている場所で視界が悪くなる現象で、煙霧は巻き上げられたちりや砂が空気中にただよって視界が悪くなる現象だという。この視界が1km未満だと煙霧、1km以下になったものは砂塵あらしと呼ぶ。

 最近では、中国からの微小粒子状物質「PM2.5」や「黄砂」の飛来も観測され、空気の悪い状態が社会問題となっているが、この日の関東は、南西の風だったのでPM2.5や黄砂の影響は少なかったようだ。

 今年はさらに花粉も多いというから、もう何が飛んでいるのか分からず。調子が悪いとすぐマスクをするようにしている。今日は風じん、煙霧などについて調べてみた。


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世界初!海底メタンハイドレートのガス採取成功!2018年までに生産技術の確立へ

 海底メタンハイドレートのガス採取成功
 経済産業省は12日、愛知県・渥美半島の南南東沖合の海底下約330メートルの地層にある「メタンハイドレート」を分解して天然ガスを取り出す、海洋産出試験に成功したと発表した。海底からのガス採取は世界で初めてという。

 これは、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、2月15日に開始したもの。メタンハイドレートはメタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質で、「燃える氷」と呼ばれる。日本の周辺海域には多くの量が存在しているとみられ、将来の天然ガス資源として期待されている。

 このため経産省の委託を受けたJOGMECが、2001年度から08年度までに「東部南海トラフ海域」(静岡県から和歌山県の沖合にかけた海域)をモデル海域として地震探査・試掘などの調査を実施し、約1.1兆立方メートル(日本のLNG輸入量〈2011年〉の約11年分)のメタンガスに相当する多量のメタンハイドレートが存在していることを確認していた。

 海洋産出試験は昨年から準備を進め、今回は1月下旬から今月末までの予定で、地球深部探査船「ちきゅう」を用いた産出試験作業に取り組んでいた。12日のガス取り出し作業は午前6時前から始まり、海底下層の水をポンプでくみ上げることで地層内圧力を下げた。それにより地層内にあったメタンハイドレートが水とメタンガスに分解された。同9時半ごろにガスを取り出し、同10時ごろには、船尾に設置したバーナーからガス産出を示す炎を確認したという。

 産出試験は今月末ごろまで続け、終了後、得られたガス量の集計や実験結果の解析などを行う。経産省は2018年度までに生産技術を確立し、国産燃料としての商業化を目指している。


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クローン動物の長寿化に成功!1匹のマウスから598匹のクローンマウス

 クローン動物の問題点を克服
 1998年4月、世界初のクローン動物として生まれた、ヒツジの「ドリー」が妊娠、子羊「ボニー」を出産した。ボニー出産の翌年にも3頭の子供を出産したが、2001年末にはヒツジの「老化現象」といわれる関節炎を後ろ足におこしていることがわかった。

 「ドリー」は、染色体の中のテロメアとよばれる老化とかかわりの深い部分が、同年齢のヒツジよりも約20%短い。そのため、早期に老化してしまうこととの関係性が指摘されていた。2003年2月14日、ドリーはウイルス性の肺癌が悪化し、回復がみこめないため安楽死させられた。ヒツジはふつう11~12歳まで生きるが、ドリーは6歳7カ月だった。

 このように、クローン動物には染色体の末端にあるテロメアという部分が短くなるという現象が起き、どうしても世代を重ねると寿命が短くなる欠点があった。

 ところが、理化学研究所は、2005年末から1匹のマウスをもとにクローンマウスを代々作り続け、現在、26世代、計598匹の再クローンマウスを誕生させていることを明らかにした。すなわち、クローン卵細胞を初期化することに成功し、クローンを長寿化させることが可能になった。いったいどうしたのだろう?


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