サイエンスジャーナル

自然科学大好き!サイエンスジャーナル!気になる科学情報をくわしく調べ、やさしく解説します!

2013年04月

今年も米国のどこかで大量発生する、周期ゼミの進化の謎、DNA調査で解明

 周期ゼミの進化の謎
 セミの仲間というと土の中で長い間過ごすことが知られている。昔は7年間といわれていたが、セミによって幼虫の期間は違うことがわかってきた。 短いものでは2、3年、アブラゼミで4年だそうだ。長いものでは13年、17年というものもある。セミは幼虫時代もふくめれば長寿の部類の昆虫だ。(世界一はシロアリの女王で100年)

 周期ゼミである、13年、17年ゼミは、13年、17年ごとに大発生するのでこう呼ばれている。年によっては、70億匹も発生することがある。この数は世界の総人口に匹敵する。これは、外敵に食べつくされないほどのものすごい数によって、確実に生き残ることができるという、生物の知恵なのではないかといわれる。

 13年ゼミや17年ゼミは、ほかの周期ゼミと羽化の年がかさなる機会の少ない「素数」の周期をもっていたため、周期がみだれにくく、今まで生き残ってきたのではないかと考えられている。 周期ゼミのナゾについては、まだはっきりとわかっていないことも多い。このように自然がもつ不思議な力には、おどろかされることが多い。


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カメはトカゲに近い動物ではなく、ワニ・トリ・恐竜の親戚だった!ゲノム解析で解明

 ゲノム解読から明らかになったカメの進化
 カメの形態上の最大の特徴は、甲羅を持つことである。甲羅は脊椎や肋骨と癒合した皮骨からなる甲板(骨甲板)と、鱗からなる甲板(角質甲板)の2つの甲板で構成される。腹甲の一部は鎖骨や肋骨が変形したとされる。骨甲板と角質甲板の継ぎ目がずれており、強度をあげている。

 アルマジロ、ワニ、カメはどれも鎧(よろい)をまとった陸上脊椎動物だが、カメの甲羅は肋骨や背骨を癒合させて作りあげた特別なものだ。しかも、カメの肩甲骨はヒトと違って甲羅(すなわち肋骨)の内側にあったり、爬虫類に共通してみられる頭蓋骨の孔(側頭窓)が存在しなかったりと、脊椎動物の中でも特異な形態を持っている。

 こうした形態的特徴のため、カメがどういう進化的な起源を持つのか、その形態的特徴をどう進化させてきたのか、論争は長年続いてきた。

 今回、理化学研究所は、カメのゲノム(全遺伝情報)を世界に先駆けて解読し、カメの進化の謎を解明しようと取り組んだ。その結果、爬虫(はちゅう)類のカメが進化的に恐竜や鳥の近縁種であることを突き止め、28日付の米科学誌ネイチャージェネティクス電子版で発表した。カメの進化をめぐる論争に終止符を打つとともに、爬虫類の進化の過程を解明するのに役立つと期待される。


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地球の核の温度は6000度!定説より1000度熱かった!X線レーザーで解明

 地球の内部はどうなっているか?
 地球の内部は大まかに言うと地殻、マントル、核の3部分から成っている。組成は地表面からの深さによって異なる。地殻に存在する元素は、酸素(質量比49.5%)とケイ素(同25.8%)が主体で、以下アルミニウム・鉄・カルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウムなどの金属元素が含まれる。この元素別質量百分率はクラーク数としてまとめられている。ほとんどはケイ酸塩など金属酸化物の形で存在する。

 核(コア)は、外核と内核に分かれ、液相の外核の半径は3,480km、固相の内核の半径は1,220kmである。外核は鉄とニッケルが主成分であると推定されているが、水素や炭素などの軽元素を10%以上含んでいるとしなければ、地震波速度と密度の説明ができない。内核は、地球内部の冷却に伴い、外核の鉄とニッケルが析出・沈降してできたとされており、現在でも成長が続いていると考えられている。

 内核の環境である320万気圧では金属鉄はその性質上固相を取るためともされる。地球中心部の圧力は約400万気圧、温度は物質組成とエネルギー輸送過程に依存するため正確にはわからないが、約5,000度と推定されていた。

 今回、欧州の研究チームが、地球の核(コア)の温度は約6000度で、従来の推計値より1000度近く高いことが新しい研究室実験で示されたと、25日の米科学誌「サイエンス(Science)」に発表した。


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コミュニケーション能力を科学する!「発話リズム」が同調すれば「脳波リズム」も同調!

 重要視されるコミュニケーション能力
 国際化の進展に伴い、多様な価値観を持つ人々と協力しながら社会に貢献することができる創造性豊かな人材の育成が重要視されている。人と人が協力するときに必要なのがコミュニケーション能力だ。ではコミュニケーションには何が必要なのだろう?

 プライベートでも仕事でも、何となくリズムが合う人がいる。そんな時はコミュニケーションがうまくいっており、脳も気持ちよく働いているはずだ。このように無意識に相手とリズムが合うことを「同調」というが、この時の脳の活動はどうなっているのかは、よく分かっていなかった。

 理研の研究チームはその解明に取り組んだ。まず研究チームは、発話リズム以外の要素を排除するため、発話内容に意味はもたせず、しかしコミュニケーションは 必要とする実験課題として「交互発話課題」を考案した。自由なリズムで交互にアルファベットを発声し合うもので、この時の発話リズムと脳波リズムを同時に測定できる実験手法と、データから意味のあるものを抽出する解析技術も開発した。

 課題を日本人の20ペアにしてもらったところ、個々の発話リズムは本来異なるにもかかわらず、2人が交互に発話すると互いの発話リズムが同調することを発見。また、この同調は一定のリズムで発話するようプログラムされた機械とでは起きず、ヒト同士の場合だけで起こることが分かった。さらに、この時の脳波を解析すると、発話リズムが同調すると脳波リズムも同調し、発話リズムが同調するほど脳波リズムの同調が強いことも分かった。


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地球に感謝し行動しよう!4月22日「アースデイ」とは何か?

 4月22日は「アースデイ」
 去る、4月22日は「アースデイ」。地球環境を考え、行動する日だという。全国ではどんなことが行われたのだろうか?

 沖縄、那覇市では、学生らが集まり、「ゴミ拾いは街も心もきれいにする。できることからはじめよう」とアースデイ宣言をした。 那覇高等美容学校の学生ら17人が那覇市牧志の商店街でごみを拾い、約2時間で10袋を集めた。

 1970年に米国で提唱されたアースデイ運動。同校では2008年から活動を続けており、この日もごみ拾いの後、「一つ一つの小さな行動から地球環境を良くしていこう」と「アースデイ宣言」をして市民に呼び掛けた。 (沖縄タイムズ 2013年4月23日)

 地球環境問題を考えてもらうイベント「アースデイ奈良2013」が、奈良市の奈良公園などで開かれた。地球環境にやさしいエコグッズなどを出店が販売したほか、環境保護などを呼びかける音楽ステージも披露された。

 地元の商店や高校、NPO法人などが、エコグッズや無農薬野菜、雑貨などを販売する約80店舗を出店。多くの買い物客でにぎわった。ステージでは、和太鼓や世界の民族楽器による演奏会もあり、それぞれのパフォーマンスを通じて環境保護の重要性をアピールした。(産経news 2013年4月22日)


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宮古島にいないはずの“サキシマハブ”発見!ハブのいる島・いない島

 宮古島でサキシマハブ発見
 ハブが生息しないとされている宮古島で4月19日、サキシマハブが発見され、捕獲された。県福祉保健部が23日、発表した。県衛生環境研究所によると、見つかったサキシマハブは全長44センチ、重さ16グラムのオス。大きさから推測して、生後半年から1年半の若い個体とみられる。

 宮古島市の平良港第一埠頭近くにあるひらりん公園内の公衆トイレ近くで、昼食中の市民が発見。素手で生きたまま捕獲し、ペットボトルに保管したという。その後、県宮古保健所に持ち込まれ、鑑定のため、凍死させられたという。(沖縄タイムス 4月23日)

 ハブは日本の固有種で、これまで奄美大島、枝手久島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、伊平屋島、伊江島、水納島、瀬底島、古宇利島、屋我地島、沖縄本島、藪地島、浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島、渡嘉敷島、渡名喜島、奥武島、久米島の計22島に生息するとされてきた。

 ハブは南西諸島において、飛び石状の特異な分布をしていることが知られている。北からトカラ列島に近縁種のトカラハブが、奄美群島と沖縄諸島にはハブとヒメハブが、八重山諸島にはサキシマハブが生息するが、宮古諸島には生息しないとされてきた。


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重力レンズで集光され、約30倍も明るく見える“超高輝度”超新星!

 “超高輝度”超新星
 地球から約90億光年も離れ、太陽の1000億倍の明るさをもつとされる“超高輝度”の超新星の光が、実は、地球との間にある銀河などの大質量の天体によって空間が曲げられる「重力レンズ効果」で集光され、実際の約30倍も明るく見えていたことが分かった。東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構のロバート・クインビー特任研究員らが、これまで難しかった同効果による増光率の測定に成功した。今後さらに他の天体の重力レンズ効果を測定することで、宇宙に充満する暗黒物質や暗黒エネルギー、ブラックホールなど、光で直接観測できないものの解明にもつながるという。

 この超新星は2010年8月に発見された「PS1-10afx」。超新星は、恒星が一生を終えるときに大爆発して生まれるが、PS1-10afxは非常に遠方にありながら極めて明るいことから「超高輝度超新星(superluminous supernovae;SLSNe)」の一種と考えられていた。しかし通常の超高輝度超新星は青色で、明るさの変化は比較的遅いが、PS1-10afxは赤色の成分が強く、明るさの変化も通常の超新星と同様に速いという特徴があった。

 クインビー特任研究員らがPS1-10afxのデータを解析したところ、光の波長分布と明るさの時間変化は「Ia型」超新星の特徴と正確に一致することが分かった。Ia型超新星は、宇宙のどこで誕生したものでも、明るさと時間変化の関係が非常に似通っている。そのため、地球と超新星(の属する銀河)との距離を測る「標準光源」として利用されているが、PS1-10afxは通常のIa型超新星の約30倍という異常な明るさであり、「標準光源」としてはかけ離れていた。


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フロリダで異常繁殖する、巨大カタツムリに寄生虫!小笠原では固有種絶滅!

 米フロリダを脅かす巨大カタツムリ
 米フロリダ州でネズミほどの大きさがあるアフリカ原産のカタツムリ「アフリカマイマイ」が繁殖し、当局が警戒を強めている。このカタツムリは作物を食い荒らし、危険な寄生虫を媒介する恐れもあるという。

 フロリダ州農務局によると、アフリカマイマイは500種以上の植物を食い荒らすほか、建物のしっくいやプラスチック製のごみ箱、標識などを食い破ってしまうこともある。殻は縁が鋭くとがっていて、車が上を通るとタイヤがパンクすることもあるという。

 さらに、このカタツムリに寄生する「広東住血線虫」という寄生虫は、人が感染すると髄膜脳炎で死に至ることもある。これまでのところ、フロリダ州内で人の感染は確認されていない。しかしこの寄生虫を持つカタツムリが何匹か見つかっているという。


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中国四川省でM7.0地震!多発するM6.0~M7.0 巨大地震・大噴火の前兆か?

 4月21日、四川省でM7.0の地震
 中国地震局ネットワークセンターによると、四川省雅安市蘆山県で20日午前8時2分(日本時間同9時2分)、マグニチュード(M)7.0の地震が起きた。震源の深さは13キロ。四川省というと、2008年5月12日の四川大地震(M8.0)を思い出す。専門家は同じ活断層帯で発生したと見ている。

 4月23日現在、中国・四川省で起きた大地震は、死者・行方不明者が200人を超え、負傷者は1万1,000人以上にのぼっている。 生き埋めになった人などの生存率が下がるとされる、発生から72時間のタイムリミットも迫っていて、救助活動は厳しさを増している。

 四川省蘆山県の被災地では、家が倒壊した人々が、テントでの生活を余儀なくされる一方、一部の地域には救援物資が届かず、「水や食料が足りない」と訴える人々の姿も見られた。

 4月21日、中国政府はこの地震に関し、日本をはじめ国際社会が申し出ている救援隊や医療部隊、災害物資などの支援を断る方針を示した。各国からの支援を断る背景には、「共産党や中国政府が助けた」という形にこだわるメンツが見え隠れする。人権を尊重するなら人命第一だろう。遠慮なく支援を受け入れるべきだ。


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中国鳥インフルエンザ、世界的大流行否定できず!情報公開して各国と協調せよ!

 鳥インフル「パンデミック可能性否定できず」
 中国の鳥インフルエンザが広がっている。4月20日現在、浙江省政府は新たに3人、上海市と江蘇省政府は新たに1人ずつが確認されたと発表。感染者は全体で97人となり、100人に迫った。また感染者の男性が19日夜に死亡し、全体の死者は計18人となった。

 国立感染症研究所は4月19日、中国で感染者が相次ぐ鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)が「人への適応性を高めており、パンデミック(世界的大流行)を起こす可能性が否定できない」などとする初めてのリスク評価を公表した。

 同一家族内で複数の発症者が出たことから、「確認はされていないが、限定的な人から人への感染が起こっている可能性がある」とした。

 現時点で感染経路は不明。鳥と患者から分離されたウイルスには遺伝情報に違いがあり、鳥から患者に直接感染したとは考えにくく、豚などの哺乳動物が介在して感染源になっていることがあり得るという。

 タミフルやリレンザは効くとみられ、「早期診断、早期治療により、重症例の減少が期待できる」と指摘。最初の3人の死亡例では抗ウイルス薬の投与遅れがあったという。(産経news 2013.4.19


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宇宙に第2の地球を多数発見?大きさ・環境条件ともに地球によく似た3つの天体!

 ハビタブルゾーンにある3つの天体
 地球に似た天体が3個も発見された。いずれも、太陽との距離がちょうどよく、生命の住みやすい“ハビタブルゾーン”にある。このような天体は、これまでも発見されているが、今回の3天体は、大きさが地球とそれほど変わらない。

 つまり、観測技術が向上して、ついに地球ほどの大きさを持つ、遠くの系外惑星まで観測可能になったということだ。これは人類の永年の夢である、地球のように美しい「第2の地球」の発見にまた一歩近づいたと思う。その候補が今回3つも発見されたということは、大宇宙では、地球そっくりの美しい天体は、もはやあたりまえのように存在するのかもしれない。

 発表したのは米航空宇宙局(NASA)などの研究チーム。4月18日、生命存在の可能性がある太陽系外の惑星が、NASAの宇宙望遠鏡「ケプラー」の探査で新たに3個見つかったことを発表した。

 3個の惑星はいずれも、恒星との適度な距離があって、液体の水が存在する可能性のある「ハビタブルゾーン」で見つかった。このうち「ケプラー62e」「ケプラー62f」については18日の科学誌「サイエンス」に発表された。この2個は恒星「ケプラー52」の周りを公転している。ケプラー62はこの2個を含めて5個の惑星をもち、地球からの距離は1200光年。


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許せない!ボストンマラソンのテロ事件!米大統領を狙った猛毒リシンとは何?

 許せない!ボストンマラソンのテロ事件
 米マサチューセッツ州ボストンで4月15日開催されたボストンマラソンのゴール付近で2回の爆発が起き、同州捜査当局によると8歳の少年を含む3人が死亡し、170人以上が負傷したテロ事件が発生した。地元の病院によると負傷者のうち少なくとも17人が重体。負傷者の中には子どもが8人以上含まれている。捜査状況の説明を受けたテロ専門家は、少なくとも10人が手や脚を切断されたと述べた。

 爆発は、トップランナーのゴールから2時間余りたった現地時間午後2時45分(日本時間16日午前3時45分)ごろ、コプリー広場で発生。2つの爆弾の間は約50~100メートル離れていた。近くにいた人々が吹き飛ばされ、建物の窓ガラスが割れて、周囲は騒然となった。「巨大な大砲のようだった」と話す目撃者もいた。

 オバマ米大統領は声明で犯人への「裁き」を約束し、「ボストンは強い街だ。米国民はあらゆる面でボストン市民を支える」と述べた。

 そのオバマ大統領のもとに4月17日、猛毒「リシン」の付着した郵便物が送り付けられた。リシンは、細胞が生存に必要なタンパク質を作ることを妨げる物質である。それらのタンパク質が作れないと、細胞は死ぬ。それがやがて全身に害を及ぼし、場合によっては死をもたらすという。


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タイタンではメタンの雨が降る!湖はメタンではなくエタンが主成分の可能性

 タイタンの大気は地球に似ている
 「タイタン」は土星にある60個以上の衛星の中の一番大きな衛星である。タイタンは太陽系にある衛星の中で唯一の地球の様な濃い大気が確認されている衛星で、生命体がいる可能性がとても高いと言われている。しかし、生命がいるとしても、地球型生物とはちがったタイプの生命になるらしい。いったいどんな生命だろうか?

 タイタンを包む濃い大気は、表面気圧は地球の1.5倍、大気の主成分は窒素 (97%) とメタン (2%) であることが計測されている。重力が大きく低温(分子の運動エネルギーが小さい)のため重力で大気(窒素分子)を引きとめておくことができていると考えられる。タイタンの表面重力は、1.35 m/s2と地球より小さいため、表面気圧は地球の1.5倍であるが、単位表面積あたりの大気量は地球の10倍に相当する。

 太陽系内の衛星で大気を持つものには木星の衛星イオや海王星の衛星トリトンなどが存在するが、タイタンほどに厚い大気を持つものはない。また、タイタンには地球によく似た地形や気象現象があるとされている。すなわち、液体メタンの雨が降り、メタンおよびエタンの川や湖が存在することが、近年のカッシーニ探査により確認された。

 今回、土星の衛星タイタンの湖は、従来考えられてきたメタンではなくエタンが主体であるという可能性がNASAから発表された。メタンの存在は一時的なものであり、数千万年のうちに枯渇するかもしれないという。探査機「カッシーニ」の数年間の観測によれば、雨として降る量が少ない割に湖の大きさにほとんど変化が見られない。したがってその主体はメタンよりも蒸発しにくいエタンではないかという。(NASA)


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革新的!生きたまま電子顕微鏡で観察できる?“ナノスーツ”開発!

 電子顕微鏡は生物にとって過酷な環境
 電子顕微鏡はどうやって高倍率を得られるのであろう?

 通常の光学顕微鏡では、観察したい対象に光(可視光線)をあてて拡大するのに対し、光の代わりに電子(電子線)をあてて拡大するのが電子顕微鏡である。可視光線の波長が100ナノメートル程度なのに対して、電子線の持つ波長がずっと短いので、理論的に分解能は0.1ナノメートル程度にもなる。

 このため、光学顕微鏡では見ることのできない微細な対象を観察(観測)できる。現在では、高分解能の電子顕微鏡を用いれば、原子レベルの大きさのものも観察(観測)可能だ。

 電子顕微鏡は電子線を発生させる電子銃の性質から、数キロボルトから数百キロボルト、時にはそれ以上の高電圧が必要である。また安定した電子線照射のために、顕微鏡内は同じく安定した真空に保たれていなければならない。

 電子顕微鏡は、高倍率・高分解能を得られるが、真空にする必要があるため生きている生物を生かしたまま見ることは困難であった。ところが今回(4月16日)、高真空下でも生命を保護できる「生体適合性プラズマ重合膜」を発明し、生きたままの状態で生物の高解像度な電子顕微鏡観察に成功したことを科学技術振興機構(JST)と浜松医科大学、東北大学の3者が共同で発表した。


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4月各地に被害をもたらした、台風並みの低気圧「メイストーム」とは何か?

 春の嵐「メイストーム」
 暖かくなってきたこの4月から5月にかけて、大風が吹き天気が崩れることがある。このような天気を「メイストーム」とよぶ。

 日本海や北日本周辺海域で低気圧が急速に台風並に発達し、広い範囲に荒天をもたらして山や海では登山者や船の遭難事故をしばしば起こすことがある。5月になってこのような低気圧の発達が見られることは少なく、通常は4月いっぱいまでである。

 この言葉の語源となったのは1954年5月9日から10日にかけて北日本近海で急激に発達し、漁船の集団遭難をもたらした低気圧である。華北から日本海に進んできたこの低気圧は、9日9時には988hPaであったが翌10日9時には北海道東方に出て952hPaまで発達した。このため北海道周辺海域では風速15~30メートルの暴風となり、ちょうどサケ・マス漁の時期であったため多くの漁船が出漁中で、361人が犠牲になった。

 最近では2013年4月5日~7日にかけて、日本海側と太平洋側にある二つの低気圧が台風並みに発達しながら北東へ進んみ、6日は全国的に強風が吹き荒れ、局地的に激しい雨が降った。悪天候の影響で航空や鉄道などの交通機関が乱れた。


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小惑星衝突を回避せよ!NASA、捕獲計画発表!ロシア隕石分解の真相

 小惑星衝突回避は急務
 2013年2月15日、ロシアの都市チェリャビンスクの上空で重さ1万1000トンの隕石が爆発した。そのわずか16時間後には、それよりずっと大きな小惑星が地球のそばを通過した。

 小惑星の方は、わずか45m。こんなに小さな天体を、はるかな宇宙空間に捉えることができるのであるからすばらしい観測技術だ。しかし、なぜロシアの隕石は落下前にレーダーで捉えることができなかったのだろう?

 ロシア科学アカデミーの解析によれば、分解直前の隕石の推定される大きさは、直径は数mから15m。隕石の質量は10トン、落下速度は秒速15km(マッハ44)以上で、隕石が分解したのは高度30kmから50kmとされている。こうした地球に接近する小惑星の問題は最近なぜか増え続けている。

 ロシアの隕石には謎が多い。「事前に予想できなかったのは大きさが小さかったから」という説明で報道されているが本当にそうだろうか?また途中で分解したのはなぜなのだろうか?何者かの手によって分解された・・・という説もある。小惑星については、今後、人類の手でコントロールすることが衝突回避のために必要不可欠である。

 今回、米航空宇宙局(NASA)は、深宇宙の小惑星を見つけ出し、これを捕捉して地球の周辺まで持ち帰り、月の軌道に乗せる計画を明らかにした。

 小惑星の“捕獲”はロボット宇宙船によって行い、移動させた小惑星は有人探査の目的地とする計画で、さらには民間宇宙企業によって採鉱が行われる可能性もあるという。向こうから飛んでくるのを待つのではなく、こちらから捕獲しようという、ユニークナアイデアだ。今後起こりおうる、小惑星衝突を回避する決定版にもなるかもしれない。


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脊髄損傷が神経バイパス技術で機能回復!将来はiPS細胞で再生治療

 脊髄損傷からの回復
 脊髄損傷は、主として脊柱に強い外力が加えられることにより脊椎を損壊し、脊髄に損傷をうける病態である。脊髄を含む中枢神経系は末梢神経と異なり、一度損傷すると修復・再生されることは無い。現代の医学でも、これを回復させる決定的治療法は未だ存在しない。

 毎年5000人以上があらたに脊髄損傷を負っている。これまでの統計によると交通事故や高所からの落下事故などが多い。治療としては破壊された脊髄を再生し、再び機能を取り戻すことは全世界の脊損者の願いであり、様々な分野で研究が進められている。

 現在最も有望視されているのが、iPS細胞や骨髄や神経の幹細胞を用いた神経再生の試みである。動物実験では部分的な効果が報告されているが、人体に応用し治療に役立つには未だ基礎研究の段階であり、研究の強力な推進が望まれている。

 今回、脊髄の損傷部位を迂回して大脳からの電気信号を筋肉に伝える神経バイパス技術を開発し、麻痺したサルの手を再び元のように動かすことに成功した。生理学研究所と科学技術振興機構、米国ワシントン大学のグループが発表した。


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いよいよ神の領域へ?人工塩基を組み込んだDNAの機能向上100倍に!

 DNAの構造とはたらき
 DNAというと、正式名は、デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid、DNA)のことで、核酸(細胞の核にある物質)の一種である。DNAで重要なことは、地球上の生物において「遺伝子」と呼ばれる、遺伝情報を担う物質となっていることである。その構造はどうなっているのか?

 DNAはデオキシリボース(五炭糖)とリン酸、塩基 から構成される核酸である。塩基はプリン塩基であるアデニンとグアニン、ピリミジン塩基であるシトシンとチミンの四種類あり、それぞれ A, G, C, Tと略す。このデオキシリボースとリン酸、塩基が結びついたものを「デオキシヌクレオチド」という。「デオキシヌクレオチド」は核酸の最小単位である。

 このデオキシヌクレオチドが、多数集まってできる高分子を「ポリデオキシヌクレオチド」という。DNAはこの鎖状ポリデオキシヌクレオチドが2本つながって一組となっている。このとき2本のDNA鎖は、塩基どうしの相補的な結合 (A/T, G/C) によって緩やかな水素結合をしており、全体として二重らせん構造をとる。

 今回、理化学研究所では、自然界には無い人工塩基を天然のDNAに組み込むことで、DNAの機能を向上できることを発表した。DNAの塩基というとこれまで、アデニンとグアニン、シトシンとチミンの四種類(A, G, C, T)であったが、理化学研究所の研究グループは「Ds」「Px」という2つの人工塩基の作製・組み込みに成功していた。


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不眠症の人に朗報!「アスタキサンチン」と「亜鉛」の同時摂取で夜はぐっすり?

 アスタキサンチンに高睡眠効果
 アスタキサンチンというと、ノーベル化学賞を受賞したオーストリアの生化学者、リヒャルト・クーンらによって1938年に発見された物質。高い抗酸化作用で知られている。

 アスタキサンチンは、トマトに含まれるリコピンやニンジンなどのβ‐カロテンと同じカロテノイド(天然に存在する色素成分)の一種で、赤い色素成分。海産物に多く含まれる色素成分である。サケ科など魚類の筋肉の赤色部分、甲殻類の殻、甲殻類を餌とするマダイの体表など、自然界に広く分布している。

 このアスタキサンチンに新たな効果が発見された。それは高い睡眠効果。「アスタキサンチン」と「亜鉛」をマウスに摂取させる試験を行った結果、両成分を同時に摂取することで、高い睡眠改善効果が得られることを、富士フイルムが発表した。


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八重の桜が美しい!ソメイヨシノの開花・満開を早めた“休眠打破”とは何か?

 NHK大河ドラマ「八重の桜」
 八重桜の美しい季節を迎えている。そういえば今年のNHK大河ドラマは「八重の桜」である。あらすじは次のとおり。

 会津藩の砲術師範役・山本権八、佐久夫妻の子として生まれた山本八重。戊辰戦争時には断髪・男装し、会津若松城(鶴ヶ城)籠城戦で最新銃・スペンサー銃を手に奮戦したことから、後に「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる。

 但馬出石藩(現・兵庫県豊岡市)出身で会津藩校・日新館の教授をつとめる川崎尚之助と結婚したが、戦争前後に別れる。戦後、京都府顧問として活躍していた兄・覚馬を頼り京都に。そこで同志社大学創立者となる新島襄と運命的な出会いを果たし、結婚。

 女は男に従うことが当然視された時代、豪放で周囲からは勝手気ままに見える八重の生き方は世間から「天下の悪妻」と言われる。しかし、日清戦争、日露戦争では、篤志看護婦として傷病兵の救護に奔走。そうした社会活動の功績により、昭和天皇の即位大礼の時には銀杯を下賜される。その4年後、86年の生涯を終える。


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