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 島根県安来市の鳥インフルエンザ
 鳥インフルエンザは、いまのところ、一般の人に感染する危険性は低い。しかし、ヒトインフルエンザウイルスと混じり合い、人間の間で感染する能力を持つウイルスが生まれることが懸念されている。 将来、それが爆発的なパンデミックになる可能性がある。

 今年11月29日、島根県安来市内の養鶏場で同日朝、鶏5羽が死んでいるのが見つかり、高病原性鳥インフルエンザの疑いが強いことが分かった。同県は同日、農場の立ち入り検査を実施するとともに、鶏、卵の移動を自粛する措置を養鶏場に要請した。  

Grus monacha

 農林水産省による検査の結果、死んだ鶏から高病源性のH5型のウイルスが検出された。同省は同日、高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部を設置し、同本部は養鶏場で飼われている鶏の殺処分と焼却・埋設、移動制限区域の設定などの措置を実施された。この養鶏場には、ヒナを含め約33,300羽の鶏が飼われていた。(サイエンスポータルニュース 2010年11月30日)

 その後、島根、鳥取両県は発生地から半径10キロ圏の養鶏場などにかけていた鶏の移動制限を、12月27日午前0時で解除した。車両消毒ポイントも同日撤去されたが、両県は今後も農水省の防疫指針に沿い、10キロ圏での監視を続けている。

 鹿児島県出水市のナベヅル
 一方、鹿児島県出水市のナベヅル5羽から強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された。国内最大のツル越冬地・出水(いずみ)平野(鹿児島県出水市)は毎年1万羽のツルが飛来する。今年は、ウイルスと闘う年末年始を迎える。

 鹿児島県の「ツル保護会」から保護監視員に委嘱されている時吉秀次さん(60)は「感染が広がらないよう、できることを徹底するしかない」と正月返上で手探りの防疫に奮闘する。飛来したナベヅルの感染が確認されて12月28日で1週間になる。

 出水平野は干拓地が広がり越冬地に適した環境で、江戸時代からツルが集まるようになったといわれる。ツルは1921(大正10)年に国の天然記念物に指定されて給餌が始まったが、太平洋戦争で一時途絶。戦後、1952(昭和27)年に渡来地域を含めて特別天然記念物に指定され、再び給餌が始まった。農作物への被害を防いでツルとの共存を図るためだったという。

 今年は感染確認で市ツル観察センターが閉鎖され、人影はない。水田にはツルの鳴き声だけが響く。保護監視員の仕事は毎朝の給餌に健康観察、ねぐらの管理など。時吉さんは農業の傍ら、保護に携わるようになって約40年になる。

 越冬地の農家に生まれ、ツルは幼いころから身近な存在だった。「秋になったらやって来て、暖かくなれば帰って行く。ツルは私の生活の一部なんです」

 出水平野で初めて感染が確認されたナベヅルは時吉さんが今月18日、同市荒崎地区の田んぼで弱っているのを見つけて保護した。死んだのは2日後で、翌日に感染が判明した。

 ツル保護会は保護監視員を12月24日から2人増員し、5人態勢で越冬地を巡回。衰弱したツルを一刻も早く見つけようと努めている。朝の給餌、午前、午後の各2回の見回りには防護服に身を包み、監視所の出入り時は消毒マットを踏む。時吉さんにとってこれまでにない経験だ。

 「一刻も早く感染が沈静化して、春には元気なツルを見送りたい。そして来年も元気に飛んで来てほしい」。時吉さんは、ねぐらに帰るツルが列をなす冬空をじっと見つめた。

 新潟県新潟市のトキ 
 環境省が野生復帰をめざしている、トキ13羽が、佐渡市で11月1日に放鳥された。このうちのトキ1羽(メス、4歳)が12月27日、新潟市の巻漁港で死んでいるのが見つかった。放鳥されたトキの死骸が確認されたのは2008年12月の1次放鳥以来、2例目。

 環境省によると、死んだトキは、野生復帰を目指した3回目の放鳥事業で、佐渡トキ保護センター(新潟県佐渡市)から放たれた13羽のうちの1羽。12月27日午後3時頃、巻漁港で市民が発見し、同市に通報した。環境省新潟事務所の職員らが調べ、トキと確認した。死骸は砂浜に半分ほど埋まっており、動物に食べられた跡もあったという。

 全地球測位システム(GPS)を使った追跡によると、死んだトキは今月21日まで佐渡市にいたが、その後、行方不明だった。(2010年12月27日21時17分  読売新聞)

 その後、環境省はこのトキ(メス、4歳)について、鳥インフルエンザの遺伝子検査を実施した結果、陰性と判明したと発表した。各地で鳥インフルエンザ感染が相次いでいることから、新潟県中央家畜保健衛生所で検査していた。同省では、引き続き死んだ原因を調べる。(2010年12月28日11時10分)

 トキは、島根県の出雲市へ12月2日に移送予定であったが、11月に感染高病原性鳥インフルエンザの鶏の死骸が同県安来市の養鶏場で見つかったことを受け、環境省は11月30日、移送延期を発表している。

 感染症などによる絶滅を防ぐための分散飼育の一環で、12月2日に佐渡を出発、12月3日に出雲の受け入れ施設に着く予定だった。移送時期は改めて検討する。東京都や石川県の動物園では既に分散飼育されており、出雲への移送は初めてだった。(毎日新聞 2010年11月30日) 

 トキに鳥インフルエンザの感染がなかったことは一安心だが、同じ特別天然記念物ノナベヅルの方は、数が多く集団感染が心配だ。

 特別天然記念物「ナベヅル」
 ナベヅル(鍋鶴)は、動物界脊索動物門鳥綱ツル目ツル科ツル属に分類される鳥類。中華人民共和国北東部、ロシア南東部、モンゴル東部で繁殖し、冬季になると日本、大韓民国南部、長江下流域へ南下し越冬する。全体の90%近くが鹿児島県出水市で冬を越す。

全長91-100センチメートル。翼開張160-180センチメートル。頭頂から眼先にかけて羽毛がなく、頭頂は赤、額や眼先は黒い皮膚が裸出する。頭部から頸部にかけての羽衣は白い。種小名monachaは「修道士の」の意で、頭部から頸部にかけての羽衣が修道士がかぶっていたフードのように見えることに由来する。胴体の羽衣は灰黒色。和名は胴体の羽衣が鍋に着いた煤のように見えることに由来する。三列風切が長く、静止時には尾羽が三列風切で覆われる。風切羽は黒い。

 虹彩は赤や赤褐色。嘴の基部は灰褐色で、先端は淡黄褐色。後肢は黒や黒褐色。沼地、湿原、河口、干潟、農耕地などに生息する。食性は雑食で、植物の根、昆虫、両生類などを食べる。湿原に雌雄で巣を作り、5月に2個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は27-30日。オスは生後4-5年、メスは生後2-3年で性成熟する。

 農作物を食害する害鳥とみなされることもある。主な越冬地である出水平野では他種も含め多数の個体が飛来し過密状態になっていることから、感染症による生息数の激減が懸念されている。(Wikipedia)


参考HP Wikipedia「トキ」「ナベヅル」「特別天然記念物」

八代のナベヅル
ナベヅル環境保護協会
中国新聞社
最後のトキ ニッポニア・ニッポン―トキ保護にかけた人びとの記録 (ノンフィクション 知られざる世界)
国松 俊英
金の星社

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