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 日本の利用可能海域は世界4位!
 日本の領土は世界第61位で、377,930平方キロメートル。世界の陸地のうちわずか 0.25%しかない。それに対して第1位はロシアで、17,098,242平方キロメートル。世界の陸地の11.5%もある。千島列島ぐらい返したってどうということもないかと思うのだが、いまだに固執している。

 日本はこのように島国で小さくて、資源が無いのだが、領海と排他的経済水域を合わせた広さでは、世界6位となり、その面積の海水量を計ると、世界で4位の海水量になるという。これは凄い事だ、これを活用しない手は無い。(日本は世界4位の海洋大国 山田吉彦著)

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 報道によれば、「日本の近海での海底資源は200兆円級で、世界最大規模」だと言う。海底に眠るレアアース(希土類)やレアメタル(希少金属)などの資源を探る海中ロボットの開発が計画されている。

 とくに、伊豆・小笠原諸島や沖縄周辺の海域には、ニッケルや白金、コバルトといったレアメタルを含んだ海底鉱床が多数あるとみられ、レアアースが含まれる鉱床の存在が期待されていた。これらを回収できれば、日本は世界有数の資源大国になる。政府は今年から海底資源採掘技術開発に着手し、10年後商業化を目指す。

 海底レアメタル採掘へ、沖縄・小笠原に深海ロボ
 政府は、手がつけられなかった日本周辺の海底に眠る世界有数の金銀やレアメタル(希少金属)など深海資源を採掘する技術の実用化に乗り出す。

 ロボットや深海掘削など先端技術を結集し、世界初の深海採鉱ロボットで鉱石を掘り出し、パイプで母船へ送る採鉱システムを開発する。今年から試験機(実機模型)を水中に入れるテストなどを始め、約10年後の商業化を目指す。

 開発は、資源エネルギー庁の委託で石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が中心となり、企業2社も参加。金銀やレアメタル(レアアースを含む)が多いと期待される沖縄トラフ(伊是名(いぜな)海穴)と伊豆・小笠原諸島沖(ベヨネーズ海丘)の海底熱水鉱床を採掘対象としている。

 採鉱ロボは、2000メートルまでの深さに対応、巨大な刃の付いた掘削機器やスクリューを装備し、母船からの遠隔操作で動く。移動手段は走行用ベルトか、カニのような脚を持つ方式が検討されている。母船などを含めたシステム全体の開発費は200億~300億円との試算もある。

 同様の無人機の構想は、既にカナダ企業が投資家向けに発表するなど、国際的な開発競争が始まっている。(2011年1月7日  読売新聞)

 レアメタルとは何か?
 レアメタル、希少金属とは、非鉄金属のうち、様々な理由から産業界での流通量・使用量が少なく希少な金属のこと。 レアメタルは非鉄金属全体を呼ぶ場合もあるが、狭義では、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム等のベースメタル(コモンメタルやメジャーメタルとも呼ばれる)や金、銀などの貴金属以外で、産業に利用されている非鉄金属を指す。

 レアメタルの一覧:リチウム ベリリウム ホウ素 チタン バナジウム クロム マンガン コバルト ニッケル ガリウム ゲルマニウム セレン ルビジウム ストロンチウム ジルコニウム ニオブ モリブデン パラジウム インジウム アンチモン テルル セシウム バリウム ハフニウム タンタル タングステン レニウム 白金 タリウム ビスマス、これ以外に希土類元素(レアアース)がある。

  希土類元素(レアアース)は17種類ある。スカンジウム イットリウム ランタン セリウム プラセオジム ネオジム プロメチウム サマリウム ユウロピウム ガドリニウム テルビウム ジスプロシウム ホルミウム エルビウム ツリウム イッテルビウム ルテチウムである。

 レアメタルは何に使うか?
 レアメタルの用途は大きく分けて3つある。 構造材への添加電子材料・磁性材料機能性材料 構造材である。

 構造材に使われるレアメタルは、鉄や銅、アルミニウムなどのベースメタルに添加して合金を作ることに使われ、強度を増したり、錆びにくくしたりする。ステンレス鋼、耐熱材、マイクロアロイ鋼、特殊鋼(工具、耐磨耗)、Ni合金材、Cu合金材、Ti合金材、Al合金材などに利用される。

 電子材料・磁性材料には、半導体レーザー、発光ダイオード、一次電池、二次電池(ニッケル-水素電池)、燃料電池、永久磁石(希土類磁石)、磁気記録素子、磁歪材料、磁気冷凍、超伝導材料などに利用される。

  機能性材料では、光触媒、磁気光学媒体、EDレンズなどの光学ガラス、ニューガラスと呼ばれる透明電極 (ITO) や光通信用のフッ化ガラス、ニューセラミックスと呼ばれるガスセンサーや切削工具の刃先、磁気ヘッド、形状記憶合金、水素吸蔵合金などに利用される。

 ほかにCRTやプラズマディスプレイ、蛍光灯などの蛍光体にも使用される。

参考HP wikipedia「レアメタル」「レアアース」 

日本は世界4位の海洋大国 (講談社プラスアルファ新書)
山田 吉彦
講談社
日本近海に大鉱床が眠る ―海底熱水鉱床をめぐる資源争奪戦― (tanQブックス)
飯笹 幸吉
技術評論社

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