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 ニュージーランド南部地震
 アメリカの地質調査所によると、ニュージーランド南部で2月22日午後0時51分(日本時間の午前8時51分)、マグニチュード6.3の地震を観測した。震源はニュージーランド南島のクライストチャーチ近郊、深さは5キロとみられている。ハワイにある太平洋津波警報センターなどによると、この地震による津波のおそれはないということだった。

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 夕方のニュースで、くわしい被害の状況が映像で伝えらた。ニュージーランド・キー首相は22日、地元メディアに対し「完全な廃虚となった光景だ。ニュージーランドで最も暗い日となった」と述べた。首相は死者は少なくとも65人にのぼるとしている。クライストチャーチ市のシンボル的存在の大聖堂の塔も崩れ落ちた。地元テレビ局は、死者が200~300人に達する可能性があると伝えた。パーカー市長も同日夜、市内6カ所のビルなどに計100人以上が閉じ込められているほか、個人宅にも多くが閉じ込められている可能性があると語った。

 原地は強い雨が降る中、軍隊も動員され救助活動を続けている。病院は数百人のけが人であふれ、重傷者はオークランドなどへ空路で搬送されている。学校などが避難所となり、数千人が寝場所を求めて列を作った。断水し、市当局は市民に雨水をため込むよう呼びかけている。パーカー市長は非常事態を宣言。同国政府も対策本部を設置した。人口約35万人のクライストチャーチは同国第2の都市。外務省によると、昨年10月1日現在、在留邦人は2820人。(asahi.com 2011年2月22日)

 M6.3・震度6強・940ガル 
 22日の地震(M6.3)で被災したクライストチャーチで、瞬間的な横揺れの強さを表す最大加速度が940ガルと、阪神大震災(最高800ガル)を上回っていたことが、ニュージーランド地質・核科学研究所(GNS)の観測で分かった。ガルは加速度の単位で、1秒につき0.01m/sの加速度の大きさを1ガル(1Gal=0.01m/s2)という。強い横揺れが大きな被害を及ぼしたとみられる。

 GNSによると、縦揺れをもたらす上下動の最大加速度は1800ガルに達していた。産業技術総合研究所活断層・地震研究センターの吉見雅行研究員(地震工学)は「建物によって揺れ方は違うので、最大加速度だけで被害の大小を語ることはできない」としながらも、「この規模の地震としては強い揺れだ」と指摘。「地震が地下の浅いところで発生したことや、街の中心部が河口に近く地盤が軟らかいことなど悪条件が重なったのではないか」と語った。

 情報通信研究機構の分析によると、今回の地震でクライストチャーチ中心部は震度6強に相当する強い揺れに見舞われた可能性がある。消防庁消防研究センターと共同で開発した「国際版簡易型地震被害想定システム」による推定。気象庁によると、震度6強の揺れでは人は立っていることが難しく、耐震性の低い鉄筋コンクリート製建物の中には倒れるものもある。

 阪神大震災は最大震度7、2007年の新潟県中越沖地震は最大震度6強だった。同機構防災・減災基盤技術グループの滝沢修グループリーダーによると、震源の真上は震度5弱~5強と推定されたが、地盤が軟弱な市中心部で強い揺れにつながったという。(2009年2月23日 毎日新聞)

 直下型地震
 今回の地震は、昨年9月に起きた地震(M7.0)の最大余震と見られている。東京大地震研究所の大木聖子助教(地震学)によると、震源は太平洋プレート内の活断層で、本震を起こした断層の延長線上にあり、これまで地震が起きていない「空白域」だったようだ。

 地震の発生機構は本震とほぼ同じで、本震の震源がクライストチャーチの西45キロ、深さ10キロだったのに対し、今回は北北西5キロ、深さ5キロだった。深さ5キロというと、かなり浅いところで発生した地震である。今回の地震はどんな仕組みで発生したのだろうか?

 調べてみて驚いた。ニュージーランドは、日本やハイチと同じプレート境界の真上にあったからだ。そこは地震の巣窟である。 

 ニュージーランドは太平洋の岩板(プレート)とインド・オーストラリアプレートが押し合う場所にあり、日本と同様に地震が起きやすい。今回の地震は活断層に伴う直下型地震で、米地質調査所は、昨年9月に西に隣接する活断層で起きたM7の地震の余震とみている。前回の地震で構造が弱った建物が今回、多く倒壊したとの見方もある。

 地震の4つの種類
 実は地震の種類には大きく分けて4つある。1つはプレート境界型地震。2つ目は海洋プレート内地震。3つめは大陸プレート内地震、4つめは火山性地震である。

 火山性地震は、新燃岳の噴火で観測される。火山のマグマが上昇するとき、地下の水脈などに当たると、水は水蒸気になる。そのときの急激な体積変化が、地中の圧力を高めその結果、地震を起こすしくみだ。

 プレート境界地震は東海大地震で心配されている地震で、静岡県駿河湾の地下には、ユーラシアプレートの下にフィリピンプレートが沈み込んでいる境界部分があり、ここで発生する地震を、プレート境界型地震、海溝型地震などと呼ぶ。

 地震の中には海洋プレートの内部で起きる地震もある。地下深いフィリピンプレートの内部でひずみができ、岩盤が破壊することによって起きる地震が、海洋プレート内地震である。

 逆に大陸にあるプレートの内部で起きる地震が大陸プレート内地震である。これには、地表近くでおきる直下型地震、とやや地殻の深い場所で起きる、内陸地殻型地震にわかれる。このうち直下型地震では、地表に断層という傷跡が残るので、地震の周期を予想することができる。今回のニュージーランド南部地震や阪神・淡路大震災がこのタイプの地震である。 

 

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