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原子力発電の安全神話崩壊
 3月11日(金)に発生した三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げる。

 ふだんは聞かないラジオを聞くと、「被災された方々には、どんな正論よりも、心が温まるものが必要なんです。みんなで協力し、助け合いましょう」と呼びかけていた。

 心配な福島第一原発であるが、16日のNHK報道番組で、解説者から、ようやく納得できる状況説明を聞くことができた。しかし、遅すぎる。住民は何も正確な状況を聞かされず、何度も避難場所を移動させられた人もいた。最初は半径3km以内だった。次は10km、次は20km、そして30km以内の住人屋内退避となった。

TohokuJisin

 これでは、住民に怒りの声があがるのも当然だ、番組でも「東海村の原発事故の教訓が生かされていない」と指摘していた。事故当時インターネット上もいろいろな情報が交錯した。これも、政府や東京電力が正確な情報を伝えないからだ。よけいな不安を煽らないためかもしれないが、かえって不安になる。

 私も最悪の場合を想定して情報を発信し、お叱りを受けた。インターネット上も「これだけ安全性に考慮して、原子炉はつくられています」といった説明が主流だったが、いくら5段階の安全設計をしていても、結果として放射能は漏れた。近くの住民は安全とだけいわれ続けて「今回は漏れました」では、納得いくわけがない。

 もちろん、東京電力の方達も命がけで、働いているのはわかる。だが、近隣住民には、正確な情報が伝わるようにしてあげてほしい。「がん」で死ぬ人に知らせないという話も聞くが、知りたいという人も多い。今回、現在の原子力発電が、虚構の上で成り立っているのがあきらかになってしまった。原子力発電については「正論」が大切だと思うがいかがだろうか?

長さ600キロの断層破壊
 今回の地震は、太平洋プレート(岩板)が陸側のプレートに沈み込む境界で起きた地震とみられる。大きな津波が起きやすいスマトラ沖地震(2004)などと同じタイプで、東北地方で想定されてきた以上の地震だった。

 当初の震源は宮城県沖だったが、福島県沖や茨城県沖でも余震とみられる地震が起きている。気象庁は、岩手県北部から福島県、茨城県の県境まで長さ約400キロにわたって断層が破壊したとみる。

 八木勇治・筑波大准教授の解析では、今回の地震は長さ600キロ、幅200キロの範囲の断層が破壊して起きた。3カ所で大きな破壊が起き、大きいところで8メートルずれ動いたと推定される。(asahi.com 2011年3月12日)

巨大地震で地球の自転速度が微増
 東日本大震災を引き起こしたマグニチュード(M)9.0の巨大地震によって、地球の自転速度がわずかに増した可能性があるとする解析結果を11日、米航空宇宙局(NASA)の地球物理学者リチャード・グロス博士がまとめた。AP通信が報じた。

 同博士の試算では、地震によってプレート(岩盤)が動き、地球内部の質量分布が変わったことで自転速度が増し、1日の長さが100万分の1.6秒短くなったという。

 グロス博士は、昨年2月に起きたチリ大地震(M8.8)の際にも地軸の傾きが変わり、1日の長さは100万分の1.26秒短くなったと発表。2004年のスマトラ沖地震(M9.0)では、100万分の6.8秒短くなったと分析している。(共同 2011.3.12)

 アメリカ地質研究所の物理学者であるケン・ハンドナッツによれば、プレートが動いたことにより、日本の本土が東に約243cm移動したと発表した。

 また、NPRによれば、今回の地震はアメリカで消費されるエネルギー1ヶ月分に相当するとアメリカ地質研究所の科学者であるブライアント・アトウォーターは言う。

1000年に一度の東北大地震
 今回の地震では、発生から15分後に津波が到達。仙台新港に高さ10メートルの津波が到来したほか、福島県相馬市で同7.3メートル、岩手県釜石市で同4.11メートルの津波を確認した。専門家からは「100年に1回のクラスの規模だ」との見方も出ている。

 「リアス式」の海岸で知られる三陸は、海岸線が入り組んでいるうえに、奥に深く、幅が狭まっている。津波が水深が深いところから浅いところに到達すると、波の速度は行き場を失った先端部分が遅くなり、後ろから来る波が追いつくことで、高さが急激に高くなるという。

 東北大学や産業技術総合研究所の地質調査では、宮城県・仙台平野が千年程度の間隔で巨大津波に襲われていたことも分かっている。巨大津波は869(貞観11)年の貞観津波で、すでに1100年以上が経過していることから、同大の今村文彦教授らは「周期から考えれば、巨大津波を伴う地震はいつ起きてもおかしくない」と、警戒を呼びかけていた。(2011.3.11 MSN news)

東日本巨大地震の津波、米西海岸にも
 3月11日に日本を襲った東北地方太平洋沖地震により発生した津波は太平洋岸の各地に波及した。ハワイ州では浸水の被害が出たほか、米国本土でも北西部やカリフォルニア州の太平洋岸に津波警報・注意報が発令された。

 日本時間3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0の巨大地震が日本で発生した。東京の北東の海中を走り、太平洋プレートが北アメリカプレートに潜り込む日本海溝沿いが震源となった。1900年以降、記録に残るものとしては5番目の大きさとなる巨大な地震だったと、アメリカ地質調査所(USGS)は伝えている。

 日本での地震発生から7時間後、津波の第1波がハワイに到達し、その高さはマウイ島やハワイ島では最高で2~3メートルに達したと報じられている。AP通信は、ハワイ島ケアラケクア湾沿いのホテルでロビーが浸水する被害があったと伝えたが、全体的に見れば被害は小規模なものにとどまっている。

 アメリカ本土では、津波は現地時間3月11日午前7時15分(日本時間12日午前0時15分)前後に、まずオレゴン州北部の海岸に到達すると予測されていた。テレビ報道によると、実際に津波が最初に到達したのは同州南部の海岸で、到達時刻は午前7時48分だった。

 オレゴン州の海岸に到達した津波は比較的小さく、テレビを見る限り高さ90~120センチにとどまった模様だ。日本で宮城県名取市を襲った津波とは違い、白い泡を吹く壁のような波が押し寄せることはなかった。オレゴン州では、今回の津波は10~15分おきに寄せては引く、潮流に近いものだった。(National Geographic News March 14, 2011)

 

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