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 がん死亡率の低さ日本一!
 人口10万人以上の市区町村の中で、がんによる死亡率が日本一低く、高齢者の医療費も全国平均と比べて20パーセント以上も低い、驚きの町がある。それはどこだろう?

 それは静岡県掛川市。なぜ、年をとっても元気でいられるのだろう?2011年01月12日放送のNHKためしてガッテンを、見直してみて驚いた。80歳以上のお年寄りが元気なのだ。ただ長生きでも、お医者さんにかかったり、薬漬けでは意味がない。みんなピンピンしているのだ。

 いったい掛川市の何がよいのだろう?掛川市といえば静岡県、静岡県といえばお茶どころだ。 やはり理由はお茶。しかし、お茶は意外にも山間の霧がかかったり、日のあまり差さない場所がよいという。日にあたると、うまみ成分のテアニンが渋み成分のカテキンに変わってしまうからだ。掛川のお茶畑は、日の当たる丘にある。このままでは渋くてとても飲めないお茶になってしまう。

Green_tea_leaves

 お茶のパワーを最大限に生かすヒントは、お茶の飲み方にあった。掛川では何とか美味しく飲めるようにと、お茶を深蒸ししていた。深蒸しとは、通常の2倍の時間蒸すこと。これで苦みが抑えられた。また、長時間蒸すことで茶葉の組織がぼろぼろになり、様々な健康成分が出やすくなった。普通のお茶にはほとんど含まれない成分を発見。βカロテンには抗酸化作用、ビタミンEには血行促進作用や免疫機能改善効果、クロロフィルには腸内環境を整える働きがあると言われている。

 深蒸し茶は掛川だけでなく、全国の生産地で作られている。深蒸し茶であれば、どこでも同じような健康効果が得られると考えられる。そして、スタジオでは通常のお茶でも、深蒸しと同じような効果が得られる飲み方を紹介してくれた。今日から、お茶を飲んで長寿で健康な生活を手に入れよう!

 “悪玉”コレステロール値改善!脱メタボ効果も!
 実際にお茶を飲むと、人間の体でどんな変化が起きるのか?国の研究機関や大学、掛川市が、これまでになく厳密で大規模な実験を始めている。

 集められたのは、30歳以上の「ちょい悪」男女。コレステロール値や血圧、血糖値などが“ちょい悪”のメタボやメタボ予備軍の方たち。3ヶ月間協力してもらい、お茶の濃厚エキスの入ったカプセルと、でんぷんなどが入ったニセモノのカプセルを飲み続けてもらい、体にどんな変化があるのか調べた。

 すると、本物のカプセルを飲んだグループは悪玉コレステロール値が平均9.02減少。ウェストも平均1.86センチ低下した。ニセモノのカプセルを飲んでいたグループには大きな変化は見られなかった。

 実験を主導した、東北大学の栗山進一教授によると、運動や食事制限を伴わずにこれだけの効果が得られるのは、病院で処方される薬並みの効果だという。この実験から、お茶がメタボや動脈硬化の改善・予防に大きな効果があることがはっきりとした。※実験で使われたカプセル1日分には、急須で入れたお茶600ml相当の緑茶エキスの粉末が入っていた。

 腸内環境も改善!こんな効果も
 人間の健康を維持するのに非常に大切な働きをするのが、腸内環境。腸内環境は善玉菌の割合を見ることで調べられる。腸内にビフィズス菌や乳酸菌に代表される善玉菌の割合が多いほど、免疫活性が高まり、健康長寿につながりやすいと考えられている。

 ガッテンでは、理化学研究所の辨野義己(べんの・よしみ)先生の力を借りて、お茶と腸内細菌の関係を大実験した。普段、緑茶を飲む習慣のない人々10人に集まってもらい、10日間お茶を飲み続けてもらった。お茶を飲み始める前の善玉菌の割合は、10人の平均で16.6パーセント。それが、10日間お茶を飲み続けてもらったところ、10人全員で善玉菌の割合が向上。平均で26.1パーセントに改善した。

 便秘など、おなかの悩みが改善された人も多くいた。ところが、その後、お茶を飲むのを1週間やめてもらったところ、善玉菌の割合はなんと飲み始める前とほぼ同じ値の17.4パーセントにまで下がってしまった。

 このことから、生活習慣病に効果が期待されるお茶の効果は、毎日飲み続けないと意味がない、まさに生活習慣としてとり続けてこそ意味があるものだということがわかった。

 ガッテン流!『すり鉢茶』
 では、深蒸し茶を取り寄せなければいけないのか?そんなことはない。ガッテンは、家にある普通のお茶でも掛川茶と同じような健康効果を得られる方法を開発した。その名も“すり鉢茶”。

 作り方は簡単!まず、すり鉢にお茶の葉を2グラム弱入れ、熱湯を小さじ1杯ほど足し、すりこ木で1分ほどする。ペースト状になったお茶の葉に、熱湯を200ミリリットルほど加えて1分ほど置き、茶こしでこすだけで完成。
 調べてもらったところ、深蒸しでない普通のお茶を使用しても、深蒸し茶と同等以上の健康成分が含まれていることがわかった。急須で入れるよりも、少ない茶葉の量で濃厚なお茶を楽しむことができる。※ガッテンのお勧めは大き目のコップで1日3杯(600ml)ほど!

 また、すり鉢茶の茶殻を利用した料理もお勧め。作り方は簡単。焼きそばや、サラダ、煮物など、家庭でなじみのある料理に混ぜるだけ。茶葉の中には健康成分がまだ残されているが、においやえぐみにつながる成分の多くが抜けているため、食べやすくなっている。※お茶の葉の種類によってはお茶の苦味などが残ることがある。茶葉やお湯の量などは好みに合わせて調節しよう。 

参考HP Wikipedia お茶 NHKためしてガッテン!
お茶!がん死亡率激減!超健康パワーの裏技

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