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 携帯電話の電磁波に「発がんの可能性」

 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は5月31日、携帯電話の電磁波と発がん性の関連について、限定的ながら「可能性がある」との分析結果を発表した。耳にあてて通話を長時間続けると、脳などのがんの発症の危険性が上がる可能性があるといい、予防策としてマイク付きイヤホンの使用を挙げている。

 フランス・リヨンで31日まで開かれた作業部会で、14カ国の専門家31人が議論し、携帯の電磁波について、5つある発がん性分類で上から3番目の「可能性がある」に位置づけた。IARC分類は、各国が規制措置をする際の科学的根拠となるため、今後、規制論議が始まる可能性がある。ただ、動物を対象にした研究では明確な関連性がないとした上で、今後、長時間携帯を使う人などを対象にした研究を重ね、さらに分析を進めるべきだとした。

 電話回線を通じて31日記者会見した作業部会のジョナサン・サメット委員長(米南カリフォルニア大学)は、「(脳のがんの一種である)神経膠腫(こうしゅ=グリオーマ)や、耳の聴神経腫瘍(しゅよう)の危険を高めることを示す限定的な証拠がある」とした。

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 検証した過去の研究では、1日30分、10年以上の携帯使用で、グリオーマの危険性を40%高めたとの報告があるが、発がん性が明確に証明されたとまでは言えないという。

 一方で、同じく電磁波を出す電子レンジやレーダーを職業上使う場合や、ラジオやテレビ、各種無線通信に日常生活で触れる場合も同様に検証したが、発がん性との関係はないとも結論づけた。

 会見に同席したIARC幹部は、メールなどの文字を打つ形での携帯電話の使用は、発がん性との関連はないと説明している。ただ、音声通話の際は「長期的な人体への影響を考えるならば、イヤホンを使うなどの予防策がある」と述べた。

 発がん性分類「可能性がある」
 発がん性分類とは、WHOの一機関である国際がん研究機関(IARC)が判断する、人間への発がん性の危険度。(1)発がん性がある=グループ1  (2)おそらくある=グループ2A  (3)可能性がある=グループ2B  (4)あるかどうか分類できない=グループ3  (5)おそらくない=グループ4 …の5つの分類がある。

 今回、携帯電話は(3)の可能性がある、グループ2Bに指定されたが、同じ(3)には、殺虫剤や人工着色料に含まれる化学物質など約240が挙げられている。コーヒーも膀胱(ぼうこう)がんとの関連で(3)に分類されている。

 電磁波とがんの関係は、携帯電話が広く使われ始めた1990年代から指摘され、世界中で様々な研究が行われているが、まだ確定的な結論は出ていない。

 1997年にできた総務省の委員会が実施した動物実験や、約430人を対象に行った調査では、携帯電話と脳腫瘍や聴覚神経のがんの発生との因果関係は証明できなかった。IARCの決定に対し、世界各国の科学者たちが作る団体は「時期尚早の決定」と批判するコメントを発表している。

 それでもIARCがこのような決定をしたのは、少しでも健康に害を及ぼす可能性があるものは早めに注意喚起する、というWHOの「予防原則」からだ。

 携帯電話は多くの人の日常生活に欠かせない。結論が出ていない段階で過度に恐れる必要はないが、一方でリスクはゼロでないことを理解し、使用することが必要だろう。(asahi.com 2011年6月2日)

 電磁波の有害性
 携帯電話の電磁波とはそもそもなんだろう?電磁波は波長によって様々な分類がされており、波長の長い方から電波・光・X線・ガンマ線などと呼ばれる。

 生体への影響を考えてみると、紫外線・X線・ガンマ線などの電離放射線は、遺伝子に損傷を与えるため発癌性を持つのはよく知られている。これらの電磁波については年間許容被曝量が法律によって決められている。

 ところで、家庭で接することの多いのは 50 Hz あるいは 60 Hz 程度の電磁波(電磁界)はどうだろう?50 Hz あるいは 60 Hz 程度の電磁波(電磁界)は非電離放射線であるから、遺伝子に直接影響を与えはしないともいわれる。しかし、電界や磁界を変化させてプラズマ化した物体を原子や分子の単位で制御する技術を応用して、生体を構成するたんぱく質や遺伝子などの高分子の構造を、細かく変化させて、生命誕生の過程を探る研究を行っている人々の間では、電界や磁界が低い周波数でも生体を構成する高分子にさまざまな作用を及ぼすといわれている。

 国際がん研究機関 (IARC) が2001年に行った発癌性評価では、送電線などから発生する低周波磁場には「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」 (Possibly carcinogenic to humans) と分類した。これは「コーヒー」や「ガソリンエンジン排ガス」と同じレベルにあたる。なお、静的電磁界と超低周波電界については「ヒトに対して発がん性を分類できない」 (cannot be classified as to carcinogenicity in humans) と分類された。これは「カフェイン、水銀、お茶、コレステロール」等と同じレベルにあたる。

 また、国立環境研究所が平成9 - 11年度に「超低周波電磁界による健康リスクの評価に関する研究」を行った。

 マイクロ波
 電子レンジや携帯電話で使われている電磁波はマイクロ波。高強度のマイクロ波は、電子レンジと同様に熱を生じるため生体に影響を与える可能性がある。このため、携帯電話などの無線機器などでは、人体の電力比吸収率(SAR: Specific Absorption Rate 単位は[W/kg])を用いた規定値が欧州(国際非電離放射線防護委員会)やアメリカ(連邦通信委員会)などでは決められているほか、日本でも法規制が行われている。学会などでも比吸収率の計算(FDTD法)や人体を模した人体ファントムの組成の決定などが行われている。

 電磁波の健康への影響は調査自体が非常に難しい。一例を挙げると、米国で公的機関NIEHSでRAPID計画という国家単位での電磁波の健康に対する影響の研究が行われた。この機関が作成したパンフレットでは、臨床研究、細胞を用いた実験室での研究、動物を使用した研究、疫学研究の各分野を組み合わせ検証した結果でないと全体像が見えないと解説されている。 1995年、電磁波問題に関する調査報告書をアメリカ物理学会が発表。「癌と送電線の電磁波に関係があるという憶測には、何ら科学的実証が見られない」と声明。

 そして、今回は世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)が、携帯電話の電磁波と発がん性の関連について、限定的ながら「可能性がある」との分析結果を発表。電磁波の評価は2転3転してしている。

 現在、話題になっている福島第1原発事故の放射線にも、ガンマ線という電磁波が含まれており、紫外線もたびたび皮膚がんの原因になっていることを考えれば、「触らぬ神にたたりなし」ともいうし、携帯での長電話は控えた方がよさそうだ。

参考HP Wikipedia 電磁波

携帯電話は体に悪いのか?(DVD付) ―歯科からの電磁波対策
クリエーター情報なし
現代書林
やっぱりあぶない、IH調理器―電磁波の被害を、第二のアスベストにするな
クリエーター情報なし
三五館

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