科学大好き!アイラブサイエンス!最近気になる科学の疑問を、やさしく解説!毎日3分読むだけで、みるみる科学がわかる!
ホットマーケット オーダーシャツが4900円! 電子チラシを見ておこめ券を当てよう!

 1万年前に「緑の革命」
 1940~1960年代にイネなどの収穫量を倍増させた「緑の革命」のような品種改良が、数千~1万年前に起きていた可能性があることを神戸大、名古屋大どが、日本で栽培されているジャポニカ米の遺伝子解析で明らかにした。丈が低く風雨でも倒れにくいイネを選んで栽培し品種改良を進めていたらしい。米科学アカデミー紀要電子版に掲載された。

 神戸大食資源教育研究センターの山崎将紀助教らはジャポニカ米、インディカ米、野生のイネの遺伝子を比較。すると、インディカ米と野生のイネにある「SD1-GR」という遺伝子が、ジャポニカ米では別のタイプに換わっていた。

 この遺伝子は草丈を決める働きがあり、ジャポニカ米は低くなったらしい。この品種改良は1万年ほど前の中国・長江流域で起き、その後、日本に伝わって広まったが、長江流域ではなぜか失われた。山崎助教は「台風でも倒れなかった低いイネの種籾(たねもみ)をまいて栽培を繰り返すうちに遺伝子が固定されたのでは」と話す。(asahi.com 2011年6月12日)

Hinohikari

 研究チームは、稲の草丈を調整する遺伝子「SD1-GR」に注目。アジアで自生する野生種と栽培種の一種「ジャポニカ米」の遺伝子の違いを調べた。SD1の働きが抑えられると、草丈が短くなり、風で倒れにくく収量が増える。ジャポニカ米では、調べた20品種すべてが活性の弱いSD1を共通して持っていたが、42品種の野生種ではこのタイプのSD1を持っているものはなかった。野生種は、様々なタイプのSD1を持っていたが、ジャポニカ米では、この遺伝子の多様性が極めて少なく、栽培化の過程で、背の低いタイプを選抜したことが裏付けられた。(2011年6月7日  読売新聞)

 日本のイネ「ジャポニカ米」
 イネ科イネ属の植物は、熱帯に二十数種が知られているが、このうち栽培種は2種のみである。 一つはアジアイネとも呼ばれるサティバ種(Oryza sativa L.)で、アジアに起源を持ち、現在、世界の稲作地帯のほぼ全域で栽培されている。 もう一つはアフリカイネとも呼ばれるグラベリマ種(Oryza glaberrima Steud.)で、アフリカに起源を持ち、西アフリカのごく一部で陸稲で栽培されている。乾燥や病害虫に強いが、改良が進んでおらず収量は少ない。

 サティバ種は、3つの亜種に分かれ、それぞれの米は次のような特徴がある。
ジャポニカ米(日本型、短粒種): 形が丸みを帯び、炊飯米は粘りがある。日本での生産は、ほぼ全量がジャポニカ米である。主な調理法は、炊くか蒸す。他種に比べ格段の耐寒冷特性を示す。
インディカ米(インド型、長粒種): 形が縦長で、粘りが少ない。世界的にはジャポニカ米よりもインディカ米の生産量が多い。主な調理法は煮る(湯取)。
ジャバニカ米(ジャワ型、大粒種): 長さと幅ともに大きい大粒であり、粘りはインディカ米に近い。東南アジア島嶼部で主に生産されるほか、イタリア・ブラジルなどでも生産される。 

 ジャポニカ米は日本のほか、中国大陸東北部から朝鮮半島に掛けて栽培されている。 また輸出用にアメリカやオーストラリアの一部でも栽培されている。 ジャポニカ米は、世界で栽培されている米総生産量の2割弱になる。 特徴米粒は丸い円形で、イネの背丈は短く低温に強い。 米を炊くと強い粘り気があるのが特徴。 コシヒカリ、ササニシキ、ひとめぼれ、あきたこまち、はなの舞い、ふさおとめ、ゆきん子舞などはすべてジャポニカ米である。

 緑の革命とは?
 緑の革命(Green Revolution)とは、1940年代から1960年代にかけて高収量品種の導入や化学肥料の大量投入などにより穀物の生産性が向上し、穀物の大量増産を達成したことをいう。ロックフェラー財団は、1944年結成のボーローグらの研究グループ(1963年に国際トウモロコシ・コムギ改良センターに改組)と1960年設立の国際稲研究所に資金を提供し、緑の革命を主導した。農業革命の一つとされる場合もある。

 在来品種は、一定以上の肥料を投入すると収量が絶対的に低下する。それは在来品種の場合、倒伏が起こりやすいために肥料の増投が収量の増加に結びつかないからである。そこで、導入された主な高収量品種(High Yield Varieties: HYVs)として、メキシコ・メキシコシティー郊外でボーローグらによって開発されたメキシコ系短稈コムギ品種群や、フィリピン・マニラ郊外の国際稲研究所(IRRI)で開発されたイネ品種IR8などが挙げられる。

 これらの短稈品種は、植物体全体の背が低くなるが穂の長さへの影響が少ない性質(半矮性)を導入したものである。半矮性の導入によって作物が倒伏しにくくなり、施肥に応じた収量の増加と気候条件に左右されにくい安定生産が実現した。なお、高収量品種を近代品種と近年では言い換えられている。かつては、高収量品種と呼ばれたが、生産環境に関わりなく常に高収量を実現できるわけではないためである。

 緑の革命に寄与した他の要因として、灌漑設備の整備・病害虫の防除技術の向上・農作業の機械化が挙げられる。『緑の革命』"Green revolution"という用語は、1968年に米国国際開発庁のWilliam Gaudによって造語されたものである。また、緑の革命が広がる中で、前述のロックフェラー財団のほかに、フォード財団や各途上国の政府も緑の革命に関与することとなった。

 「緑の革命」によって1960 年代中ごろまでは危惧されていたアジアの食糧危機は回避されただけでなく、需要増加を上回る供給の増加によって食糧の安全保障は確保され、穀物価格の長期的な低落傾向によって都市の労働者を中心とする消費者は大いに恩恵を受けた。特に消費支出に占める食糧費の割合が高い貧困層には、顕著であった。また、穀物価格の低下は、森林伐採による耕地の拡大へのインセンティブを弱め、環境保全にも大きな貢献をしたという解釈もある。

 CIMMYTで多収性品種の開発に努め緑の革命に大きく貢献したボーローグは、歴史上のどの人物よりも多くの命を救った人物として認められ、1970年にノーベル平和賞を受賞している。(Wikipedia)

 参考HP Wikipedia 緑の革命 

【精米】 北海道産 白米 きらら397 5kg 平成22年度産
クリエーター情報なし
神明
“緑の革命”を起した不屈の農学者 ノーマン・ボーローグ
クリエーター情報なし
悠書館

 ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ   ←One Click please