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 人糞が明かす古代ローマ人の生活
 古代ローマの下水施設から、何トンもの腐敗したゴミや排泄物が発掘された。かつてないほど大量に見つかった人間の排泄物の調査から、古代ローマ帝国の日常生活が明らかになったという。

 何百袋もの排泄物をふるいにかけて調べる仕事と聞けば、誰でも顔を背けるに違いない。しかしイタリアでは、ある研究チームが喜び勇んでこの作業を進めている。

 アメリカ、パッカード人文研究所主導のヘルクラネウム保存プロジェクトで責任者を務める古代ローマ研究者アンドリュー・ウォレスハドリル(Andrew Wallace-Hadrill)氏は、「約2000年も昔の有機物で、臭いはまったく感じない。堆肥と同じだ」と話す。

Activated sludge

 発掘された量は計10トン。ナポリ近郊の古代の町ヘルクラネウムの地下に造られた下水施設に堆積していた。古代ローマ時代のゴミや人の排泄物としては最大規模であり、集合住宅や商店から下水道を通って集まったとみられる。推定年代は紀元79年頃で、この年にベスビオ山が大噴火、ヘルクラネウムは有名なポンペイとともに埋没した。

 「壊れたランプや陶器など捨てられた家庭用品のほかにも、宝石店の宝飾品や硬貨、半貴石も見つかっている」とウォレスハドリル氏は語る。

 プロジェクトチームは、「ヘルクラネウムは沿岸地域の商人と職人の町で、ごく普通のローマ人が何を食べていたのか探ることができた」と述べている。同チームはイギリス・ローマ研究所(British School at Rome)、ナポリ・ポンペイ考古学監督局と共同で本プロジェクトを進めている。

 堆積物から見つかった種子や骨、貝殻の破片などから、鶏や羊、魚をはじめ、イチジク、ハーブの一種フェンネル(ウイキョウ)、オリーブ、ウニ、軟体動物まで、バラエティ豊かな食生活がうかがえる。(James Owen for National Geographic News 2011年6月24日) 

 我々の排泄物はどこへ行くか?
 どうやら古代ローマの人たちは、排泄物やダストシュートに投棄されたゴミを、1カ所に集め、堆肥として使ったらしい。

 日本でも、江戸期には屎尿(しにょう)は貴重な肥料(下肥)として高値で取り引きされ、現代でいう有機廃棄物のリサイクルが完成していた。仏教伝来とともに広まった、東アジア特有の文化だという。

 明治期もこの傾向は続き、1900年(明治33年)にコレラなど伝染病予防のための公衆衛生強化を目的に公布された汚物掃除法において、地方行政が処分義務を負う汚物として「塵芥汚泥汚水及屎尿」が指定された際も、屎尿だけは住民にその処分(有価物としての売却)が任されていた。

 しかし、大正期に入ると経済成長が労賃高騰を招き、農村還元(都市部で発生した屎尿を農地へ運搬・施肥する)が経済的に引き合わなくなって行く。さらに即効性が高く施肥も効率的な硫安(化学肥料)が食糧増産への国策として奨励された事もあり、ついにサイクルは崩れ、大正期半ば以降は収集料を住民が負担し、屎尿収集とその処理を地方行政が担う現代の姿となった。

 同じ頃、下水道でも屎尿をマンホール投入により受け入れ始めている。現在のように生活排水と一緒に下水処理場で処理される。しかし、昭和初期の下水処理場設計能力は汚水排除までで、やがて海洋投棄(1932年)が主流となっていった。その後、ロンドン条約の1996年議定書を受けた法改正により、2007年2月から海洋投棄が全面禁止された。

 現在は、屎尿処理場や下水処理場で屎尿は処理されている。では、具体的にどう処理されているのだろうか?

 下水処理場のしくみ
 下水処理場は、下水道の汚水を浄化し、河川、湖沼または海へ放流する施設のことである。日本の下水道法では、「終末処理場」と呼称しており、「下水を最終的に処理して河川その他の公共の水域又は海域に放流するために下水道の施設として設けられる処理施設及びこれを補完する施設」と定義している。浄化センター、水再生センターなどと呼ばれることもある。

 下水処理場における水処理の工程は、最初沈殿地に至るまでに行う、物理的に固形物などを分離・除去する「一次処理」、微生物などを利用し、有機物を除去する「二次処理」がある。なお、後述のとおり、これら2つで処理で除去できない浮遊物・窒素・リン・有機物などを除去する「高度処理」も行われ始めている。

 なお、最初沈殿地の前に、流入下水中の砂を除去する沈砂池や、下水流入量の変動を吸収するための汚水調整池を設けることもある。

 これらの水処理において有機物を除去する主な目的に、河川の酸欠防止があげられる。汚水の中の有機物が溶存酸素を消費し尽くすか、著しく低くなると、河川の汚濁を招くためである。これを処理するために「二次処理」が考案された。

 「二次処理」では微生物が活躍する。多くの有機物が微生物の生存と増殖で代謝・資化されることを利用し、下水中の溶解・浮遊性有機物を培養した微生物の餌とすることで水と炭酸ガス等に酸化分解する「活性汚泥法」が代表的である。活性汚泥とは「微生物の集まり」を意味し、細菌から原生動物、あるいは微小生物が混在して存在し、代謝・資化による物質循環と食物連鎖が成立していると考えられる。

 活性汚泥法では、比較的低コストでかなり高度な浄化を行うことが出来るため、ほとんどの処理場で主処理(二次処理)工程として採用されている。

参考HP Wikipedia 下水処理場 ・ 東京都下水処理場 バーチャル下水処理場
National Geographic 人糞が明かす古代ローマ人の生活 

活性汚泥モデル―ASM1,ASM2,ASM2D,ASM3
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環境新聞社
浄水場・下水処理場 (行ってみよう!社会科見学)
クリエーター情報なし
国土社

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