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 「高温注意情報」開始
 今年の梅雨入りは早かった。関東甲信地方が梅雨入りしたのは、5月27日で平年より12日早かった。雨の日が何日も続くことはなく、梅雨末期の集中豪雨もなく、涼しくて過ごしやすい梅雨だった。 

 梅雨明けも早かった。7月9日気象庁は、関東甲信・北陸・九州北部地方などが梅雨明けしたとみられると発表した。9日は梅雨明けした各地で強い日差しが照りつけ、厳しい暑さとなった。関東甲信地方は、平年より12日早く、昨年より8日早い梅雨明けだった。

 その後、今日まで真夏日が続く中、気象庁は、7月13日「高温注意情報」をスタートさせた。高温注意情報は、最高気温がおおむね35度以上になると予想された場合、前日にホームページに発表する。当日午前にもより詳しい情報を出す。13日に注意情報が出たのは関東甲信と東海、近畿、九州北部・山口の4地方。14日はさいたまや甲府、名古屋、福岡などで最高気温が35度になると予想した。

Hot_Day

 今年の夏は気温が高い
 それにしても、梅雨が明けたとたんにこの暑さ、いったい今年の夏はどうなるのだろう?長期予報が気になる。

 今後1週間の天気予報はどうだろう?気象庁予報部発表の7月16日から7月22日までの週間天気予報では…「期間のはじめは高気圧に覆われて概ね晴れるでしょう。その後は台風第6号や湿った気流の影響で雲が広がりやすく、雨が降る日もあるでしょう。なお、小笠原諸島では、16日は台風第6号の影響で荒れた天気となるおそれがあります。」

 「また、関東甲信地方でも、20日頃から台風第6号の影響を受けるおそれがあるでしょう。最高気温・最低気温ともに、平年より高い日が多く、平年よりかなり高い所もある見込みです。熱中症など健康管理に十分注意しましょう。降水量は、平年より多い見込みです。」とのこと。

 関東甲信地方の1か月予報 (7月16日から8月15日)では…「平年と同様に晴れの日が多いでしょう。 向こう1か月の平均気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、多い確率50%です。週別の気温は、1週目は、高い確率60%です。2週目は、平年並または低い確率ともに40%です。3~4週目は、平年並または高い確率ともに40%です。」

 予想される向こう3ヶ月の天候向こう3か月の天候と、特徴のある気温、降水量等の確率は…「この期間の平均気温は、平年並または高い確率ともに40%です。 7月 平年に比べ晴れの日が多いでしょう。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。降水量は、平年並または少ない確率ともに40%です。 8月 平年と同様に晴れの日が多いでしょう。雷雨の発生しやすい時期がある見込みです。 9月 天気は、数日の周期で変わるでしょう。気温は、平年並または高い確率ともに40%です。」

 被災地も梅雨明け
 仙台管区気象台は7月11日、東北が梅雨明けしたとみられると発表し、東日本大震災で大きな被害を受けた被災地も夏本番を迎えた。東北の南部は平年より14日、北部は17日も早く、ともに昨年より7日早い。1951年の統計開始以降、南部は4番目、北部は3番目に早い梅雨明けとなった。

 梅雨入りは南部、北部とも6月21日で、平年に比べて南部で9日、北部で7日遅かった。梅雨の期間は20日間で、南部は67年の19日間、北部は同年の15日間に次いで、それぞれ観測史上2番目の短さだった。

 気象台予報課は「太平洋高気圧が急速に強まり、梅雨前線を北に押し上げたため、梅雨明けが早かった」としている。県庁所在地の期間中の雨量(速報値)は青森87.0ミリ(平年値65.8ミリ)、盛岡203.0ミリ(114.9ミリ)、仙台166.5ミリ(130.0ミリ)、秋田265.0(124.7ミリ)、山形170.0ミリ(107.2ミリ)、福島92.5ミリ(120.2ミリ)。

 梅雨の期間は短かったが、前線の停滞で大雨の時期があったため、岩手、秋田、山形の3県を中心に、雨量は平年の同期間を上回る地点が目立った。この日、気仙沼市の製氷工場では、従業員が汗だくになりながら、魚市場で使う氷の積み出し作業に追われていた。トラックは荷台に大量の氷を積み終えると、カツオの水揚げが続く魚市場に急いだ。(河北新報 2011年07月12日)

 自発的脱水に注意
 大量に汗がでた時には、発汗量に見合った量の水を飲めないことが昔から知られ、これを自発的脱水と呼んでいる。この自発的脱水は、水だけを飲むと血液の塩分濃度が下がり、水が飲めなくなることが明らかになってきた。われわれの体には、ほぼ0.9%の塩分を含んだ血液が循環しているからだ。

 ところが大量の発汗がおこると、皮膚をなめると塩辛い味がすることからわかるように塩分が失われる。この時水だけを飲むと、血液の塩分濃度が薄まり、それ以上水が欲しくなくなる。同時に余分の水分を尿として排泄し、その結果体液の量は回復できなくなる。この状態で運動を続けると運動能力が低下し、また体温が上昇して、暑熱障害の原因となるわけである。

 水分の組成としては0.1~0.2%の食塩と糖分を含んだものが有効である。運動量が多いほど糖分を増やしてエネルギーを補給しよう。特に1時間以上の運動をする場合には4~8%程度の糖分を含んだものが疲労の予防に役立つ。これには、冷えたスポーツ飲料が手軽ですが、自分で調製するには1リットルの水、ティースプーン半分の食塩(2g)と角砂糖を好みに応じて数個溶かしてつくることもできる。

 長時間運動を続ける場合には、食塩濃度をやや高くすることが必要である。トライアスロンなど長時間の運動では、血液のナトリウム濃度が低下して、熱けいれんのおこることが報告されている。またエネルギー源としての糖質も水と一緒に摂取することが効率的。運動の回復時においても水分を摂取することによって、体温の回復が早くなる。

参考HP 大塚製薬 失った水と塩分取り戻そう! ・ 気象庁 高温注意情報

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