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 最小不幸社会の実現
 菅直人首相が「脱原発」を発表し、原子力発電を段階的にゼロにする気持ちを表した。そのことは、今の国民の70%の人たちの気持ちを代弁したものであった。

 先日もテレビのニュース番組で、放射能汚染のため、古里を強制退去させられた、福島県・浪江町の住人の“今”を報道していた。その中で、国会議員に対して、「我々をどうしてくれるのか」と代表者は訴えていた。何も悪いことをしていないのに、住む場所も仕事も奪われた人たち...その無念さがよくわかる番組であった。

 浪江町の代表者は言っていた「国会議員は上から目線でものを言う、私たちの目線で話をしていない。これでは何もわかってくれない」…しかし、そうだろうか、これだけ毎日のようにマスコミが報道して、わからないはずはないと思う。

CRIEPI_KamLAND

 「現に福島県産の農作物が売れない」という。放射線の数値がまわりより高いからだという。しかし、その数値は安全基準内だ。みながもう、原発はいやだと怖がりすぎているからではないだろうか?マスコミも原発の危険性ばかり報道しすぎていないか?国会議員がいつまでも、地域住民と同じ感覚でいて、国の経済は立ち直るのだろうか?

 菅首相は「最小不幸社会を目指す」といったが、まさにその通りの社会になった。地震が起きれば、その地域住民の人たちに同情し、原発はいやだとほとんどの人が思うようになった。そして、いやな土地でできる農作物や牛肉を買わないようになった。マスコミも、そのために努力しているように見える。

 日本国に必要な次のビジョン
 菅首相は「最小不幸社会」とともに「地方分権」をすすめているが、都市部の人達が牛肉や野菜を買ってくれなければ地方は成り立たない。国は地方と都市部が共存して成り立っているのだ。現状は、東北大震災の後、地方を切り離してしまっている。まさに「地方分権」が実現している状態だ。

 菅首相は国家元首とはいえない。首相は国を発展させ、国を正しい方向に導き、国を安定した状態に保たなければいけない。少なくともシナリオを持っていなければいけないと思う。そのシナリオはすべての人に受け入れられなくてよい。演劇を見て、主演者に共感する部分と、共感できない部分の両面があるのと同様だ。若干共感できる部分が多ければ成功といえるだろう。

 現在、菅首相の持率は17.1%過半数を超えていない。これにはシナリオに不備があったと言わざるを得ない。彼のシナリオは反自民党政府で始まっている。反原発、反自民、反公共投資、とにかく、自民党政府と反対のことをやるということで、「最小不幸社会」「地方分権」という方針で民主党は成り立っていた。

 現在民主党は、ようやくマニフェストの修正を考え出したが、首相ならば、少なくともこれがだめだったら、次はこれ次はこれと、いくつもの政策を持っていなければならない。彼の政策はとにかく目先を変えることだけだった。みなが、基地がいやで普天間基地移転問題で議論しているときに、さらにいやな増税を持ち出し、話題を変えようと考えた。

 国の政治家であるならば、国民の大多数が戦争のことなど考えたくても、国防も考えなければいけないし、経済的に豊かになりたくなくても、国の繁栄発展を考えなければならないし、そのシナリオを持っていなければならない。菅首相は「最小不幸社会」を望み、大多数の国民の目線に立てたすばらしい首相であるが、国の代表者ではなかった。国のビジョンがなかった。むしろ「地方分権」をすすめ、国の実体をなきものにしようとしていた。

 菅首相支持率100%の秘策「ホルミシス効果」
 では、どうするのか?私は科学の専門家なので、科学的な観点で政策を提案をしてみよう。1つは、福島県産の農作物と牛肉を”健康によい”という名目で安く販売するのである。もう一つは、原子力発電を、“地球は原子炉だ!安心・安全な原子力発電を目指そう”として推進させるのである。

 ホルミシス効果とは、生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に良い作用を示す生理的刺激作用のこと。 たとえばワクチンがその1つである。放射線についても同様な仕組みがあると考えられており、放射線ホルミシスという。 

 我が国では1993年、電力中央研究所(放射線安全センター)は、東京大学、放射線医学総合研究所、京都大学、東北大学、大阪大学、広島大学、長崎大学、東邦大学など14の大学などの研究機関に研究費の提供を開始して研究を依頼し、放射線ホルミシス効果検証プロジェクトを立ちあげた。

 老化抑制効果の検証研究の結果、高齢なラットに低線量照射を行うことで、過酸化脂質量は小さくなり、膜流動性は高くなり、SOD量(活性酸素抑制遺伝子)が活性化することが確認された。 また、活性酸素病の一つである糖尿病に関して、低放射線量放射が、糖尿症状を抑制する結果を得た。

 また、がん抑制効果の検証研究の結果、ラットを使った実験において、15センチグレイの低線量照射を一回行うことで、がん転移率が約40%下がること、また、1回当たり4センチグレイの低線量照射を行うことで、腫瘍の増殖肥大が有意に抑制されることが確認された。

 放射線ホルミシス効果では、低線量の放射線照射は、体のさまざまな活動を活性化するとされる。ただし、WHOは低線量であっても天然ラドンの放射線の危険性を指摘しており、また米国もそれに倣うなど、主流の学説ではない。しかし、我が国は我が国の研究成果がきちんと出ているのいだから、これを有効利用し、福島県産の野菜や牛肉を健康によい食材として、宣伝、普及する方法もあるのではないかと思う。

 もし、理科系出身の菅首相が、「東北の牛肉や野菜は適度に放射線が入っていて、ホルミシス効果がはたらき、体によいですよ~みんなで食べましょう」といってテレビで食べて見せたら、浪江町の人をはじめ東北の被災者は涙を流して喜ぶ。支持率も75%になるだろう。私だったらそうする。

 菅首相支持率100%の秘策「地球原子力効果」
 次に問題の原発である。放射線が怖いと言うが、2011年7月21日東北大学ニュートリノ科学研究センターが行った発表は驚くべきものであった。地球は原子炉で放射性物質の崩壊熱で地球は熱を発しているというのである。

 だとするならば、原発を忌み嫌っている人が多いが、地球も原子力発電(発熱)を行っているのであり、それを嫌うのは地球を嫌うのに等しいことになる。

 岐阜県神岡鉱山にある、東北大学の液体シンチレータ反ニュートリノ観測装置「カムランド」を用いて、地球の内部で発生している原子核崩壊により飛来する反ニュートリノを測定することに成功した。この結果、地表で観測される地熱のおよそ半分だけが放射性物質によるものであり、残りは地球形成時の熱が残っている可能性が示された。

 今回、放射性物質が崩壊する際に発生する「反電子ニュートリノ」を利用することで、地球内部に存在する放射性物質からの熱量の推定に成功したのだ。

 観測に用いられたのは岐阜県神岡鉱山にある液体シンチレータ反ニュートリノ観測装置「カムランド」である。「カムランド」は地下1000mの場所に置かれた直径18mの球形のタンクに1000トンもの特殊な液体を入れた「反ニュートリノ検出器」であり、地球反ニュートリノなど、低エネルギーのニュートリノも検出できるという特徴を持っている。

 ウランやトリウムは地球内部の放射性物質の大部分を占め、これらが放射線を出して崩壊する際に、一緒に反電子ニュートリノを出すことが知られている。「カムランド」はこのウランやトリウムからの反電子ニュートリノに感度を持っているため、今回はこの地球内部のウランやトリウムからくる反電子ニュートリノの検出を行った。

 自然から学ぶことが多いと言うが、今回の発見はまさに目から鱗がとれた思いだ。地球も原子力で発熱しているとは驚きだ。原子力については、今、国民のほとんどがアレルギーを持っている。しかし、地球自体が原子力で発熱しているのだから、原子力自体は悪ではない。

 そこで、理科系の首相である菅首相が自ら、「原子力は地球も行っている正しいエネルギーです。ただ安全性が問題なので我が国は、世界最高の安全技術を確立して、世界一安全な原子力発電を目指しましょう」とテレビで言ったら、東京電力を始め、経済人は泣いて喜ぶ。支持率も100%になるだろう。私だったらそうする。

 100%不支持を100%指示に変える法
 菅首相の考えている「地方分権」でこれだけの成果をあげることはできないだろう。ホルミシス効果を証明したのは、国の補助機関である、財団法人電力中央研究所・放射線安全センターであり、地球が原子力で発熱しているのを発見したのは国の機関、国立学校法人東北大学ニュートリノ科学研究センターであった。国はやはり科学技術の中心にあるといえる。

 国の機関や補助機関の研究を使うことで、公務員や研究者、経済界からの指示も得ることができる。これほどの妙策は他にないと思うのだが?

 科学には、これまでの常識や、ものの見方を180度転換する、そういう力があると私は思う。不可能を可能に変える力がある。それが科学のおもしろさだと思う。さて、「地方分権」と「最小不幸社会」を目指す、理科系出身の菅首相に“これ”ができるだろうか?

 政治についても、180%方向転換できるというなら、これは政治に無関心な若者も、「面白い!」と興味を持つだろう。さすれば、100%不支持だった私は、100%菅首相支持に180度転換したいと思うのだが…。

参考HP 財団法人電力中央研究所 放射線ホルミス効果検証プロジェクト
東北大学ニュートリノ科学技術センター 地球反ニュートリノ観測で判明、「地球形成時の熱は残存している!」

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