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 健康生活にかかわる酵素
 2011年8月13日、日テレ放送の「世界一受けたい授業」3時間目保健体育は、体によい酵素の話だ。酵素が私たちの健康生活にこれほどかかわっているとは思わなかった。

 まず、酵素とはなんだろう?酵素ときくと、洗剤を思い浮かべる。また、だ液に入っているアミラーゼという消化酵素を思い出す人もいるかもしれない。しかし、酵素はそれだけでなく、「生物が生命活動をするほとんどの場面で、必ず活躍する物質」といえる。酵素は、ほぼ「タンパク質」からできていて、現在、約4528の酵素に名前が付けられて登録されている(7月1日現在)。

 私達はご飯を食べるとアミラーゼという酵素によって、ご飯が消化され栄養として吸収される。このように食べたものを消化する酵素を「消化酵素」という。また、呼吸をしたり運動をしたり、細胞分裂をしたり、ケガを治したりする酵素がある。このように体の新陳代謝を司っている酵素を「代謝酵素」という。私たちには、大まかにいうとこの2つの酵素があるという。

Eenzyme

 このように様々な酵素がある中で、 番組では日本医科大学、太田成男教授が、「健康な美肌」や「夏バテに負けない体づくり」に役立つ酵素をわかりやすく紹介していた。

 世界一受けたい授業内容
 まず、肌に潤いを与える酵素は?体の中から潤いを与えるもの、それはヒアルロン酸である。これを増やす酵素が、ヒアルロン酸シンセターゼ。この酵素を増やすには、ニンジンに含まれるβカロチンがよい、よく汗をかき、ニンジンが好きな勝又くん、後藤くん、五十嵐君はこの酵素をたくさん持っていた。ところが、まったくふだん汗をかかない星野さんは肌年齢が70歳だった。

 肌の弾力を生む酵素は?肌の弾力性を生み出すのは、コラーゲン。これをを増やす酵素が、プロリルヒドロキシラーゼとリシルヒドラキシラーゼという酵素。この酵素はビタミンC(補酵素)がなければ働かない。そして、さらに鉄分が必要。鉄分は、レバー、大根、パセリ、カツオ、ノリなどに含まれる。食べやすいものから取るようにしよう。

 夏かぜに負けない酵素は?だ液の中のリゾチームという酵素がが大切。リゾチームは細菌を溶かす働きがある。卵が腐りにくいのはリゾチームという酵素が、白身にたくさん入っているから。だ液の中にリゾチームが多い堺校長はかぜもひきにくいし、食中毒にもなりにくい。

 心配性の人に必要な酵素は?その酵素はセロトニントランスポーター。心配性の人はセロトニンという神経伝達物質が多いのだとか…。これを解消するのが、酵素セロトニントランスポーター。これが多い人は、おおらかな性格になる。セロトニントランスポーターを多くするには日光を浴びたり、外でジョギングするとよいそうだ。ただし、日光を浴びすぎると、今度は酵素の働きで、メラニン色素が働きだし肌が黒くなる。

 酵素とは何か?
 酵素とは、生体でおこる化学反応に対して触媒として機能する分子である。酵素によって触媒される反応を“酵素的”反応という。

 酵素は生物が物質を消化する段階から吸収・輸送・代謝・排泄に至るまでのあらゆる過程に関与しており、生体が物質を変化させて利用するのに欠かせない。したがって、酵素は生化学研究における一大分野であり、早い段階から研究対象になっている。

 多くの酵素は生体内で作り出されるタンパク質をもとにして構成されている。したがって、生体内での生成や分布の特性、熱やpHによって変性して活性を失う(失活)といった特性などは、他のタンパク質と同様である。

 生体を機関に例えると、核酸塩基配列が表すゲノムが設計図に相当するのに対して、生体内における酵素は組立て工具に相当する。酵素の特徴である作用する物質(基質)をえり好みする性質(基質特異性)と目的の反応だけを進行させる性質(反応選択性)などによって、生命維持に必要なさまざまな化学変化を起こさせるのである。

 古来から人類は発酵という形で酵素を利用してきた。今日では、酵素の利用は食品製造だけにとどまらず、化学工業製品の製造や日用品の機能向上など、広い分野に応用されている。医療においても、酵素量を検査して診断したり、酵素作用を調節する治療薬を用いるなど、酵素が深く関っている。

 酵素の発見
 最初に発見された酵素はジアスターゼ(アミラーゼ)であり、1832年にA・パヤン (Anselme Payen) とJ・F・ペルソ (Jean Francois Persoz) によるものである。命名も彼らが行った。彼らは翌1833年には麦芽の無細胞抽出液によるでんぷんの糖化を発見し、生命(細胞)が存在しなくても、発酵のプロセスの一部が進行することを初めて発見した。

 また、1836年にはT・シュワンによって、胃液中にタンパク質分解酵素のペプシンが発見・命名されている。この頃の酵素は生体から抽出されたまま、実体不明の因子として分離・発見されている。「酵素 (enzyme)」という語は酵母の中 (in yeast) という意味のギリシア語の"εν ζυμη"に由来し、1878年にドイツのウィルヘルム・キューネによって命名された。

 19世紀当時、ルイ・パスツールによって、生命は自然発生せず、生命がないところでは発酵(腐敗)現象が起こらないことが示されていた。したがって「有機物は生命の助けを借りなければ作ることができない」とする生気説が広く信じられており、酵素作用が生命から切り離すことができる化学反応(生化学反応)のひとつにすぎないということは画期的な発見であった。

 しかし、酵素は生物から抽出するしか方法がなく、微生物と同様に加熱すると失活する性質をもっていたので、その現象は酵素が引き起こしているのか、それとも目に見えない生命(細胞)が混入して引き起こしているのかを区別することは困難であった。当時のヨーロッパの学会では、酵素の存在を否定するパスツールらの生気説派と酵素の存在を認めるユストゥス・フォン・リービッヒらの発酵素説派とに分かれて論争が続いた。

 最終的には、1896年にエドゥアルト・ブフナーが酵母の無細胞抽出物を用いてアルコール発酵を達成したことによって生気説は完全に否定され、酵素の存在が認知された。この「無生物発酵の発見」で、エドゥアルト・ブフナーは1907年ノーベル化学賞を受賞した。 (Wikipedia)

参考HP 世界一受けたい授業 酵素を味方にすればイライラも治まる? 
太田成男のちょっと一言 Wikipedia 酵素 

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