科学大好き!アイラブサイエンス!最近気になる科学の疑問を、やさしく解説!毎日3分読むだけで、みるみる科学がわかる!
 DNAの一部を地球外に発見
 先日、地球上の生物の設計図、DNAを構成する分子が、地球外にも存在することを示す初の証拠が見つかった。生命が地球外の物質に由来するとする説を支持する結果で、8月11日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に論文が掲載された。

 米航空宇宙局(NASA)などのチームは、南極などで見つかった炭素を多く含む隕石12個を分析。DNAの遺伝暗号の文字に当たる分子4つのうち、A(アデニン)とG(グアニン)や生体内の筋肉組織に含まれる、ヒポキサンチンとキサンチンを見つけている。

 また、アデニンやグアニンなどのプリン体を構成する要素の1つであるプリンや、プリンに似た2つの物質、2,6-ジアミノプリンと6,8-ジアミノプリンも発見した。しかし、これら2つの物資は地球の生物内では殆ど使われることはない。このことから、発見された、A(アデニン)とG(グアニン)は、地球で汚染されたものとは考えにくく、地球外でできたものだと結論づけている。

Spitzer

 このニュースは、DNAそのものが発見されたのではなくて、DNAを構成する一部分が見つかったに過ぎない。DNAが発見されれば、DNAは生物の体を作る設計図であるから、即、地球外生命体が存在する証拠となる。残念ながら今回、地球外生命が存在する証拠は得られなかったものの、宇宙に生命の種となる分子はこれまでも数多く見つかっている。

 宇宙空間には、どんな物質が発見されているのだろう?

 炭素物質「グラフェン」を宇宙で発見
 2011年8月18日、スペイン・カナリア天体物理研究所の研究チームが、赤外線天文衛星「スピッツァー」を使って、炭素の新素材と言われる「グラフェン」を宇宙空間で見つけた。地球生命の素にもなっている炭素物質が自然の宇宙空間でどのように作られかを探る鍵となる。

 多数の炭素原子が網目のように結びつき、この網が中空の立体構造を作った分子を「フラーレン」と呼ぶ。60個の炭素原子がサッカーボール状に結合したC60やラグビーボール形状のC70は、2010年7月に今回と同じ赤外線天文衛星「スピッツァー」によって初めて宇宙空間での存在が確認されている。

 今回初めて宇宙空間で発見されたのは「グラフェン」と呼ばれる分子で、フラーレンの網構造が平面に広がったものだ。2004年にイギリスのKonstantin Novoselov氏とAndre Geim氏が初めて人工合成に成功した。炭素原子がシート状に結合したグラフェンは薄くても弾力性に富み、電気を通しやすい。コンピュータやモニター、太陽パネルなどへの応用も考えられている「未来の新素材」だ。

 これまでにフラーレンは地球に落ちてきた隕石に含まれる地球外ガスから見つかっており、サッカーボール状のC60が水分を蓄えていることも最近発見された。このことから、フラーレンは宇宙から地球に物質を運ぶ役目を果たしてきたと考えられる。ひょっとしたらその中に生命の素が存在したのかもしれない。(アストロアーツ 2011年8月18日)

 アミノ酸「グリシン」を宇宙で発見
 スターダスト (Stardust) はアメリカ航空宇宙局 (NASA) のディスカバリー計画による宇宙探査機の一つである。ヴィルト第2彗星とそのコマの探査を目的として1999年2月7日に打ち上げられ、約50億kmを旅して2006年1月15日に地球へ試料を持ち帰った。宇宙塵を地球に持ち帰った最初のサンプルリターン・ミッションである。

 米航空宇宙局(NASA)は2009年8月17日、無人探査機スターダストが彗星(すいせい)の近くで採取して地球に持ち帰った試料から、アミノ酸の一種「グリシン」が見つかったと発表した。ウイルスを除く地球の生命は、グリシンを含む20種のアミノ酸の組み合わせでさまざまなタンパク質を合成し、生命活動に役立てている。

 スターダストは2004年1月、地球から約4億キロ離れたところにあったビルト2彗星に接近。彗星の核から噴き出したガスやちりを採取し、2006年1月に地球に持ち帰ったものである。

 NASAのチームがこの試料を分析したところ、グリシンが見つかった。グリシンが含む炭素原子の質量の特徴から、チームは「彗星由来と考えられる」と結論づけた。

 ウイルスを除く地球の生命は、グリシンを含む20種のアミノ酸の組み合わせでさまざまなたんぱく質を合成し、生命活動に役立てている。

 NASAのカール・ピルチャー博士は「今回の発見は、生命の基本的な構成要素は宇宙に広く存在するという考えを支持し、『宇宙で生命は一般的なものかもしれない』とする見方を補強するものだ」とのコメントを発表した。 (asahi.com 2009年8月18日)

 パンスペルミア仮説
 このように、生命のもとになる設計図であるDNAの一部や、DNAからつくられるタンパク質の一部であるアミノ酸まで発見されている。生命体そのものも、隕石の中に化石が発見されたという報告があるが、未だに発見されたとは認められていない。

 パンスペルミア仮説とは、「宇宙空間には生命の種が広がっている」「地球上の最初の生命は宇宙からやってきた」とする仮説である。 この仮説は「生命の起源」について多くの人々が無意識のうちに前提条件として地球の生命は地球で生まれたと思ってしまっていることについて注意を喚起するものである。

 この説のアイディア自体は元々は1787年アッペ・ラザロ・スパランツァニ(スパランツァニも自然発生説を否定した実験で有名である)によって唱えられたものである。この後、1906年にスヴァンテ・アレニウスによって「panspermia」という名前が与えられた。この説の現代の有名な支持者としてはDNA二重螺旋で有名なフランシス・クリックほか、物理学者・SF作家のフレッド・ホイルがいる。 パンスペルミア仮説を支持する点は以下の通りである。

 46億年前に地球誕生してから、海ができたのが41億年前、そして38億年前の地層から真正細菌らしきものの化石が発見されている。海ができてからわずか数億年で、このようなあらゆる生理活性、自己複製能力、膜構造らしきものを有する生命体が発生したとは考えにくい。宇宙の歴史は137億年もあり、そこで生命が生まれたとする方が自然である。

 宇宙から飛来する隕石の中には多くの有機物が含まれており、アミノ酸など生命を構成するものも見られる。分析技術の発達により、これらの隕石中のアミノ酸がホモキラリティーを持つことも確認された。さらに彗星中のチリにもアミノ酸が存在すること確認されている。これは地球上で汚染されたものであるという可能性が捨てきれなかったが、NASAなどの研究チームが南極で採取した隕石を調べたところDNAの基となる物質アデニンとグアニン、生体内の筋肉組織に含まれるヒポキサンチンとキサンチンが見つかったため、この説を裏付けることとなった。(Wikipedia)

参考HP Wikipedia 生命の起源 
科学ニュースの森
生物は宇宙からもたらされたのか

生命の起源をさぐる―宇宙からよみとく生物進化
クリエーター情報なし
東京大学出版会
生命の起源 その核心に迫る(別冊日経サイエンス168) (別冊日経サイエンス 168)
クリエーター情報なし
日経サイエンス

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ   ←One Click please