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 いよいよ有人火星探査へ
 宇宙開発を担当する古川国家戦略相は1月16日、中長期的な宇宙開発の目標として、「日本人による有人火星探査」を挙げるべきだと述べた。

 実現に向け、国際宇宙ステーションへの補給機やロケットの技術開発などを確実に進めていくという。都内で開かれた古川聡宇宙飛行士らの講演会で話した。

 古川大臣は、日本の再生に向け、次世代に夢を与える宇宙政策を実行していくことの重要性を強調。「世界と一緒に作ったロケットで、日本人宇宙飛行士が惑星探査に飛び立つ日が来れば、日本人にとって大きな誇りとなる」と述べた。

LunaRing

 政府は4月以降、内閣府に宇宙政策の司令塔となる「宇宙戦略室(仮称)」を新設する方針。米オバマ大統領は、2030年代半ばまでに火星周回軌道に人を送り込む計画を明らかにしている。(2012年1月16日  読売新聞)

 古川元久宇宙開発担当相は、日本人による有人火星探査構想について「こういうものは目指さない限り、絶対に実現はできない。将来に向けて大きな目標としていきたい」と述べ、強い意欲を示した。

 古川氏は会見で具体的な探査目標の時期について明らかにしなかったが、実現に向け、国際宇宙ステーション(ISS)への無人補給機「HTV」の改良を想定。それに加え、「ロケットエンジンの高度化、固体ロケットシステム技術の発展など宇宙輸送システムの基盤技術を整備していく」とし、高度な有人宇宙技術の開発に取り組む考えも強調した。 (2012年01月18日  日刊工業新聞)

 月面基地のメリット
 いよいよ宇宙開発が本格化してきた。日本も有人飛行で火星を目指す。そして、その前に月面基地だ。月面には水の存在も確認されている。地球上から水を運ぶには莫大なエネルギーを必要とする。月面から水が調達できればそれに越したことはない。

 NASAでは2020年までに建設を開始し、2024年頃には長期滞在を可能とするとしている。また、各国の宇宙機関や民間企業にも参加を呼びかけており、ISS同様の国際基地となる見込みであった。建設地としては、月の南極に存在するシャクルトンクレーター付近が最有力地として挙げられている。

 JAXAも2020年前後の有人月面着陸と、2030年前後の月面基地建設構想を明らかにしている。この月面基地は定員が2,3人で、居住棟、発電・蓄電システム、研究施設などから構成されるとしている。日本には、水だけではなく、月面でエネルギーを造り出す計画もある。 

 しかも、地球上の限りある資源を節約しながら使う・・・ というこれまでのパラダイムから、無限に近いクリーンエネルギーをつくり出し、潤沢なクリーンエネルギーを自由に使うという発想だ。独創的なアイデアと宇宙技術の研究開発によって、それを具現化したのが「月太陽発電 ルナリング」構想だ。

 月太陽発電“ルナリング”
 無限のエネルギーを提供するのが太陽だ。どれだけ使っても地球環境に影響を及ぼさない、太陽の膨大なエネルギーが、未来の地球を美しくし、未来の豊かな生活をもたらす。絶え間なく太陽光発電をするため月赤道上の全周11,000km、幅数kmから最大400kmに成長する太陽電池を設置する。

 電力はマイクロ波やレーザー光に変換して約38万キロ離れた地球に届ける構想だ。直径20kmの送電アンテナから、地球上の受電レクテナへエネルギーを伝送。正確に送るために地球からのガイドビーコン(無線標準)使用する。火星有人探査機にも、アンテナからエネルギーを送電することが可能だ。

 月の中心の赤道上は、どの部分かはほぼ常に太陽からの光が当たっている。これを利用するため、月の外周(約1万1000キロ)に太陽光パネルを敷き詰めて発電し、マイクロ波やレーザー光に変換して約38万キロ離れた地球に届ける。

 発電効率を4%程度と仮定すると、幅400キロの太陽光パネルの帯を月面に敷けば、世界で使う年間の総エネルギーを賄うのに必要な8.8テラワット(1テラワットは10億キロワット)を確保できるという。

 パネルの敷設は、地球から遠隔操作できる無人ロボットを活用し、少人数の建設スタッフと共同で作業する。月の表面にはマイクロ波送電アンテナや、レーザー光送光施設を多数設置し、地球側にも受電アンテナ、受光施設をつくる。

 世界のプロジェクトに
 月で採取できる資源も最大限活用する。地球から水素を持ち込めば、酸化物である月の砂で酸素や水を作ることができるほか、セメントやガラス、セラミックも「現地生産」が可能。「太陽電池に必要な主原料も、月には豊富にある」(同社)とみられ、パネルは自走式ロボットが月面で生産する。同社技術研究所の金森洋史宇宙・ロボットグループリーダーは「発電所に必要な個々の原理はすでに実証されている」と自信をみせる。

 課題は、言うまでもなくコストだ。月に建設資材を運ぶには、重さ1キロあたり1億円かかる。不確定要素が多いため総額は計算できないが、膨大な額になる。実現には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米航空宇宙局(NASA)など世界の英知と資金を集中させる必要がある。

 だが、実現すれば地球での人間の生活は大きく変わる。石油などの化石燃料を発電に使わなければ、空気がきれいになり、地球温暖化も抑制できる。エネルギーコストが高くてリサイクルできなかった素材も再生でき、砂漠の水不足解消や緑化を進めれば、食糧の安定供給にもつながる。

 「決して絵に描いたもちではない。電力不足問題に萎縮しないで、大きい夢を描こう」と金森さんはあきらめずに夢を実現するために一歩ずつ前進することを呼びかけている。(毎日新聞 2012年1月1日)

 参考HP 清水建設 シミズ・ドリーム

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