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 サイトは「残存ヒト上科の調査」
 北米にいるとされる未知の大型類人猿「ビッグフット」を科学的に研究しようと、米アイダホ州立大が今月、世界初の専門の電子版学術誌を開設した。

 ビッグフットは、ゴリラを大きくしたような体格で二足歩行し、北米の太平洋側を中心に目撃や足跡の報告が絶えない。しかし、いたずらや見間違いも多く、科学界では長く、未確認飛行物体(UFO)や幽霊などと同様のたわごととして無視されてきた。

 ただ、足跡の中には、地面をけって滑った跡、足紋が全面に残るもの、骨格の発育不全、切り傷が治ったような跡などが見つかっている。一部の研究者は、ビッグフットは身長2メートル以上で夜行性で、約10万年前に絶滅した身長3メートルの巨大類人猿ギガントピテクスの生き残りが、当時陸続きだったベーリング海峡をわたって北米に分布を広げたのではないかなどと真剣に議論している。アジアの「雪男」(イエティ)などは近縁種とみられる。

Bigfoot

 サイトは「残存ヒト上科の調査」と題され、一般的な学術誌と同じく専門家が投稿を審査する。第1号の論文は、カリフォルニア州のアメリカ先住民の「毛むくじゃらの男」に関する伝承や絵について報告した。(2012年1月24日 読売新聞)

 未確認大型類人猿「ビッグフット」とは?
 身長2~3m、体重200~350kg。二足歩行をし、歩幅は1~1.5m。 足跡は大きなもので約45cm。

 筋骨隆々で、全身に褐色または灰色の毛が密生している。 顔には毛が生えておらず、鼻が低く目が落ち窪んでいて、強烈な体臭を持つという。「猿人やギガントピテクスの生き残り」などの説があげられている。

 これが実在するものかどうかについては、アマチュア・学界問わず、長年の論争があり、否定派の意見としては、「北アメリカに生息するハイイログマの誤認」や「狂言」ではないかとの見解が多数を占めている。また、猿人説にしても、北アメリカに猿人が渡ってきた化石証拠は無く、説としては論拠が乏しい。

 アメリカでは広範囲にわたってビッグフットの足跡が報告されており、その石膏型は膨大な数に上っている。学会での高名なビッグフット実在論者には、アイダホ州立大学の解剖学・人類学准教授のジェフリー・メルドラムがいる。メルドラムはビッグフットについて、「私は科学的な証拠によって、この未確認生物が実在していることを確信しています。」と述べている。

 ビッグフット目撃史
 1840年、ワシントン州スポケーンの白人宣教師が、アメリカ・インディアンの間に伝わる「毛深い巨人」についての話を記録している。その巨人はサケを盗み、強烈な臭いを残して去っていくとされる。

 1924年、ワシントン州のエイプ・キャニオンで石炭坑夫がサスカッチに遭遇し、背中に銃弾を撃ち込んで射殺した。その夜、坑夫の小屋にサスカッチの一団が襲いかかり、小屋の傍にあった丸太を掴んでドアや屋根を壊そうとした。坑夫たちは小屋の中から銃で応戦したが、サスカッチは逃げ出さなかった。襲撃は明け方まで続き、朝までには終わったが、坑夫たちは恐怖のあまりその日のうちに逃げ出したという。

 1940年、身長2・4メートルもある雄のサスカッチがネヴァダ州の牧場を襲撃した。牧場にいた農夫の妻は子供と逃げた。翌朝に戻ってみると、家の周りに大きな足跡が残されており、魚の入った塩漬けの樽がひっくり返され、中身が散らかっていたという。

 1958年、カリフォルニア州でトラック運転手が泥の中にある大きな足跡を見つけ、石膏で足跡の型をとり、その様子を写真で撮った。この写真が新聞で掲載されると、アメリカ各地でサスカッチに関する目撃情報が爆発的に増え、1960年代に入ると、一年で60~100件もの情報が寄せられた。

 パターソン・ギムリン・フィルム
 1967年10月20日、元カウボーイのロジャー・パターソンと友人のロバート・ギムリンの二人がカリフォルニア州・ブラフ・クリークでサスカッチの探索中に、山中で雌のサスカッチに遭遇し、「歩きながらカメラに向かって振り向くビッグフット(パティと名付けられた)」の姿をカラーの8mmフィルムで撮影した。これが俗に言う「パターソン・ギムリン・フィルム」である。

 しかし、この映像については多くの疑念が持たれており、長身の人物が着ぐるみ衣装で演じたものであったことが、後に判明している。ただし、ビッグフット役を演じたとする自称「役者」の死後に、彼の遺族が生前に「捏造と聞かされていた」と公表した一方で、撮影者はそのことを否定しており、映像の真偽については論争が続いている。

 サスクワッチ
 カナダ西海岸部のインディアン部族は、同様の動物をサスクワッチ、サスカッチ(Sasquatch)などと呼んで、現在でもこれを聖なる生き物としている。しかしそれが、近年目撃されているUMAとしてのビッグフットと同一のものを指すのかは不明。

 「サスクワッチ(サスカッチ)」とはカナダのインディアン部族、コウィチャン族、またはチェハリス族の呼び名で、その意味については諸説あり、ウェンディゴとの関連を指摘する説もある。サリシ族による呼び名の「Sacsquec」は、「人に似た動物」という意味である。

 アジアの未確認類人猿「イエティ」
 イエティ (yeti) は、ヒマラヤ山脈に住むと言われている未確認動物である。全身が毛に覆われ、直立歩行すると言われている。イエティは、シェルパ族の言葉で、岩を意味する"Yah"と動物を意味する"Teh"が語源である。現地では、伝承としてその存在が伝えられていたが、1887年、英国のウォーデル大佐が足跡を発見したことで、世界に知られるようになった。

 それ以来、足跡だけでなく実物を目撃したとの報告もあり、1954年にイギリスのデイリー・メール紙に組織されたのを皮切りとして、各国より何度となく探査隊が派遣されている。日本では1959年に東京大学医学部で小川鼎三教授を代表とする「日本雪男研究グループ」が結成され、毎日新聞社をスポンサーとして、6名の学術探検隊がエベレスト山麓に派遣された。

 そもそもイギリスのエベレスト登山隊がイエティを未確認動物にして資金を集めていた事実は、ラインホルト・メスナーの著書『My Quest for the Yeti』に1930年代にドイツの探検家・動物学者E・シェーファーによって証されていたことが記載されている。

 また、1959年日本の登山隊に、地元住民が「イエティの毛皮」だとして、ヒグマの毛皮を差し出したことも知られている。多くの登山家達が、資金繰り(エベレスト登山の場合、現在登山料は団体割引を使っても最低一人10,000米ドル)に悩んだあげく、故意であるかは別にして、地元でイエティと呼ばれていたヒグマを未確認生物に仕立て上げ、資金源にしていたのが現実だった。

 登山家の根深誠も、2003年にチベットで調査をおこない、イエティはヒグマであったと結論している。(Wikipedia)

参考HP Wikipedia ビッグフット イエティ

ビッグフットの謎―怪物神話の森を行く
クリエーター情報なし
三田出版会
決定版 最強のUMA図鑑 (ムーSPECIAL)
クリエーター情報なし
学研パブリッシング

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