まるで米国のような竜巻
 今年のゴールデンウィークは天気が悪かった。よく晴れたのは5日のこどもの日ぐらいだろうか。6日の竜巻報道では、家が根こそぎ持っていかれた現場を見た。一瞬、ここは日本なのかと目を疑った。4月3日~4日にかけての、爆弾低気圧による被害も凄かったが、最近の異常気象は、日本でも竜巻が発生させている。

 YouTubeでも、今回のつくば市の竜巻は、近くで何人もが撮影し、投稿している。これにも唖然とした。雲が空を覆い、暗くなったと思ったら、黒い雲のかたまりから、ろうと状の竜巻が空からするすると降りてくる。地面につくとゴーゴーと音を立ててあたりを席巻していく。竜巻が襲ったのは6日の午後1時頃だ。

 電線にぶら下がるトタン板、散乱したガラス、落下した瓦でフロントガラスが割れた車、ボンネットに車庫の柱が刺さったままの車…。竜巻とみられる突風が襲った茨城県つくば市北条(ほうじょう)の北条商店街では、約200メートル以上にわたり、電柱が傾き屋根が吹き飛ばされるなどの甚大な被害が出た。商店街の人たちは「東日本大震災での被害は比較的軽かったが、この竜巻被害は壊滅的だ」と肩を落としていた。

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 商店街近くに住む公務員の男性は「最初、ひょうが降ってきてゴーッと轟音(ごうおん)がしてきた。そのうち洗濯機の中にいるような感じになって、音がすーっと消えていった。慌てて外へ出てみると、商店街の方を見ると屋根がなくなっていた」。

 近くに住む鴻田治民さん(64)は「テレビを見ていたら雷が鳴り始め、突然停電した。外を見ると直径50~60メートルぐらいの竜巻が迫っていて、いろんな物が飛ばされていた。テレビで見たアメリカの竜巻みたいだった。慌てて外に出て木にしがみついたが、吹き飛ばされそうだった」(産経news 2012.5.6)その後、竜巻は、少なくともおよそ7.5キロメートルにわたって直線状に竜巻の被害が続いていることが分かった。

 つくば市 竜巻被害7.5キロ
 5月6日午後1時前、茨城県つくば市で竜巻が発生し、北条地区など市の北部を中心に住宅が倒壊したり車が吹き飛ばされたりするなど大きな被害が出た。この竜巻で、つくば市北条の中学3年生、鈴木佳介さん(14)が、倒壊した住宅の下敷きになって死亡したほか、つくば市では34人がけがをして少なくとも100棟以上の住宅が被害を受けた。

 警察などのその後の調べで、竜巻の被害は、つくば市北西部の下妻市に近い吉沼地区付近から始まり、北東に向かって直線状に、西高野地区、大砂地区、水守地区、山木地区を経て、北条地区にある警察官舎の北東付近まで、少なくともおよそ7.5キロメートルにわたって続いていることが分かった。

 茨城県内ではこのほか筑西市や常陸大宮市などでも突風などによる被害が出ていて、2人がけがをして多くの建物に被害が出た。一方、6日午後1時前、栃木県南東部の益子町や真岡市、それに茂木町でも突風が吹き、住宅などが壊れる被害が相次いだ。栃木県によると、3つの市と町で6日夜までに少なくとも345棟の被害が確認されたほか、県内で11人がけがをして病院で手当てを受けた。

 真岡市や益子町などによると、突風による被害は真岡市の西田井地区から益子町の塙地区や七井地区などにかけての南西から北東の範囲に集中しているという。

 雨雲は2度にわたり急激に発達
 気象庁のレーダーによる観測では、関東の各地に竜巻などの突風や落雷の被害を発生させた雨雲は、6日昼ごろから2度にわたって急激に発達していたことが分かった。

 気象庁のレーダーの観測によると、関東地方では6日昼前に西から雨雲が近づき、午後0時半ごろから午後1時ごろにかけて茨城県北部や栃木県南部で急激に発達した。

 この発達した雨雲が通過したころ、茨城県つくば市では竜巻が発生して市の北部の北条地区などを中心に住宅が倒壊したり、車が吹き飛ばされたりする被害が出た。

 また、同じころ、栃木県真岡市や益子町などでも突風による被害が出ていた。この雨雲は、次第に東の海上へ抜けていくが、午後2時ごろから、埼玉県から栃木県南部にかけての上空に、再び、帯状の雨雲が急激に発達した。

 このころ、埼玉県桶川市では親子4人が被害に遭った落雷が発生していた。2度にわたって急激に発達した雨雲は、いずれも西から東へ通過しながら、関東の広い範囲に雷雨や突風をもたらしていた。(NHK news)

 米中南部の竜巻被害が拡大、先週からの死者50人に
 一方、竜巻の本家、米国は昨年過去最多の死者を出している。今年も大きな被害を出している。

 米中西部や南部を3月2日から竜巻が襲い、少なくとも37人が死亡した。最も大きな被害を受けたケンタッキー州とインディアナ州では3月4日夜に激しい雨や雪が予想されており、被害がさらに拡大する恐れもある。

 当局によると、3月2日以降の竜巻による犠牲者はケンタッキー州で20人、インディアナ州で12人、オハイオ州で3人、アラバマ州で1人。ジョージア州でも竜巻に関連して1人が死亡した。

ケンタッキー州とインディアナ州からのテレビ映像では、土台から吹き飛ばされた家屋や、木々が倒れ、がれきが広範囲に散乱する様子が映し出された。またジョージア州では、空港の滑走路から小型飛行機が宙に浮いたという。

 中西部などでは先週から相次いで竜巻が発生しており、これまでの死者は少なくとも50人に達した。米国では昨年、数多くの竜巻が発生し計550人が死亡。米国立測候所によると、これほどの犠牲者が出たのは約100年ぶりだという。(ロイター 2012年3月5日)

参考HP YouTube:つくば 竜巻発生直後

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