修学旅行、第1日目
 6月17日の朝、梅雨の時期としては珍しく晴れ間が見えた。この日は修学旅行の第1日目。この時台風4号は、まだはるか南の海上にあり、2泊3日の旅行には影響はないと思われた。雨もなく幸先が良いと喜んだが、新幹線で京都に着き、バスで奈良に到着した頃には、この夏一番の暑さになっていた。

 私たちのグループは東大寺大仏殿を見学した後、斑鳩の里にある法隆寺へ行く。久しぶりの法隆寺は、静かで落ち着いた雰囲気。聖徳太子や推古天皇の目指した日本仏教の原点を感じ取ることができた。

 593年、推古天皇が即位し、甥の厩戸皇子を皇太子に立て(聖徳太子)、摂政 に任じ、国政を委ねたが、事実上は、聖徳太子と蘇我馬子との共同執政といわれる。601(推古9)年には、聖徳太子は斑鳩宮を造営し、政治の基調に仏教を採用し、文化の向上と仏教の興隆を目指し、 冠位十二階 や憲法十七条の制定 遣隋使 ・小野妹子を派遣、国書を煬帝に奉呈 天皇記、国記 の記録 勝鬘経義疏、維摩経義疏、法華経義疏の撰などを行った。


20120619

 622(推古30)年に聖徳太子が病いに倒れ、太子を看病していた妃膳夫人も病床に臥した。そのとき、他の太子の妃や山背大兄皇子をはじめとする皇子、諸臣が太子と等身の釈迦像の造顕を発願したが、膳夫人、聖徳太子と相次いで死去した。法隆寺は聖徳太子の一族が生活した場でもあったが、643(皇極2)年、蘇我入鹿に攻められた山背大兄皇子一族は、斑鳩寺で自害し、聖徳太子一族は滅亡したと知り驚いた。

 「日本書紀」によると、670(天智9)年に法隆寺は一屋も余すことなく焼失。金堂と五重塔を擁する現在の西院伽藍は、天武・持統朝に着工され和銅年間(708~714)には完成されていたといわれる。

 1993(平成5)年12月、法隆寺は、法起寺とともに「法隆寺地域の仏教建造物」 としてユネスコの世界文化遺産 のリストに登録された。日本の世界文化遺産第一号である。世界文化遺産は「歴史上、芸術又は学術上顕著で普遍的価値を有する記念工作物、建造物群、遺跡」と定義されている。

  わが国においては、1992(平成4)年に「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」の締約国となり、1993(平成5)年12月に文化遺産では「法隆寺地域の仏教建造物」及び「姫路城」が、自然遺産では、「屋久島地域」及び「白神山地地域」の4件が初めて登録されている。

 翌18日は京都班別自由行動。金閣寺や伏見稲荷をまわって、pm5:00頃、宿に帰着。その頃テレビの気象情報で台風4号の急速な接近を知ることになる。台風の予想進路では、何と京都に向かっているではないか?3日目のタクシー行動はどうするか、万一の場合を考えて、いろいろな可能性を考えた。結局、19日の朝5:00の気象情報を見て判断をすることになった。

 台風4号6月としては記録的風雨
 京都の人に聞くと、台風が京都を直撃することは少ない、いつもどちらかにそれていくという。6月のこの時期に台風が上陸するというのも珍しい。台風4号は急速に近づいていたが、19日の朝の時点で、風雨の予想は午前中「風速5m/秒、雨量2ミリ/時」であり、影響はさほどでもないようだ。風速はわかるが、雨量が「1時間に2ミリ」が多いか少ないかが、わかりにくかった。

 結局、予定通り京都発pm3:36発の新幹線で帰ったが、JR東海は19日pm5時33分、台風接近に伴い 東海道新幹線(東京~新大阪) 岐阜羽島駅~米原駅間において、強風の影響により上下線で運行を停止しており、きわどいところで逃げ帰ることができた状態だった。(以下はNHK news)

 本州を縦断した台風4号の影響で、19日から20日朝にかけて、各地で6月としては記録的な雨や風が観測された。台風4号は、19日夕方、和歌山県南部に上陸したあと、東海や関東甲信、東北南部を通過し、20日午前、本州の東の海上で温帯低気圧に変わった。

 6月に上陸した台風としては、8年前の平成16年6月21日に上陸した台風6号以来となり、6月19日の上陸は、気象庁が昭和26年に統計を始めて以降、7番目に早い記録となった。

 台風4号が上陸した際の気圧は965ヘクトパスカルで、6月に上陸した台風の中では平成16年の6号と並んで最も低い値となった。この台風や前線の影響で、19日から20日にかけて各地で記録的な雨や風が観測され、神奈川県山北町の丹沢湖では、19日午後9時前までの1時間に81ミリの猛烈な雨を観測し、時間雨量としては統計を始めて以降、最も多い記録となった。

 このほか、三重県大台町で、20日朝までの24時間の雨量が405.5ミリに達するなど、近畿や東海、関東甲信、東北など52の観測点で、6月としては最も多い雨量を観測した。

 また、最大瞬間風速は、千葉市で20日午前1時すぎに38.1メートルを観測するなど、19日と20日、合わせて8つの観測点で6月の1位の記録を上回った。(NHK news 6月20日)

 6月異例の直撃コース、偏西風蛇行が原因
 台風4号は6月としては珍しく、日本列島直撃コースをたどった。気象庁は、太平洋高気圧の張り出しで台風の進路が北に押し上げられた上、列島上空を西から東に流れる偏西風が日本付近で南に蛇行した流れに沿ったためとみている。5月に茨城などを襲った竜巻も偏西風の蛇行に伴う寒気流入で大気の状態が不安定になったのが一因とされ、今年の気象災害は「偏西風蛇行」の影響が色濃い。

 気象庁によると、この時期の台風は、太平洋高気圧の縁を回るように日本列島の南海上を東寄りに進むことが多いが、今回は太平洋高気圧が6月としては強く北側に張り出し、台風の進路を北寄りに変える一因となった。さらに日本を含む北半球中緯度帯の上空1万メートル付近を流れる偏西風が、中国大陸から朝鮮半島や九州方面に向かって南下。そこから反転して東・北日本方面に向かってU字形に蛇行した。沖縄の南海上から接近した台風は、この偏西風の流れにさおをさす形となり、速度を上げ北上したとみられる。(産経news 2012.6.19)

 19日夕、和歌山県南部に上陸した台風4号。6月に台風が本土へ上陸したのは気象庁が統計を取り始めた1951年以降、11回目だ。過去には56年の台風3号が4月25日に上陸した例があり、今回は過去7番目の早さ。季節外れの上陸の原因は、強く張り出した太平洋高気圧に台風が押し上げられた上、普段より南下した偏西風に乗ったことにある。

 気象庁によると、日本の南東海上には14日ごろから強い太平洋高気圧が張り出し、18日は全国の60地点で最高気温30度以上の真夏日となった。台風は高気圧の縁を弧を描くように進む特性がある。通常、6月の高気圧は強くないため台風は日本の南海上を東進するが、今回の高気圧が大きく日本列島方面へ張り出したことに伴い、台風が日本付近まで北上した。ただ、これだけでは上陸コースはたどらない。当初の予報でも台風は本州の南岸をかすめて東進し、上陸しないはずだった。

 しかし、上空の偏西風が極東付近で南に蛇行していることが17日に判明。これが日本列島上空に南西から北東方向の風の流れを作り出し、台風はこれに乗って進んだ。本州付近で速度が上がったのもこのためだ。南シナ海北部を東進している台風5号も偏西風の蛇行に伴う西風に乗り、九州に接近している。(毎日新聞 2012年6月19日)

 過去6月に台風が上陸した年は、台風の上陸数が多く、風雨による被害が多い。また、梅雨明けがはやく猛暑になる傾向があるという。今後も、気象情報に気をつけたい。 

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