トキ、野生種絶滅から復帰
 環境省は6月29日、自然界では38年ぶりに新潟県佐渡市で巣立ちを迎えたトキの幼鳥8羽が順調に育っていると発表した。
 
 今春最初にひなが生まれたペアと幼鳥3羽が羽を休めているところに、成鳥2羽が加わって計7羽が枯れ木に集う様子も観察された。また、幼鳥8羽のうち1羽は、落ちていた羽のDNA分析から、雌であることが判明した。(2012年6月29日22時55分  読売新聞) 

 一方、ガラパゴス諸島ピンタ島の最後の生き残りといわれていたガラパゴスゾウガメ、通称「ロンサム・ジョージ(孤独なジョージ)」が6月24日死んだ。これにより、ガラパゴスゾウガメの亜種「ピンタゾウガメ」は絶滅した。

 ガラパゴス諸島ではゾウガメの亜種が島ごとに進化した。ピンタ島系は絶滅したとみられたが、1970年代初めに発見された唯一の生き残りとして「ロンサム」の愛称がつき、同諸島サンタクルス島の研究所で保護されてきた。

Galapagos_LonesomeGeorge

 南米ガラパゴス諸島(エクアドル)で乱獲から唯一生き残り、「ロンサム・ジョージ」(孤独なジョージ)の愛称で知られるガラパゴスゾウガメの亜種が24日早朝(日本時間24日夜)死んだ。飼育されていた同諸島サンタクルス島の飼育・繁殖センターで職員が確認した。推定100歳以上だが、死因は不明。ガラパゴス国立公園局が解剖し詳しく調べる。

 ガラパゴスゾウガメは世界自然遺産に登録された同諸島固有の世界最大級のリクガメ。19~20世紀、船乗りの食料として乱獲され、15の固有亜種中4亜種が絶滅した。ジョージは1971年、同諸島北部ピンタ島で見つかったオスで、絶滅したと考えられていた固有亜種「ピンタゾウガメ」の最後の生き残りとされ、野生生物の保護運動の象徴になった。ジョージ発見後の調査でも他のピンタゾウガメは見つからず、ジョージの死でこの亜種が絶滅した可能性が非常に高くなった。

 1993年からは近縁の亜種のメスをジョージと一緒に飼育し始め、2008年には初めて交尾、産卵が確認された。しかし、卵はふ化せず、2世誕生は実現しなかった。(毎日新聞 2012年06月25日)

 ガラパゴスゾウガメとは何か?
 ガラパゴスゾウガメ(Geochelone nigra)は、リクガメ科リクガメ属(Chelonoides属に分類する説もあり)に分類されるカメ。もしくは複数種の総称。 ガラパゴス諸島ではゾウガメの亜種が島ごとに進化した。エクアドル(ガラパゴス諸島)固有種である。

 ガラパゴス諸島の由来は、ゾウガメの甲羅が馬の鞍に似ていることからスペイン語で馬の鞍を意味する「galapago」からきている。島ごとにそれぞれ亜種が存在し、背甲にドーム型、鞍型、中間型の形状の違いが見られることが、チャールズ・ダーウィンが「進化論」の着想を得るきっかけのひとつとなった。

 最大甲長130cmとリクガメ科最大種。体重300kg。背甲に筋状の盛り上がり(キール)は見られない。 鼻孔は円形で、アルダブラゾウガメと区別できる。一般的に餌となる植物の多い場所にはドーム型が、少ないところには低木やサボテン等を食べるため背甲が反り返った鞍型が生息するとされる。しかし背甲の形態と生息環境の因果関係は未だ証明されていない(食用とされた経緯から人為分布による、亜種間雑種が含まれるとされる)。

 草原、森林、岩場等の様々な環境に生息する。(生息する島の環境にもよると思われる。)成体に自然界で天敵はいないと思われるが、卵や幼体の天敵としてはガラパゴスノスリや人為的に持ちこまれたイヌやネコ、ブタ、ネズミ等が挙げられる。以前は食用として乱獲されていたため、人間も天敵の1つだったといえる。

 食性は植物食で、樹木やウチワサボテン等の葉、花、果実等を食べる。新陳代謝が低く、また体内に水分を大量に蓄えることができるため、飲まず食わずでも最長1年程度生きることもある。 繁殖形態は卵生で1回に3-30個前後の卵を数回に分けて産む。カメは声帯がなく、一般的に声を出さないが、本種のオスは交尾の際に呼吸する際の空気の摩擦で、うなり声のような声を発することが知られている。 小鳥フィンチと共生しており、フィンチが古い皮膚を食べることで皮膚にまとわりつく寄生虫の掃除をしている。(Wikipedia)

 ゾウガメとは何か?
 ゾウガメとは、大型の、特に甲長1mを超すリクガメ。肉食獣による捕食の危険に乏しいインド洋や太平洋などの島嶼において、互いに異なるリクガメから、独立に大型化の進化をたどったものが多い。

 人類の大航海時代の到来と共に船員らの食料として乱獲され(動きが鈍い上、捕獲後に餌を与えなくても長期間生存し新鮮な肉が得られたため)、大半の種が絶滅した。

 現在ではインド洋のアルダブラゾウガメ(近縁種としてGeochelone arnoldiとGeochelone hololissaがほぼ野生絶滅の状態で、飼育下での繁殖プログラムが進められているが和名が不明のためゾウガメに含めるかは現時点では不明)と太平洋のガラパゴスリクガメ(亜種を独立種として分割する説もあり)が、かろうじて生存している。

 長寿であり、100年以上生きる個体も多い。また、2005年まで生存したアルダブラゾウガメのアドワイチャは、250年以上生きた可能性があり、確実な証拠はないが世界最長寿の動物だったともいわれる。現在は女性名エスメラルダと呼ばれる雄が200歳と言われている。

 東京書籍から発行されている教科書、新編 新しい国語にも記載されている書籍「百二十年の孤独」(原典は広葉書林発行の『失われた動物たち - 20世紀絶滅動物の記録』)ではマリオンという名のゾウガメが紹介されている。マリオンは寿命を全うすることなく、砲台から落下(一部では暴発とも)し死亡している。(Wikipedia)

 ロンサム・ジョージ死す
 ロンサム・ジョージ(英: Lonesome George、1910年頃? - 2012年6月24日)は、ガラパゴス諸島、ピンタ島(英語版)に生息していたガラパゴスゾウガメの亜種(独立種とする説もあり)ピンタゾウガメ(Geochelone nigra abingdoni)の最後の生き残りだった1頭の愛称。
1頭もガラパゴスゾウガメがいなくなってしまったとされていたピンタ島で1971年に60年ぶりに発見された雄のゾウガメ(発見時は2頭であったが、1頭は発見後まもなく死んでしまった)であったが、2012年6月24日に飼育先で死亡しているのが見つかった。DNA鑑定によれば確かにピンタ島固有の亜種であり、他のどのゾウガメとも違う遺伝子である。体重88kg、体長102cm。

 サンタクルス島のチャールズ・ダーウィン研究所で保護飼育され、1993年から近い亜種の2頭の雌とのペアリングが試みられたが、老齢のためか(とはいえゾウガメは長命であるため人間で言えばまだ中年程の年齢だともされる)あまり興味を示さず、繁殖には成功しなかった。

 2007年4月には、ピンタ島から近いイサベラ島にてロンサム・ジョージと同じピンタゾウガメの半分の遺伝子(雄親がピンタゾウガメだったと推定できる)を持つ雄のガラパゴスゾウガメをエール大学を中心とする研究チームが見つけた。これは亜種間雑種個体と思われ、少なくとも過去のイサベラ島においてはロンサム・ジョージ以外のピンタゾウガメが生きていたことを示している。しかし純粋なピンタゾウガメの生きている個体については、ロンサム・ジョージを除いて依然確認できていない。

 2008年7月から9月にかけてロンサム・ジョージのつがいの雌のゾウガメが計16個を産卵したが、そのうち13個は無精卵であり、残る3個は人工孵化が試みられたが、結局は孵化することなく腐敗していたことが2009年1月23日に公表された。

 2012年6月24日、ロンサム・ジョージが死亡したことが発表された。推定年齢は100歳以上だったと見られる。これにより、ピンタゾウガメは完全に絶滅した可能性が高いと見られている。(Wikipedia)

参考HP Wikipedia:ガラパゴスゾウガメ ゾウガメ ロンサム・ジョージ

ひとりぼっちのジョージ―最後のガラパゴスゾウガメからの伝言
クリエーター情報なし
早川書房
ガラパゴス大百科―大洋に浮かぶ進化の小宇宙
クリエーター情報なし
阪急コミュニケーションズ

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