避妊薬のしくみ
 ピルというと、女性の飲む避妊薬のことだが、どうやって避妊するのだろう?女性の身体の負担にならないのだろうか?

 ピルは、エストロゲンとプロゲステノーゲン(プロゲステロンの作用をする物質の総称)というホルモンが入っている薬。これらはもともと女性の身体がもっているホルモン。妊娠が成立した時に分泌される上記2つのホルモンの1/20以下程度の量が含まれている。 ピルを飲むことによって、体のホルモンバランスを妊娠している状態に似たようにして排卵を抑制する。

 ピルは全世界で1億人以上が服用している。ひとつの薬の種類の中で、一番多くの人に飲まれている薬。実は避妊以外の目的で服用する場合もある。月経痛の軽減、月経不順や貧血の改善などや、にきび、多毛症の改善、卵巣のう腫や子宮外妊娠の減少や子宮体がんのリスク低下などさまざまな効果がある。 (服用は医師と相談すること)

 今回、男性用のピルになる可能性がある物質が発見された。この物質を雄マウスに投与すると、精子の数を大幅に減少させ、運動能力も失わせることが分かった。投与をやめると、1カ月半後までに精子の数や運動能力が回復。雌と交尾して妊娠させることができ、誕生した子に異常は見られなかった。


Pilule

 男性用ピルの候補物質発見
 発見したのは、米ダナ・ファーバーがん研究所やベイラー医科大などの研究チーム。8月17日付の米科学誌セルに発表した。

 男性用ピルの開発研究は近年、性腺刺激ホルモンの生成を抑えて精子形成を止める方法が中心だったが、全身のホルモンバランスへの影響が懸念され、臨床応用が進んでいない。

 これに対し、今回有望とされた低分子化合物「JQ1」は、もとは、がん治療のために作られた化合物だった。これが精巣に入ると、精子形成に不可欠な役割を果たすたんぱく質「BRDT」に結合し、邪魔する働きがあった。

 雄マウスの実験では、JQ1を毎日腹腔内に投与しても性腺刺激ホルモンや男性ホルモン(テストステロン)の血中濃度に影響はほぼなかった。投与をやめると、1カ月半後までに精子の数や運動能力が回復。雌と交尾して妊娠させることができ、誕生した子に異常は見られなかった。

 BRDTはヒトの精巣にもあり、同研究所のジェームズ・ブラッドナー博士は「JQ1は男性用避妊薬の一番の候補物質だ」として、実用化を目指している。JQ1の適切な投与量を調べる実験もラットで行っている。(時事通信社 2012/08/17)


 ピルとは何か?
 ピルとは、経口避妊薬のことで、主に避妊に用いられる女性ホルモン剤である。女性の生殖機能を司る卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2つが含まれ、これにより排卵を抑制する。避妊の機序は、1.排卵の抑制、2.子宮頚管粘液の性状の変化(精子の子宮内侵入を抑制)、3.子宮内膜の変化(受精卵の着床抑制)である。

 正しく服用した場合、妊娠の確率は避妊手術や子宮内避妊器具 (IUD) 装着と同じレベルの避妊効果が期待できる。パール指数(パールインデックス)は経口避妊薬で0.3%、避妊手術で0.1%–0.5%、薬剤添加IUDで0.1%–0.6%である。

 避妊以外にも、生理周期の変更や月経困難症(生理に伴う重い症状や大量の月経血)の緩和、子宮内膜症の治療などに使われる。かつては高用量ピル・中用量ピルが用いられていたが、副作用のリスクの低減を目的として低用量ピル、超低用量ピルなどが開発され、海外では主流となっている

 日本では以前から治療目的の中用量ピルが認可されており、1998年に避妊目的の低用量ピルが認可され、2010年に月経困難症の治療薬として超低用量ピルが認可された。避妊用としては低用量ピルが主流になっている。黄体ホルモンのみを含むピルはミニピルと呼ばれ、授乳中など卵胞ホルモンが禁忌である場合に処方されるが、日本では未認可。

 副作用がありうるので、医師の指導のもとに服用することが望ましい。副作用としては、体重の微増、偏頭痛、イライラ、性欲減退、むくみ、嘔吐、膣炎などがあげられる。このほか稀な例ではあるが、肝機能障害、血栓症、長期服用による発癌性などの可能性が指摘されている。子宮筋腫、糖尿病を悪化させる可能性があるとも言われている。

 発癌性に関しては、国際がん研究機関によるIARC発がん性リスク一覧で、「経口避妊薬の常用」に関して「Group1 ヒトに対する発癌性が認められる」と評価されている。また、喫煙を伴うと心臓・循環器系への副作用が高まるため、ピルを服用するなら喫煙をしないことが望ましい。(Wikipedia)

参考HP Wikipedia:経口避妊薬

ピルはなぜ歓迎されないのか
クリエーター情報なし
勁草書房
みんなしりたいピルのおはなし
クリエーター情報なし
情報センター出版局

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ ←One Click please