上高地で特定外来生物見つかる
 外来種が2種発見された。1つは上高地で発見された、特定外来生物「オオハンゴンソウ」。もう一つは東京湾で発見された「アメリカンロブスター」高級食材だ。上高地のほうは特定外来生物なので増えてほしくないが、東京湾のほうは、少し嬉しい。もっと増えて食べられないかと思う。今日はこの2つについて調べよう。

 国の特別名勝、長野県松本市の上高地で、環境省が規制している繁殖力の強い特定外来生物が初めて見つかり、生態系が壊されるおそれがあるとして、専門家は早めに対策を取るよう呼びかけている。

 海外からも大勢の観光客が訪れる長野県の上高地は、外来種の植物が目立つようになり、環境省の上高地自然保護官事務所は、ボランティアなどの協力を得て外来種の除去に取り組んでいる。

 こうしたなか、先月27日、ボランティアらが上高地の大正池から900メートルほど南の斜面で、外来種の中でも繁殖力が強く、環境省が輸入などを規制している特定外来生物の1つ、オオハンゴンソウが、15平方メートルほどの広さに群生しているのを、初めて見つけたという。


Lobster

 オオハンゴンソウは、北アメリカ原産のキク科の多年草で、北海道の釧路湿原でも大きな群落が見つかり、生態系が壊されるおそれがあるとして、専門家などの間で懸念が広がっている。

上高地の外来植物の調査を続けている信州大学農学部の渡邉修准教授は「恐れていたものが見つかってしまったが、早めに見つけることができたので、これ以上広まらないように取り除いていくことが大切だ」と話し、国などに早めに対策を取るよう呼びかけている。(NHK news 2012年9月6日)


 八景島沖で外来種・ロブスター漁獲、専門家「聞いたことない」
 一方、高級食材「アメリカンロブスター」として知られる外来種アメリカウミザリガニが今夏、東京湾で漁獲されたことが分かった。東京湾での正式な確認は初めてとみられ、全国的にも数例しか記録が残っていない。生態系への影響も考えられることから、専門家は「注意深く観察していく必要がある」と指摘している。
 見つかった個体は体長約30センチで、重さ約1・2キロ。7月15日、東京湾の八景島沖で操業していた横浜市漁業協同組合柴支所(同市金沢区)の底引き網漁船が水深約40~50メートルの海底で漁獲した。捕まえた森田重則さんは「26年以上漁をしているが初めて」と驚く。漁協に出入りする業者が気づいて県水産技術センター(三浦市)に持ち込まれ、正式に確認された。同漁協柴支所によると、過去1年以内にもアメリカウミザリガニとみられる今回より小さな個体が揚がったというが、正式に確認されたのは初めてとみられる。個体はその後、横須賀市自然・人文博物館に寄贈され、標本となった。
 大西洋に生息するアメリカウミザリガニは国内に主に食用として輸入され、流通している。『ザリガニの博物誌』などの著書がある農学博士の川井唯史さんは「東京湾での漁獲は聞いたことがない。大西洋に生息するアメリカウミザリガニが自ら太平洋まで移動したとは考えられず、成体になる前の幼生の期間は1カ月ほどと短いため、海流に乗って運ばれるのも難しいだろう」と指摘。「周辺に養殖施設もなく、食用として輸入されたものが何らかの理由で放流されたのでは」と推測する。
 今回の個体を確認した県水産技術センターの工藤孝浩主任研究員は「外航船が多く行き交う東京湾で見つかったことは興味深い」と話し、故意の放流のほかに外航船の船底などに幼生が付着した可能性を挙げる。
 学術誌に投稿された論文では、1990年12月に相模湾の大磯沖で漁獲された例が報告されている。以後、岩手県の三陸沖、徳島県の太平洋沿岸でも発見。研究者の間では相模湾や三陸沖の例は、当時付近にあった養殖施設や大学の研究に用いられたものが逃げ出した可能性が指摘されていた。
 工藤さんは「水産的には価値があるものの、大型で雑食なため、多数見つかった場合は周囲の生態系への影響が考えられる。東京湾ではすでに多くの外来生物が見つかっているがこれほど大型のものはなく、今後も注意しておく必要がある」と話している。(神奈川新聞 2012年9月6日)


 オオハンゴンソウ
 オオハンゴンソウ(大反魂草、学名:Rudbeckia laciniata)は、キク科オオハンゴンソウ属の多年草。環境省指定特定外来生物。空き地などで群生しているのをよく見かける。 北米原産。日本や中国に帰化植物として移入分布している。日本へは明治中期に導入され、1955年には野生化した。今では北海道から沖縄県まで日本全国に定着している。
 花期は7月から9月頃で、計10~14枚の花弁は黄色で細長く、やや垂れ下がっている。葉には毛が生え触るとざらつく。高さは50〜300cm。 道端、荒地、畑地、河川敷、湿原などさまざまな環境に生育する。

 現在では外来生物法により特定外来生物(第二次指定種)に指定されており、許可なく栽培・保管・運搬・輸入・譲渡しを行うことは禁止されている。特に北日本や中部日本の高地で広く繁殖が確認されており、在来植物の生態系に影響を及ぼす恐れがある。そのため、日光国立公園戦場ヶ原、十和田八幡平国立公園、富士箱根伊豆国立公園、利尻島といった国立公園を始め、全国各地で駆除作業が行われている。しかし、オオハンゴンソウは地下茎や埋土種子(土壌シードバンク)で繁殖することができ、単純に刈り取るだけでは根絶は難しく、スコップなどで根ごと引き抜き、抜き取った根は焼却処分する必要がある。

 特定外来生物とは、外来生物法、特定外来生物被害防止法で定義されている。 日本在来の生物を捕食したり、これらと競合したりして、生態系を損ねたり、人の生命・身体、農林水産業に被害を与えたりする、あるいはそうするおそれのある外来生物による被害を防止するために、それらを「特定外来生物」等として指定したもので、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入等について規制を行うとともに、必要に応じて国や自治体が野外等の外来生物の防除を行うことを定める。 その懸念が指摘されている生物については要注意外来生物として、特定外来生物への指定を視野に入れ別途指定することを定めている。(Wikipedia)


 ロブスター
 ロブスター(Lobster)は、狭義にはエビ目(十脚目)・ザリガニ下目・アカザエビ科(ネフロプス科)・ロブスター属(Homarus)に分類される甲殻類2種を指す。
 ザリガニ下目、ひいてはエビ類としても最大級の大きさで、西洋料理では高級食材として扱われる。食材名としてはフランス語の"Homard"に由来する「オマール」(オマールエビ)、「オマールロブスター」と呼ぶ他、和名の「ウミザリガニ」などの呼称も使われる。
 広義の「ロブスター」は、イセエビやアカザエビなども含めた大型の歩行型エビ全般を指す総称で、淡水産ザリガニ類のマロンや、鑑賞用に飼育されるショウグンエビ類(アナジャコ上科・アナエビ科に属し、ザリガニ下目ではない)なども含む。ちなみにイセエビ類は英語でスパイニーロブスター("Spiny lobster"、棘のあるロブスター)と呼ばれる。

 ヨーロピアン・ロブスター H. gammarus (Linnaeus, 1758) - 大西洋のノルウェーから地中海近辺に分布。アメリカン・ロブスター H. americanus (H. Milne Edwards, 1837) - カナダからカリブ海までの大西洋西岸に分布。アフリカ南岸には類似種のケープ・ロブスター Homarinus capensis (Herbst, 1792) が分布し、これも「ロブスター」として流通することがあるが、市場に出る量は少なく、味も劣るとされている。かつてはこの種もロブスター属に分類されていたが、1995年に一属一種で ホマリヌス属が設定された。
 体長は50cmに達するが、アメリカン・ロブスターは体長120cmに達する個体が漁獲されることもある。ザリガニ類の例に漏れず、第一歩脚が強大な鋏脚となっている。フランス語名オマール(Homard)、ドイツ語名フンメル(Hummer)はいずれも「ハンマー」の意で、鋏脚がハンマーのように見えることに由来する。ただしこの鋏脚は専ら威嚇に用い、生活孔を掘ったり、餌を採ったりするのは口元の小さな顎脚を用いる。
 鋏脚の関節部には数個の棘があるが、体には棘が少なく、体表はわりと滑らかである。2対の触角のうち第二触角は体長よりも長い。体色は暗赤色、灰色から薄い黄色など様々あるが、これは生息する岩場の環境に関係すると言われ、全身が美しい青紫色の個体も存在する。浅い海の岩礁や砂礫底に孔を掘って単独生活をする。寿命は極めて長く、推定年齢100年程のものも発見されたことがある。
 2009年1月9日 ニューヨークでレストラン『シティー・クラブ・アンド・シーフード』を営むキース・バレンティが入手した体重9キロのロブスターが海に返された。バレンティによると、ロブスターの年齢は体重から概算できるとしており、それによるとこのロブスターは約140歳と推定されるという。
 籠漁などで漁獲される。ロブスターは獰猛で、仲間同士傷つけ合うことも珍しくないため、水揚げされたロブスターはすぐにゴムバンドで鋏脚を固定され、そのまま市場に出回る。
 卵の入った卵巣は珊瑚色をしているためフランス語でコライユ(Corail)、英語でコーラル(Coral)と呼ばれる。ここから良い味が出るため、料理人は特に産卵前の雌を求める。産卵して卵を腹部に抱えているロブスターの卵巣は小さく縮んでおり、目につきにくい。カニなどの「みそ」にあたる中腸腺も賞味される。
 肉は白く、イセエビよりも弾力があり、むしろタラバガニに近い質感をしている。洋風料理では、茹でるか蒸すかしてレモン汁や溶かしバターをつけて食べるほか、縦に半割りしてグリルまたはローストされる。ビスクというスープにすることもある。流通網が発達した20世紀末頃からは日本にも輸入されている。(Wikipedia)


参考HP Wikipedia:ロブスター オオハンゴンソウ


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