太陽系から一番近い星に系外惑星を発見
 キュリオシティが火星へ行き探査を続けている。火星に生命が存在するかどうかを調査するためだ。すでに水が流れた川の跡を発見した。今から40億年前の太古の時代には海と陸地が存在していたことが確実視されている。現在はなぜ海がないのかまだわかっていない。

 キュリオシティは17台のカメラと、高性能の分析装置を備えており、まるで地球にいるかのようにして、火星を調査している。生命の存在、または生命が存在したことはほぼ確実だと考えられる。キュリオシティの分析結果が楽しみだ。

 さて、火星への有人調査も計画されている。宇宙への夢は広がるばかりだ。やがて人類は太陽系を自由に調査する時代が来るだろう。少し気が早いが、太陽系の次の目標を考えると、当然、最も近い恒星になるはずだ。それが、ケンタウルス座のアルファ星である。

 今回、太陽系から最も近い恒星系であるケンタウルス座アルファ星系に、地球とほぼ同じサイズの惑星が存在することが明らかになった。太陽から最も近い恒星であるケンタウルス座アルファ星Bの周囲を、地球とほぼ同じサイズの惑星が回っていることが明らかになった。


α_Centauri

 ケンタウルス座アルファ星系は、互いの周囲を回る3つの恒星(主星Aと、伴星BおよびC)からなり、太陽系からわずか4.4光年しか離れていない。

 新たに見つかった惑星は、われわれの地球と質量はほぼ同じだが、伴星Bとの距離は25分の1のため、この惑星の1年はわずか3.2日しかない。伴星Bとほとんど接するほどに近いため、この惑星の表面はおそらく摂氏約1,200度と非常に熱く、どろどろの溶岩で覆われていると考えられる。

 この惑星に生命が存在する可能性はほとんどないだろうが、惑星が少なくともひとつは存在していることがわかったことで、この連星系ではほかにも小型の惑星が、それも生命の存在しうる距離に見つかる可能性が出てきた。

 ケンタウルス座アルファ星系は太陽系から非常に近いため、クリエイターの想像力をかきたててきた。『トランスフォーマー』シリーズでは、正義のロボット陣営「サイバトロン」の出身惑星がある場所、また映画『アバター』では、青い肌をしたナヴィ族の住むパンドラ星がある場所とされている。

 研究チームは、ケンタウルス座アルファ星系を注意深く観測し、惑星が3つの恒星のいずれかを重力で引っ張っていることを示す特徴的な「揺らぎ」がないかを探した。惑星によるわずかな摂動で、伴星Bには毎時約1.6km(秒速51cm)のふらつきが生じていた。

 チームの観測データは非常に精密で、恒星表面の黒点や巨大なフレア発生の影響なども観測されていた。チームはこれら惑星以外の可能性をすべて排除し、惑星の存在を示す繰り返しのパターンを探した。

 ジュネーヴ大学の天文学者ステファン・ウドリーらが手がけた今回の研究成果は、10月17日に『Nature』誌に発表される。(WIRED 2012.10.19)


 ケンタウルス座のアルファ星とは?
 ケンタウルス座アルファ星は、ケンタウルス座の恒星。恒星が3個ある三重連星で、ケンタウルス座で最も明るい。実視等級は-0.01等と明るく、(太陽を除く)全天で3番目に明るい恒星である。また、太陽系から4.37光年しか離れておらず、最も近い恒星系でもある。現在も秒速25kmで太陽系に近付いており、およそ25,000年後には3光年まで接近する。2012年に、国際研究チームにより、3個のうちBを公転する、下限質量が地球の1.13倍の重さの惑星が発見された。

 主星(A星)は太陽に似た黄白色の主系列星で、スペクトル型は太陽と同じG2V。表面温度はおよそ5,800K。絶対等級は4.3等となる。太陽と比べて質量は約10%、半径は約23%大きく、太陽よりも少し明るい(太陽は4.8等)。約22日で自転していると考えられている。

 第1伴星(B星)は太陽の0.28倍の光度を持つ橙色の主系列星で、スペクトル型はK1Vで、表面温度はおよそ5,300K。太陽と比べて質量は約10%、半径は約14%小さい。約41日で自転していると考えられている。B星はA星よりも強いX線を放射している。AとBの最短距離は11AUで、公転周期は79.91年。2012年になって、Bに地球サイズの惑星が発見された。太陽系に最も近い惑星である。

 第2伴星(C星)はプロキシマとしても知られており、地球からの距離は4.22光年。プロキシマの名称は、ラテン語で「最も近い」という意味であり、太陽系に最も近い恒星であることから来ている。プロキシマはA/Bのペアから13,000AU(0.2光年)も離れており、公転周期は100万年にも及ぶ。スペクトルタイプはM5Vの赤色矮星。表面温度はおよそ2,700K。質量は太陽の約0.4倍。この星は「ケンタウルス座V645星」というくじら座UV星型の変光星(閃光星)でもある。

 A・Bを合わせた実視等級は-0.27等で、シリウスやカノープスよりは暗いがアルクトゥルスよりは明るい。A星単独だと-0.01等で、-0.04等のアルクトゥルスに次ぐ明るさとなる。なおB星単独では1.33等で、21番目に明るい。

 太陽からA・Bの共通重心までの距離はそれぞれの星までの距離とほとんど変わらないので、これらを単一の天体とみなすこともできる。2012年にHARPSの観測により、ケンタウルス座アルファ星Bを公転する太陽系外惑星が発見された。この惑星は下限質量が地球の1.13倍で、3.2日で主星の回りを一周する。主星に近い軌道を周回しているため、生命が存在する可能性は低いと考えられている。


 人類が目指す次の恒星
1.ケンタウルス座アルファ星 (リギル・ケンタウルス、トリマン) プロキシマ・ケンタウリ (ケンタウルス座V645星) 4.243光年 / ケンタウルス座アルファ星A・B 4.36光年
2.バーナード星 (BD+04°3561a) 5.96光年
3.ウォルフ359 (しし座CN星) 7.78光年 ラランド21185 (BD+36°2147) 8.29光年
4.シリウス (おおいぬ座アルファ星) シリウスA・B 8.58光年
5.ルイテン726-8 くじら座BL星・UV星 (ルイテン726-8A・B) 8.72光年
6.ロス248 (アンドロメダ座HH星) 10.32光年
7.エリダヌス座イプシロン星 (BD-09°697) 10.52光年
8.ラカーユ9352 (CD-36°15693) 10.74光年
9.ロス128 (おとめ座FI星) 10.91光年
10.みずがめ座EZ星 (ルイテン789-6、グリーゼ866) みずがめ座EZ星A・B(グリーゼ866A・B・C) 11.26光年
11.プロキオンA・B (こいぬ座アルファ星) 11.40光年
12.はくちょう座61番星 (ベッセル星) はくちょう座61番星A・B 11.40光年


参考HP Wikipedia:ケンタウルス座アルファ星


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