動脈硬化の原因は?
 加齢とともに危険性が増すのが、心筋梗塞や脳卒中の発症だ。これは、動脈硬化が原因である。この原因は何だろう?

 正解は、血液中のコレステロールや中性脂肪が原因である。このうち、中性脂肪を増やすのは、炭水化物や糖分のとりすぎが原因である。糖分は一日30g以上とると、中性脂肪が増えて肥満の原因になったり、動脈硬化を促進する可能性が増えていく。 お菓子や糖分を含んだ食品はおいしいものばかりだが、病気にならない量を考慮しよう。

 そして、炭水化物や糖分は、お菓子やごはんや麺類だけでなく、清涼飲料水にも多く含まれているので注意が必要だ。飲み物なので知らず知らずとりすぎてしまうケースが多いようだ。

 今回、コーラやジュースなどの清涼飲料水をほぼ毎日飲む女性は、ほとんど飲まない女性と比べて脳梗塞(こうそく)になる危険性が1.8倍高いとの研究結果を、国立がん研究センターが12月26日、発表。論文が米専門誌12月号に掲載された。清涼飲料水に多く含まれる糖分の取りすぎが、脳梗塞の危険を高めているとみられる。


 調査は、1990年に40~59歳だった男女3万9786人を平均18年間追跡。うち1047人(女性は377人)が脳梗塞になった。食事内容を聞き取って、甘味料を加えたカロリーのある市販の飲み物250ミリリットル程度を「ほぼ毎日飲む」「週に3、4回」「週に1、2回」「ほとんど飲まない」の4グループに分類。女性でほぼ毎日飲むグループは、ほとんど飲まないグループより、脳梗塞を発症するリスクが1.8倍高かった。男性には明らかな差がなかった。また、心筋梗塞などの虚血性心疾患、出血性脳卒中についても調べたが、男女とも関連はなかった。

 脳梗塞は、動脈硬化などにより脳の血管が詰まって起こる。研究チームの磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)は、清涼飲料水の糖分が血液中の糖や中性脂肪の濃度を上げて動脈硬化につながったと分析。男性は女性より運動量が多く、エネルギーとして代謝されやすいため、影響が出にくかったとみている。磯教授は「自分なりに清涼飲料水の飲み過ぎにブレーキをかけて、賢く付き合ってほしい」と話している。(毎日新聞 2013年12月26日)


 清涼飲料水 飲み過ぎ注意 ペットボトル症候群
 食べ物なら食べ過ぎに気をつければよいのだが、飲み物であると知らずに糖分をとりすぎてしまうことがある。清涼飲料水の中には、糖分が思いの外入っている。最近流行のカロリーオフやカロリーゼロといった表示があっても、完全にゼロではないので注意が必要だ。「ペットボトル症候群」になると、血糖値が著しく上昇し、意識を失い、死に至るケースもある。次の記事は西日本新聞からの抜粋である。

 福岡県久留米市に住む15歳の高校1年生が家で倒れ、意識不明になった。救急車で久留米大病院に搬送された。高校生は身長174センチ。体重は100キロで、ピーク時は120キロもあった。普段からペットボトルに入ったジュースなどをよく飲んでいたという。

 検査をすると、血糖値が1322(mg/dl)と異常に高く(正常なら空腹時で110mg/dl未満)、脱水症状を起こしていた。血液中の糖分を低下させるホルモン「インスリン」を静脈に注射。約2カ月の入院治療で、血糖値は100mg/dl以下になり、無事退院した。

 同大医学部内分泌代謝内科部門の山田研太郎教授(54)が覚えているペットボトル症候群の患者で最もひどかった例だ。山田教授によると、ペットボトル症候群の正式名称は「清涼飲料水ケトーシス」という。

 ケトーシスとはインスリン作用不足のため、糖質の代わりに脂肪が分解され、脂肪酸からできるケトン体が血液中に過剰に増えた状態のこと。ケトン体は酸性物質で、血液が酸性化(アシドーシス)し、ひどくなった状態を「ケトアシドーシス」という。著しい口渇、体重減少、倦怠(けんたい)感などの症状が起きる。

 ケトーシスやケトアシドーシスは、インスリンを合成する細胞が破壊された「1型糖尿病」で起こるというのが常識だったが、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が主因とされる「2型糖尿病」でもケトーシスがみられるようになってきた。

 同症候群は、軽い2型糖尿病患者が清涼飲料水を多飲したときに、ケトーシスやケトアシドーシスになることを指す。


 角砂糖なら50個分
 コーラやジュース、缶コーヒーなどは砂糖やブドウ糖、果糖などを約10%含んでいる。スポーツ飲料でも5~6%の糖分がある。例えば、1.5リットルのペットボトルの炭酸飲料なら角砂糖(3グラム)で50個分入っているという。

 山田教授によると、肥満形で、自分では気付いていない軽度の糖尿病患者が要注意だという。のどが渇くたびに、自販機などのジュース類に手をのばし続けた結果、(1)血糖値が異常に上昇、さらにのどが渇くため清涼飲料水を多飲

(2)血糖が上がり、膵臓(すいぞう)から出るインスリンが効きにくくなったり、インスリンが出なくなったりして急激な脂肪分解が起こる(ケトーシス)。(1)(2)の悪循環で、意識もうろうとなり、病院に担ぎ込まれて初めて、ペットボトル症候群と分かることが多い。

 山田教授が1991年、福岡県内の同症候群の患者22人を調べたところ、10~30歳代が多く、1日平均2.2リットルの清涼飲料を飲んでいた。大量に飲む背景には、瓶入りから容量が大きいペットボトル入りが出回り、持ち運びやすさもあって流行。自販機やコンビニが増加したことなどがある。

 「のどが渇くということは血糖値が上昇しているということ。砂糖がたくさん入っているという自覚なしに清涼飲料水をがぶ飲みするという悪循環が、さらなる血糖値の上昇を招く」と山田教授は指摘する。


 小中学生の食生活
 山田教授らの研究グループは1997年、同症候群が若い人に多いことから、小中学生の時期の食生活に問題があるのではないかと考え、久留米市の小学4~6年生と中学1、3年生を対象に食事と間食に関する調査を実施した。

 計1253人のデータを集計した結果、糖を含む清涼飲料水を飲む量は学年が上がるほど増え、特に男子がよく飲んでいた。男子中学生では1週間当たり約1リットル、中には5リットル以上飲んでいる学生もいた。朝食を食べない生徒や、夕食時間が遅い生徒によく飲む傾向がみられた。「食生活の乱れが、清涼飲料水を多く飲むことにつながっているのではないか」と山田教授。

 また、ボトルの表示にも注意をしてほしいと話す。糖分と書かれていなくても、栄養成分欄に「炭水化物」と書かれていれば同じ意味で、糖分とほぼ同じ量を示すという。

 日ごろから、糖分を取りすぎないための知識も必要だ。糖尿病患者の場合、1日当たりの砂糖摂取量は10グラム以下が目安。特に同症候群は、無症状の軽度の糖尿病患者がかかることが多いため、山田教授は「糖尿病かどうかは、検査をする以外は分からない。年に1度は検査を受け、確認することが大切」とアドバイスする。(山田研太郎教授 西日本新聞 2006年07月02日)


 ケトーシス(ケトン症)とは何か?
 ケトーシスはケトン症とも呼ばれ体内にケトン体が増加する状態を言う。人間は食事をする事で血液中にブドウ糖が増え、そのブドウ糖をエネルギーとする事で人間は健康を保っている訳だが、ダイエットをする事でブドウ糖が、不足して脂肪を分解してエネルギーに変える。

 この脂肪を分解する際にケトン体が、肝臓で作られ、血液中に放出される。ケトン体というのは、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体と呼ばれている。このケトン体が増えることで血液が、酸性に傾いてしまい、体に悪影響を与えてしまう。

 ダイエット臭が出るのもこのケトン体が原因と言われている。その他にも強い倦怠感に襲われたり、ひどくなると脳の活動が一気に低下して昏睡状態に陥る事もある。厳しい炭水化物制限を行う低インスリンダイエットを行っている人は特に注意したほうが良い。

 更に肥満状態が、長くなって膵臓が、インスリンの分泌に疲れて機能が減少すると脂肪が分解されケトン体が増加するので早めに正しいダイエットをする事も大切だ。

 ケトン体は、少量であれば問題ないので、ダイエットする際は急激に痩せようとはせずに健康を失わないように徐々に時間をかけて痩せる事を心がけよう。


 動脈硬化を防ぐには?
 
動脈硬化とは 動脈硬化とは、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態をいい、動脈硬化になると、スムーズに血液が流れなくなる。動脈が弾力性や柔軟性に富んでいれば、心臓や脳などの臓器や筋肉などの組織に必要な酸素や栄養の供給は行なわれる。

 しかしコレステロールなど血液の脂質が、動脈にたまったり、酸素や栄養が不足したり、高血圧により常に血管に負担がかかったりしていると、動脈は弾力性を失い硬く、もろくなってしまいます。このような状態を動脈硬化という。動脈硬化が進行すると、日本人の死因の主な原因である心疾患(狭心症、心筋梗塞など)や脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)を引き起こす恐れがある。どうすれば、動脈硬化を防げるのだろう?

動脈硬化の予防・改善には、バランスのとれた食事と、規則正しい生活習慣、適度な運動が大切だ。バランスのとれた食事でミネラル・ビタミン補給が大切。また、食事の量にも気をつけること。肥満は動脈硬化の原因の一つだと考えられている。

 食事には、よい脂質をとることが大切だ。脂身の多い肉など動物性脂肪の食べ過ぎに注意する。不飽和脂肪酸の1つ、「オメガ3」の多い食事を心がけよう。オメガ3脂肪酸の多い食品には、青魚、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などがある。特にうなぎは、血中のコレステロール値を抑制するDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を多く含み、動脈硬化などの生活習慣病を予防する。

 また、ビタミンでは、葉酸(ビタミンB9)の多い食品を摂取する。最近の研究によれば、葉酸が不足するとホモシステインという物質が増加することがわかってきた。ホモシステインが増加すると、血管壁に衝突して傷つけてしまい、動脈硬化を誘発してしまうおそれがあるそうだ。葉酸を摂取することによって、ホモシステインを減らすことが、動脈硬化を予防し、血管年齢を若くすることにつながる。

 動脈硬化を予防する生活習慣としては、ストレスを解消すること(ストレスは血圧にも影響を与える)。また、規則正しい睡眠で休息をとる。塩分の取りすぎに気をつける(塩分の摂りすぎは血圧を上昇させる)。お酒(アルコール)の飲みすぎに気をつける。タバコを控える。喫煙は血管を収縮させ、動脈硬化を促進させるので禁煙をする…など。

 動脈硬化予防に良い運動方法は、スロージョギングなどの有酸素運動。有酸素運動をすると、血流が良くなり、血管が広がりやすくなる。血管が広がりやすくなり、血流が良くなることで、血管を傷つけにくくなり、動脈硬化を予防できる。

 体重・血圧を測り、自己管理に心がける。肥満や血圧の高めな人は、体重計と血圧計を用意して、体重そして血圧の自己管理を心がけることも大切。ちょっとした食事などの生活習慣の改善が動脈硬化の予防に役立つ。(舶来堂)


参考HP 西日本新聞:清涼飲料水、飲み過ぎ注意!ペットボトル症候群 アイラブサイエンス:ビールのホップに動脈硬化予防効果

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