経済発展の前に、もっと崇高な精神を
 中国から飛来する、大気汚染物質が日本では度々観測されている。もっと政府はマスコミを使って抗議した方がよい。言うだけで、日本の意志を表明できる。これを不快に思わない日本人はいないと思うが…。

 現在中国の環境破壊が酷い。中国は経済優先で、自然環境は重視しない政策なので、汚し放題だ。これは、個々の精神性が低いからだと思う。子どもに包丁を持たせたら危ないのと一緒で、子どもに金儲けだけ教えたために、環境を汚したのだろう。

 中国には儒教や仏教など素晴らしい教えがあり、日本に伝えたはずなのにどうしたわけだろうか?問題が起きたから、法律を作る。しかし、法律はただの決まりだから、経済的な損得で考えると賄賂が横行する。それを取り締まるためにまた規則を作る。…この繰り返しのように見える。これが共産主義なら共産主義はごめんだ。やはり、法律は人を造らない。崇高な精神が人を造るのだ。

 これは日本にも言えることだが、もっと人も国家も、崇高な精神を全面に押し出すべきだと思う。周りの環境を無視する人が、社会の共存共栄を考えるはずもない。崇高な精神で世界が結びつくそんな、世界を造りたい。


China

 中国は世界に対して威圧的な態度が気になるし、日本は世界的なビジョンを示せないでいる。主義主張は違ってもよい。ちっぽけな日本が高邁な理想、崇高な精神を主張したっていい。世界の国々が理想を唱え合えば、平和な世の中になると思うのだがどうだろう?

 アルジェリアのイスラム過激派による、日本人処刑事件。聞くところによると、過激派は資源を奪いに来る、外国の企業を嫌っている。ようするに“金儲け主義”だというのだ。ならば、たとえ一社員であっても、なぜここに、我々が来ているのか、高邁な理想を語れるぐらいの精神性は必要だと思う。「日本人はこのような世界発展の理想を持っている」…という、精神性を持たねばならない。

 犠牲者の中には「日本には若い人の働く場所がない…」といって、アルジェリアに来た人もいるという。だとしたら、日本人は“金儲け主義”と見られても仕方有るまい。もちろん、自分たちの不都合を“金儲け主義”の責任にするイスラム過激派は許せない。我々一個人は、どこであろうと働かねばならないのだ。だが、もっと高邁な理想と崇高な精神を持てないものか…。あまりにもくだらない事件が多すぎる。


 中国大気汚染:流入の西日本「物質濃度が急上昇」
 中国で深刻化する大気汚染が「越境汚染」として西日本に流入した影響で、1月30~31日にかけて近畿地方で大気汚染物質「硫酸塩エアロゾル」の濃度が急上昇したとみられることが、国立環境研究所の分析で分かった。地上の実測速報値も、環境基準を超す地点があった。

 硫酸塩エアロゾルは、石炭などの燃焼で発生し、濃度が高くなると、ぜんそくなどの呼吸器疾患を起こす恐れもある。

 国環研のシミュレーションでは1月28日午後以降、大陸から九州地方に流入し、1月30日夜から31日早朝には、大阪府や奈良県などで微小粒子状物質「PM2.5」が、環境基準(1立方メートル当たり1日平均値35マイクログラム以下)を超すレベルになったことが示された。

 30日午後6時の地上観測点の実測速報値も阪神地区などで基準を超え、予測結果をほぼ裏付けた。ただ、基準は1日平均値を基に判断するため、基準を超えたとはみなされない。

 中国では近年、石炭など化石燃料の大量消費が原因の大気汚染が社会問題化している。国環研は、東アジア地域で大気汚染物質の濃度を推定。風向や風速などの気象データを加えて移動状況をシミュレーションし、公表している。ただ汚染の全てが中国由来ではなく、国内の暖房使用や自動車の排ガスなども影響しているとみられる。

 国環研は「濃度上昇の予測結果は、大陸の大気汚染物質が流れ込んだためと解釈できるが、国内の濃度は中国の汚染レベルに比べると格段に低く、健康な大人が気にするレベルではない」と説明している。(毎日新聞 2013年01月31日)


 北京で死者も…中国覆う大気汚染が悪化
 北京を含む中国各地で11日ごろから大気汚染が悪化し、当局が市民に外出を控えるよう“警報”を出す事態になっている。場所によっては200メートル先も茶色にかすむほどで、北京では死者も出た。今後数日間は続くとみられ、市民は不安を募らせている。

 国営新華社通信などによると、北京などでは晴天が続いて放射冷却現象が起き、地表近くの高湿度の空気が飽和状態となった。風も止まって濃霧が発生。空気中に汚染物質が滞留し大気汚染が悪化した。

 車の排ガスなどに含まれ、肺がんなどを引き起こすとされる直径2.5マイクロメートル以下の超微粒子物質「PM2.5」の濃度が国際基準の3倍近くまで上昇。6段階ある国内の基準でも最悪の水準に達した。

 専門家は「新しい現象ではない」と冷静を装うが、北京大学と環境保護団体グリーンピースの調査によると、北京、上海、広州、西安の4都市では昨年、PM2.5が原因で約8600人が死亡している。今回も各地の病院で呼吸器の不調を訴える患者が急増。北京ではぜんそくの持病を持つ60代の女性が外出後、発作を起こし急死した。

 また、各地で高速道路が封鎖され、空の便でも欠航や遅延といった影響が出ている。同大などの調査では昨年、PM2.5がもたらした経済的損失は10億ドル(約890億円)に上る。

 北京や天津、河北省で深刻な大気汚染は沿海部や内陸部にも拡大する気配だ。専門家はシロキクラゲのスープや梨などの果物を摂取するよう指導。自衛策として「酢に氷砂糖を溶かした飲料が予防に効く」との流言も広まっている。

 中国のインターネット上には深刻な状況を憂う声が次々に寄せられ、旧日本軍が中国に遺棄したとされる化学兵器とからめて「まるで鬼子(日本)が毒ガス弾を放ったようだ」という投稿者もいた。

 中国外務省の洪磊報道官は1月14日の定例記者会見で、「中国政府は環境保護を重視しており、積極的にさらなる大気汚染防止策を展開していく」と述べたが、国際的な汚染基準の採用を求める声が国内外から高まりそうだ。(産経news 2013.1.14)


 どんな霧?有害濃霧で閃光発生!高速鉄道停止
 北京と広東省広州を結ぶ高速鉄道(中国版新幹線)が通る河南省信陽市の信陽東駅周辺で1月30日、有害物質を含んだ濃霧が原因の故障が発生し、高速鉄道が上下線とも運行を一時停止するトラブルがあった。国営中央テレビなどが1月31日伝えた。

 乗客は列車の外で「閃光が発生した」などと証言。有害濃霧に含まれる帯電した微粒子が原因で電気系統が故障し、火花などで強い光が発生したもようだ。現場周辺では有害濃霧が原因とみられる光がたびたび目撃されているという。

 北京-広州高速鉄道は昨年12月に全線開通したばかりで、列車が停止したトラブルは初めて。上下計14本の列車に最大約1時間の遅れが出た。鉄道当局は故障について「濃霧の影響」と認め、同様のトラブルを防止するため、設備の点検を強化する方針を示した。(共同 2013.1.31)

 閃光が発生する霧など想像もつかない汚れであるが、北京のアメリカ大使館では大気汚染の状況を測定していて、1月12日、大気質指標(AQI)が過去最悪の755を記録したと発表した。

 AQIはアメリカ環境保護庁が設けた大気汚染の度合いを示す指標で、同大使館では2008年から測定している。世界保健機関(WHO)によれば、AQIが500を超えた場合、人体に有害な粒子状物質の量は安全なレベルの20倍に達するという。


 日系企業・日本人学校にも影響 中国大気汚染
 中国の大気汚染の影響が日系企業にも広がっている。操業停止の指示を当局から受けたり、従業員の健康を守る自衛策に追われたりしており、環境悪化は中国進出のリスクを高めている。

 北京市当局は汚染対策のため1月29日、TOTO(北九州市)など市内約100社に工場の操業停止を指示した。

 TOTOは日本の環境基準で操業していたが、市当局は一定規模の工場に一律に操業停止を指示したとみられ、1月31日までの3日間、水洗便器など衛生陶器の生産工場の操業を停止した。当初は2月1日まで停止する予定だったが、1日は強風の影響などで大気汚染が改善されたため、この日の操業再開が認められた。

 市当局は今後も汚染が悪化すれば企業に生産停止を求める構え。日系企業関係者は「北京以外でも当局が生産調整を求める動きが広がる可能性がある」と警戒する。(産経news 2013.2.1)

 中国上海市にある2つの日本人学校は1月16日、大気汚染がひどいため、屋外活動を中止したという。両校の在籍者数は昨年春時点で計3千人を超え、日本人学校では世界最大級。中国では各地で深刻な大気汚染が問題化しており、日本人の生活にも影響が及んだ形だ。

 両校はいずれも屋外での体育の授業を取りやめたほか、休み時間も外に出ないよう指導した。学校側は「汚染がひどいため、異例の措置を取った」としている。

 上海は同日、朝から汚染物質を含んだ霧が立ち込め、上海市環境保護局もホームページで「重度汚染」との警告を公表。子供や病人は外出しないよう呼び掛けた。(産経news 2013.1.16)


中国汚染――「公害大陸」の環境報告 (ソフトバンク新書)
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ソフトバンククリエイティブ
中国の環境問題 今なにが起きているのか (DOJIN選書 12)
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化学同人

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