NHK大河ドラマ「八重の桜」
 八重桜の美しい季節を迎えている。そういえば今年のNHK大河ドラマは「八重の桜」である。あらすじは次のとおり。

 会津藩の砲術師範役・山本権八、佐久夫妻の子として生まれた山本八重。戊辰戦争時には断髪・男装し、会津若松城(鶴ヶ城)籠城戦で最新銃・スペンサー銃を手に奮戦したことから、後に「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれる。

 但馬出石藩(現・兵庫県豊岡市)出身で会津藩校・日新館の教授をつとめる川崎尚之助と結婚したが、戦争前後に別れる。戦後、京都府顧問として活躍していた兄・覚馬を頼り京都に。そこで同志社大学創立者となる新島襄と運命的な出会いを果たし、結婚。

 女は男に従うことが当然視された時代、豪放で周囲からは勝手気ままに見える八重の生き方は世間から「天下の悪妻」と言われる。しかし、日清戦争、日露戦争では、篤志看護婦として傷病兵の救護に奔走。そうした社会活動の功績により、昭和天皇の即位大礼の時には銀杯を下賜される。その4年後、86年の生涯を終える。


 会津というと白虎隊を思い出す。幕末、明治維新のさなか逆賊として、新政府軍に滅ぼされる悲劇の象徴だ。この番組を見るまで、会津側から見たことはなく、随分、機を見るに敏でなく、時代遅れの人たちなのだなと思っていた。しかし、この番組を見てイメージが変わった。

 日和見主義の諸藩の動きの中にあって、京都守護職の仕事を全うし忠義を貫いた会津藩。しかし、鳥羽・伏見の戦いで幕府軍は敗れると、会津は新政府軍から「逆賊」として扱われる。新政府軍との力の差は歴然。女や子どもを含め、多くの仲間が次々と死んでいく中、八重は断髪・男装し、会津若松城(鶴ヶ城)籠城戦で最新銃・スペンサー銃を手に奮戦する。

 かっこいい八重に、いっぺんに持って行かれてしまった。この銃は当時、日本でもっとも進んだ性能の良い銃であった。決して会津は古いものばかりではなかった。八重の兄覚馬も、佐久間象山に弟子入りし、日本の将来を憂えていた人物。

 さすがの坂本龍馬も、会津藩まで仲間に引き入れることはできなかった。残念でならない。江戸は無血開城であったが、決して明治維新は無血ではなく、同じ日本人どうしの血を流した革命であったのだ。


 東京で桜の開花発表 統計開始以来最も早い記録に並ぶ
 さて八重というと八重桜のことであろう。現在、窓の外の八重桜が美しい季節を迎えている。ところで、今年のソメイヨシノの開花は早かった。

 去る3月16日は全国的に穏やかに晴れた中、東京で、桜の開花が発表された。東京では、統計開始以来、最も早い記録に並ぶ「開花宣言」になった。

 気象庁職員は「5輪以上確認できたので、『開花』で」と話した。 午前11時すぎ、ソメイヨシノの標本木がある東京・千代田区の靖国神社では、気象庁の職員が、標本木に、花が5輪以上咲いたことを確認した。 3月上旬の記録的な暖かさの影響もあり、2012年より15日早く、統計開始以来最も早い2002年に並ぶ記録になった。 来週も桜が開花した地域では暖かい気候が続き、週の後半には早くも見頃を迎えた。 (2013年3月16日)

 3月の高温は、各地で桜(ソメイヨシノ)の記録的早咲きや満開をもたらした。気象庁の「生物季節観測」によると、今春、3月中に開花や満開を観測した全地点が平年より早かった。

 過去タイも含め開花が統計史上最も早かった地点は、福岡、宮崎市(3月13日)、大分市(14日)、鹿児島市(15日)、東京都心(16日)、鳥取市(20日)、京都府舞鶴市(25日)と平年より9~11日早い。

 満開も、歴代1(過去タイ含む)が続出。3月22日の横浜、福岡、熊本、宮崎各市を皮切りに長崎市(23日)、佐賀、大分市(25日)、和歌山、鹿児島市(26日)と平年より9~12日早かった。

 開花から満開は通常、1週間から10日前後とされるが、22日満開の横浜市は開花が18日なので、わずか4日後だ。


 冬の厳しい寒さで休眠打破が順調だった
 今年のソメイヨシノの開花が早かったのは、3月に入って気温が急に上がった上、花芽が寒気にさらされて目覚める「休眠打破」が冬の厳しい寒さのため順調だったことが影響したとみられる。

 桜は夏に翌春咲く花芽を形成する。「休眠打破」とは、いったん休眠に入った花芽が、冬季に一定期間低温にさらされ休眠から覚めること。その後の気温上昇と共に花芽は成長して開花に至る。冬暖かすぎると春先の気温が高くても開花が遅れることがある。桜の開花予報の大きなポイントだ。 ( 饒村曜 和歌山気象台長 )

 植物における休眠とは、植物の成長が停止する期間のことを言い、種子や芽の休眠がよく知られている。多くの植物種が、冬季や乾季などの生育に適さない気候を生き抜くための戦略として、休眠を用いている。

 植物は、周囲の環境の変化を感知し、休眠に入る時期を決定していると考えられている。休眠の誘導または打破に関与する外部からの刺激としては、日長、気温、湿度や土壌の含水量の変化などが知られている。

 例えば、多くの木本植物では、自身が持つ概日リズムにより日長の変化を感じ、短日になる(限界日長を超える)と成長が阻害され、休眠芽を形成することが知られている。

 植物が形成する芽は、生育に適さないような環境条件の悪化を前に、休眠状態に入ることがある。このような芽の休眠は、多年生植物によく見られる現象である。特に温帯の大部分の木本植物は、秋に日が短くなる(短日)と芽の休眠を誘導されることが知られている。

 休眠が誘導されると、植物の成長は著しく抑制され、頂端に休眠芽が形成される(冬芽)。このとき、落葉樹は葉を落とし(落葉)、常緑樹も新たな葉の生長を制限する。乾期がある地域の植物では、夏に休眠し(夏芽)、秋に成長するような場合もある。

 芽の休眠が打破されるには、長日になり気温が上がることだけでなく、多くの植物ではその前に、0℃から10℃の低温に芽が直接さらされていなければならない。十分な低温にさらされず休眠が打破されなかった植物は、ほとんどが枯死するといわれている。(Wikipedia)


 桜開花脅かす伝染性病害
 さて、そんな美しい桜であるが、桜の名所・奥琵琶湖パークウェイでは、「てんぐ巣病」拡大しているという。

 長浜市西浅井町と高島市マキノ町の境界からやや東側に位置し、県内屈指の桜の名所として知られる「奥琵琶湖パークウェイ」(18.8キロ)付近の桜並木(計3151本)で、伝染性の病害が深刻な事態をもたらしている。パークウェイでの桜はまさに今が見頃。ただ関係者からは「どうにか美しい景観がまだ維持されているが、今後は抜本的な対策が必要になるだろう」と危惧する声が上がっている。

 同パークウェイ周辺では年々、桜の花付きが悪くなっている。長浜市の依頼で、市森林レンジャーの橋本勘さん(37)が昨年、調査したところ、約2800本のソメイヨシノのうち7割が、花が咲かなくなる病害「てんぐ巣病」に感染していることが判明、特に、つづら尾崎展望台からパークウェイ出口までの区間では9割が感染していたことが分かった。

 感染が確認されたからといって全く花を咲かせなくなるわけではないが、ヤマザクラや八重桜なども含めて3000本余りあるうち、目視で、ざっと2割程度で花が咲いてなかったり、花の数が少なくなったりしている。ここの桜は全体の9割がソメイヨシノで、てんぐ巣病の被害はほぼすべてソメイヨシノに集中している。

 奥琵琶湖パークウェイは、琵琶湖最北端の葛籠(つづら)尾崎(おざき)を縦走するドライブウエーで1971年に開通。桜は76年から10年かけて3200本が植えられ、さらにその後も追加して約4000本の並木となった。

 高島市側にあり、日本さくらの会の「日本さくら名所100選」にも入っている「海津大崎の桜」と桜並木は連なる格好で、海津大崎とセットにして観賞に訪れる県外ファンも多い。

 橋本さんが手掛けた調査は昨年4~5月、パークウェイを含む沿線22キロで実施。その結果、てんぐ巣病の被害に加え、植わっている桜の数が実は3151本で、最盛期と比べると800本余り減っていることも分かった。ただし減った理由がてんぐ巣病なのかは分かっていない。

 橋本さんは「ソメイヨシノの寿命は60~80年とされる。感染の広がりは深刻で、将来的なことも考えるならば、今後は病気に強い自生種のエドヒガンなどへの植え替えも、場合によっては検討する必要があるかもしれない」としている。(2013年4月11日 読売新聞)


参考HP NHK:八重の桜 Wikipedia:休眠


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