宮古島でサキシマハブ発見
 ハブが生息しないとされている宮古島で4月19日、サキシマハブが発見され、捕獲された。県福祉保健部が23日、発表した。県衛生環境研究所によると、見つかったサキシマハブは全長44センチ、重さ16グラムのオス。大きさから推測して、生後半年から1年半の若い個体とみられる。

 宮古島市の平良港第一埠頭近くにあるひらりん公園内の公衆トイレ近くで、昼食中の市民が発見。素手で生きたまま捕獲し、ペットボトルに保管したという。その後、県宮古保健所に持ち込まれ、鑑定のため、凍死させられたという。(沖縄タイムス 4月23日)

 ハブは日本の固有種で、これまで奄美大島、枝手久島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島、伊平屋島、伊江島、水納島、瀬底島、古宇利島、屋我地島、沖縄本島、藪地島、浜比嘉島、平安座島、宮城島、伊計島、渡嘉敷島、渡名喜島、奥武島、久米島の計22島に生息するとされてきた。

 ハブは南西諸島において、飛び石状の特異な分布をしていることが知られている。北からトカラ列島に近縁種のトカラハブが、奄美群島と沖縄諸島にはハブとヒメハブが、八重山諸島にはサキシマハブが生息するが、宮古諸島には生息しないとされてきた。


 ハブがいる島といない島があるのは、間氷期海進の影響である。南西諸島の島々は、大きく分けて隆起石灰岩からなる標高の低い島と、火成岩からなる標高の高い島があり、低い方の島は、最高部でも標高が100mほどしかない。

 氷河期に陸続きであった琉球列島に、ハブ類が分布を広げたが、氷期が終わり、海面が上がり、島々が孤立。さらに海水面が上昇し、低い島は水没、陸上動物は全滅した。海水面が下がると低い島も顔をだすが、ハブは渡ってこられない・・・という理屈だ。


 ハブとは何か?
 ホンハブ(Protobothrops flavoviridis)は、クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビ。単にハブとも呼ばれる。日本本土では最大の毒蛇であり、かつ、もっとも気が荒く危険な毒蛇のひとつである。

 ホンハブは最大全長250cm。通常は100 - 150cm程度だが、2011年10月12日に沖縄本島北部の恩納村で体長242cm・体重2.8kg程度の個体が、また奄美大島では2009年7月16日に体長226cm・体重3.15kg、胴回りの最大周が約20cmの個体が捕獲されている。ハブ属内でも大型であり、要因として本種の生息地にナメラ属が分布しなかったことにより本種がその生態的地位(ニッチ)を占めたとする説もある。体色や斑紋には地域変異がある。種小名flavoviridisは「黄緑」の意。

 夜行性で、昼間は地面に空いた穴の中等で休む。平地から山地の森林、草原、水辺、農地に棲む。地表でも樹上でも活動する。ネズミを追って、人家周辺にも入り込む。沖縄式の墓は、石垣を高く積み、藪や森の近くに作られるので、ハブがよく棲み着くと言われる。実際に発見される場としては、サトウキビ畑も多い。サトウキビ畑は、年に一回の刈り取り以外は高い草に覆われ、外部からハブが侵入する機会が多い。これをすべて刈り取るので、その際に発見される。ただし、サトウキビ畑で常時生活しているものではなく、本島南部のように、森林も藪も少なくて一面にサトウキビ畑という環境では、ハブの出現は少なくなる。

 性質は非常に攻撃性が強く、ピット器官で感知したものには即座に襲いかかる。攻撃時には体の2/3ほども伸ばして毒牙を立てる。このしなる鞭のように俊敏なハブの攻撃は、現地の人は「ハブに打たれる」と称しているほどである。

 食性は動物食で、哺乳類、小型鳥類、トカゲ、カエル等を食べるが、ハトやウサギを捕食することも出来る。特異例としてネコを捕食していた事例も確認されている。特にネズミを好んで捕食し、ハブの獲物の大半がネズミであるとも言われる。繁殖形態は卵生で、7月に1回に5 - 15個の卵を産む。繁殖期にはオス同士でからみつきあい争う(コンバット)。メスは出産直後から、しばらくの間は卵を守る。


 ハブの毒について
 毒性は出血毒で、咬まれた直後から細胞組織の破壊が始まるため、患部は大きく腫れ上がり、激痛を伴う。毒の回りは遅く、じわじわと組織を破壊しながらゆっくりと全身に回っていく。ハブの毒は元々獲物を消化する消化酵素であるためで、組織の破壊とはすなわちタンパク質の分解である。呑み込む前から消化を始めることによって、獲物を消化管内に留める時間を短縮することができるのである。

 かつては咬まれたら助からないと言われるほどの危険なヘビであったが、血清治療の発達により、今では死亡率は1%以下にまで改善されている。人里離れた野外で咬まれた場合には、血清治療が間に合わない危険性がある。実際、戦後に琉球大学の生物学助手が離島でハブに咬まれ死亡している。ハブの毒は筋肉や血管を破壊する出血毒であり、命を取り留めても、筋肉組織を大きく損傷して身体機能が失われるなどの重い後遺症が残る場合がある。

 奄美群島のハブと沖縄諸島のハブは毒性等が異なり、奄美のハブが強いといわれているが、毒性そのものではニホンマムシの方が強いとされる。ニホンマムシの場合は体が小柄で、毒の注入量はハブほどではないので、ハブほど注視されてはいない。


 サキシマハブとは何か?
 サキシマハブ(Protobothrops elegans)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目クサリヘビ科ハブ属に分類されるヘビ。日本(与那国島および波照間島を除く八重山列島)固有種。沖縄本島の南部に、薬用などの目的で持ち込まれた個体が逸出し分布している。また、2013年4月19日には本来生息しない宮古島にて発見される。

 全長60-120センチメートル、頭胴長は50-100センチメートルで、雌雄差はない。体色は褐色から灰褐色。鎖状に暗褐色の鎖状の斑紋が入るが、個体変異も大きく斑紋が不明瞭な個体もいる。種小名elegansは「優雅な」の意。毒性はハブよりも弱いとされているが、噛まれた場合には重傷に陥ることもある。体鱗数は23-25列。

 平地から山地にかけて生息する。地表棲だが樹上に登ることもある。夜行性。食性は動物食で、死体を含め哺乳類、トカゲ、カエルなどを食べる。繁殖形態は卵生。繁殖期は7月頃で、1回に3-13個の卵を産む。移入された沖縄本島では、ハブとサキシマハブの交雑個体も確認されている。


 マングースとの関係
 ハブを捕食する生物は、猛禽類やイタチなどが知られる。ただし、この2種共に積極的に本種を捕食することはなく、特に離島においてハブは生態系の頂点に立っているケースが多い。そのため、天敵とすべく海外からマングースが持ち込まれたものの、ハブは夜行性であり、昼行性のマングースとは生態が噛みあわず、逆にハブを捕食するどころか、ウサギや昆虫といった離島独特の希少種および農作物を荒らす等の被害が拡大した。またハブを捕食した記録も殆ど確認されていない等、完全な害獣化している。そもそもマングースにとってもハブを捕食する行為は非常に危険を伴うもので、他に餌を補充できる環境があるならば、それを積極的に行う必要は全く無い。これらの結果は外来種持ち込みの失敗例として度々取り上げられている。


 分布の特異性
 ハブは南西諸島において、飛び石状の特異な分布をしていることが知られている。北からトカラ列島に近縁種のトカラハブが、奄美群島と沖縄諸島にはハブとヒメハブが、八重山諸島にはサキシマハブが生息するが、宮古諸島には生息しない。奄美大島、徳之島、沖縄本島にはハブがいるが、その間の沖永良部島、与論島には生息しない。沖縄本島周辺では、伊江島、伊平屋島には生息するが、その間の伊是名島にはいない。久米島、渡名喜島には生息し、粟国島にはいない。慶良間諸島でも、渡嘉敷島には生息するが、座間味島にはいないなど、近接した島でも生息する島と生息しない島が分かれている。

 この理由について、現在考えられているのは、間氷期の海進の影響である。南西諸島の島々は、大きく分けて隆起石灰岩からなる標高の低い島と、火成岩からなる標高の高い島があり、低い方の島は、最高部でも標高が100mほどしかない。そこで、以下のような仮説が立てられる。
1.氷河期に陸続きであった琉球列島に、ハブ類が分布を広げた。
2.氷期が終わり、海面が上がり、島々が孤立。
3.さらに海水面が上昇し、低い島は水没、陸上動物は全滅した。
4.海水面が下がると低い島も顔をだすが、ハブは渡ってこられない。

 ヒメハブがいるのにハブがいない島、その逆にハブはいるが、ヒメハブはいない島などもあり、詳細については問題もある。おおざっぱに言えば、ハブのいない島は標高の低い島であり、固有種も少ない傾向がある。(Wikipedia)


参考HP Wikipedia:ホンハブ サキシマハブ


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