再生エネ、太陽光発電 購入価格1割下げ
 政府は太陽光発電の急拡大を支えてきた再生可能エネルギーの価格政策を見直すことになった。

 経済産業省は3月11日、買い取り価格を2013年度から約1割下げる案を決めた。太陽光以外の風力や地熱発電などの買い取り価格は据え置いた。太陽光の突出した普及速度を抑え、再生エネ全体の均衡の取れた振興をめざす。

 新価格案は、住宅用の10キロワット未満が38円、事業者用の10キロワット以上が37.8円に下がる。これまで、太陽光の買い取り価格は1キロワット時42円だった。太陽光発電に必要なパネルなどが高価だったこともあり、小規模な一般家庭にも設置しやすいように他の電源より割高な優遇価格を設定している。

 エコハウスには、再生可能エネルギーの有効利用も重要な要素の一つ。政府は再生可能エネルギーによる電力の買取価格を設定。最近は、太陽光パネルの値段も下がったこともあり、家庭用太陽光発電の普及が進んでいる。

 エコハウスが一歩進んだものにスマートハウスがある。スマートハウスは、HEMS (home energy management system) と呼ばれる家庭のエネルギー管理システムで家電、太陽光発電、蓄電池、電気自動車等を一元的に管理する住宅である。世界にはどのようなスマートハウスがあるのだろうか?


 “生きたビル”、最新のエコ建築
 地球環境について考える「アースデイ」の4月22日、ワシントン州シアトルにオープンした6階建ての商業施設「ブリットセンター(Bullitt Center)」。屋根一面の太陽光パネルが象徴するように、環境に配慮した画期的なアイデアを採用している。ブリット財団の資金提供によって建設され、敷地面積4645平方メートルの中層ビルで、「生きた建築物(Living Building)」の認定獲得を目指して設計されているという。

 21世紀型の建築を奨励するプロジェクト、「リビング・ビルディング・チャレンジ(Living Building Challenge)」からお墨付きを得るためには、1年間におよぶ審査を通過し、エネルギーや水の自給自足能力といった持続可能性に関する厳格な基準を満たさなければならない。基準に達した建築物はまだ数少なく、世界中で140件以上の案件がエントリーしている。

 アメリカ、グリーンビルディング協会の「エネルギーと環境に配慮したデザインにおけるリーダーシップ(LEED)」プログラムでは、既に数千の建築物が認定済みだ。規模は小さいが、リビング・ビルディング・チャレンジも今後は重要度が高まっていくとみられる。

 運営するアメリカのNGO団体、国際リビング・フューチャー協会(International Living Future Institute)のWebサイトでは、次のような方針が掲げられている。「最も持続可能性に優れた建築設計技術を定義し、現在の技術の限界と、理想的なソリューションとのギャップを埋めていく取り組みを進めています。認定を獲得した建築プロジェクトは、“世界最高レベルの環境技術”とアピールできます」。

 総工費3000万ドル(約30億円)のブリットセンターは、太陽光パネルや高度な雨水貯水タンク、バイオトイレを備えている。テナント企業向けの電力利用制限など、エネルギー効率を重視した数々の取り組みが特徴で、駐車場も撤廃されているという。敷地内の売店には、エネルギーと水の利用量や、空気の清浄度データをリアルタイム表示するディスプレーも設置されている。

 周囲がガラス張りの階段からは、市内の眺望が抜群だ。一方でエレベーターは利用頻度を最小限に留めるため、奥まった位置にあり、カード認証が必要なシステムになっている。

 「New York Times」紙によると、「行き過ぎた負担を施設利用者に課すことなく、商業的にもデザイン的にも優れた環境に優しい建築物」を目指しているという。(Brian Clark Howard for National Geographic News April 24, 2013)


 省エネ集合住宅、最新のエコ建築
 イギリス、ロンドン南部の郊外ウォリントンにある省エネ集合住宅の屋上庭園(2012年6月撮影)。BedZED(Beddington Zero Energy Development、ベディントン・ゼロエネルギー開発)のユニークな換気筒や生い茂った草花は、絵本から抜け出してきたかのようだ。

 BedZEDは多目的の環境配慮型住宅団地で、イギリス最大のカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出と吸収がプラスマイナスゼロ)建築を目指して建設された。

 2002年の竣工で、手頃な価格帯の住宅82戸のほか、延床面積約2500平方メートルのオフィスやワークスペースを供給している。環境に配慮したさまざまな取り組みが行われ、建設資材には鉄鋼の廃材や森林管理協議会(FSC)によって持続可能性が確認された木材が利用され、可能な限り地元からの調達によって進められた。

 断熱性にも優れ、南側には太陽熱と自然光を取り込める大きな窓が設置されている。北向きのオフィスは、夏季の空調費を抑えられる。

 建築を担当したバイオリージョナル(Bio Regional)社、ピーボディ・トラスト(Peabody Trust)社、建築家ビル・ダンスター(Bill Dunster)氏によると、エネルギー効率が優れた設備を備えているという。太陽光発電パネルを採用、「熱電併給(CHP:コージェネレーション)」システムの原料には木質廃材からのチップを使用している。通常の住宅よりも、暖房で約90%、電力は約25%の省エネに成功したという。

 節水型の水回りが備え付けられ、タンクに貯めた雨水も無駄なく使う。生物学的に処理した下水も再利用される。

 BedZEDは、最近増えつつある「ネット(正味)・ゼロ」建築の一例だ。自身で発生する再生可能エネルギー量と、消費するエネルギー量を年間で差し引きゼロにする。

 ネット・ゼロは1970年代からのコンセプトで、環境に配慮した建築運動からの自然な流れといえる。20世紀前半から半ば過ぎまで続いた、安く豊かな化石燃料を消費する時代は終わり、人々は太陽光パネルを設置し断熱効果を重視するようになった。

『Sustainable Design: A Critical Guide』(持続可能な設計基本ガイド)の著者で、環境配慮型住宅を設計する建築家のデイビッド・バーグマン(David Bergman)氏は、「建物を1つのシステムとして見ることが重要だ。

 建築物・設備の両方の観点から、どれだけエネルギーを自給自足できるか、あるいは環境への負担を減らせるか。コミュニティにどのように影響をもたらすかを考える必要がある」と話している。(Brian Clark Howard for National Geographic News April 24, 2013)


 スマートハウスとは何か?
 スマートハウスとは、1980年代にアメリカで提唱された住宅の概念で、家電や設備機器を情報化配線等で接続し最適制御を行うことで、生活者のニーズに応じた様々なサービスを提供しようとするものである。

 日本においては、トロン電脳住宅が話題となった1990年代のホームオートメーションブーム、松下電器産業(当時)によるHIIハウス[2]が話題となった情報家電ブームに続き、2010年代には米国のスマートグリッドの取り組みをきっかけとした、地域や家庭内のエネルギーを最適制御する住宅として再注目されている。

 技術的には、ホームオートメーションを搭載した住宅と言えるが、各年代における社会ニーズ、参入する企業のモチベーション、中核となる情報技術の変化などにより、様々な解釈がされている。また名称も、1990年代のインテリジェントハウス(IH)、マルチメディア住宅、2000年代のIT住宅、ユビキタス住宅などと変化しているが、基本的な概念は同じである。

 2010年代における解釈としては、HEMS (home energy management system) と呼ばれる家庭のエネルギー管理システムで家電、太陽光発電、蓄電池、電気自動車等を一元的に管理する住宅と言える。

 世界で環境問題に取り組む今日、エネルギー消費を抑えるスマートハウスは注目を浴びており、さまざまな企業が参入をしている。しかしながら規格が統一されておらず、しかも通常よりもコストが高いなどの問題があったが、こうした課題を解決するための関連省庁や民間団体における動きも活発化しており、2012年2月24日に取りまとめ結果が公表されたスマートハウス標準化検討会では、HEMSの標準インターフェースとして、エコーネットコンソーシアムにて策定されたECHONET Liteが推奨されている。

 2011年5月には神奈川県藤沢市辻堂元町のパナソニック関連工場跡地における再開発計画で、太陽光発電や家庭用蓄電池、家電総合管理システム(スマートエナジーゲートウェイ)を大規模に配備するなど街全体をスマート化した「スマートタウン構想」が発表された。今回の計画ではパナソニックや藤沢市が中心となり、パナホーム、オリックス、日本設計、三井不動産などが参加を表明している。また、トヨタホームもスマートハウス市場への参入を表明しており、2011年11月に販売を開始した。(Wikipedia)


参考HP Wikipedia:スマートハウス National Geographic news:省エネ集合住宅、最新のエコ建築 “生きたビル”最新のエコ建築


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