新型ウイルスでの死者27人に、「世界を脅かす」存在 WHO
 現在コロナウイルスの感染が広がっている。 世界保健機関(WHO)は5月29日、中東を中心に感染が広がっている新型コロナウイルスによる死者が27人になったと明らかにした。感染者数は49人。

 サウジアラビアで発生したと言われる。感染源、感染方法は全くわかっておらず、薬・治療方法は全くない。5月28日にはフランスで、入院していた男性患者が臓器不全のため死去した。この段階で同ウイルスによる死者は23人目となっていた。WHOはこのウイルスを「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」と命名し、「世界を脅かす」存在になっていると警告していた。

 新型ウイルスは、重症急性呼吸器症候群(SARS)を引き起こすコロナウイルスの仲間で、WHOは23日までに、世界で44人の感染を確認した。その半数が死亡している。


 WHOのマーガレット・チャン事務局長は27日、スイスのジュネーブで開かれた第66回総会最終日の演説で、MERSについて「影響を受けた1国にとどまる問題でも、その国のみで対処できる問題でもない」と指摘。「このウイルスが自然のどこに隠れているのか、どのようにして人に感染するのかも分かっていない。そうした疑問に答えるまで、予防する手立てはない」と述べ、情報を集めることが急務だと訴えた。

 フランスで死亡したのは、同国でMERS感染が確認された患者2人のうちの1人。5月9日からリールの病院で治療を受けていた。同国厚生省によると、この男性はアラビア半島に渡航して感染したという。

米疾病対策センター(CDC)によれば、MERSは呼吸器系の症状を引き起こし、感染すると高熱や咳などの症状が出て、重症化すると肺炎や腎不全に至ることもある。

WHOによると、感染者はこれまでに、サウジアラビア、フランス、ドイツ、英国など8カ国で確認されている。ほとんどは既往症のある男性だという。どのようにして人に感染するのかは分かっておらず、症状が軽い場合は感染を把握できないことから、感染者の正確な数も分かっていない。(CNN.co.jp 2013年5月29日)


 新型、MERSコロナウイルス 中東・欧州に 致死率5割、警戒訴え
 致死率が5割に上る新型のコロナウイルスの感染が中東から欧州に拡大し、日本国内でも感染者を早期に発見する態勢を整えるなど、対応に着手した。世界保健機関(WHO)によると、24日までに8カ国で44人の感染が確認され、22人が死亡。厚生労働省は24日、ウイルスを「MERS(マーズ=中東呼吸器症候群)コロナウイルス」と呼ぶことを決め、日本での発生に警戒を強めている。

 コロナウイルスは一般的な風邪のウイルスだが、変異して病原性が強まる可能性があり、2003年に流行し高い致死率で恐れられた「SARS(新型肺炎)」の原因は新型コロナウイルスだった。日本では感染者は出なかったが、中国を中心に世界で700人以上が死亡した。

 今回、感染が広がっているのはSARSウイルスとは異なる新しいコロナウイルスで、昨年4月ごろ初めて人に感染した。流行はサウジアラビアなど中東が中心だったが、ヨーロッパから中東への旅行者が帰国後に発症。家族も発症するなどして、ヨーロッパでも感染が拡大した。今年5月に入ってからは、27人が感染し、勢いが増している。

 症状は熱やせき、下痢などで、重篤な肺炎や呼吸器障害を起こして死に至る。コウモリから人に感染したという説もあるが、中東での感染源は不明で、ワクチンなどの治療法はない。国立感染症研究所の松山州徳(しゅうとく)室長は「広い地域で散発的に患者が発生しているが、その理由は不明だ。人から人の感染がかなり広がっている可能性もある」と指摘する。

 専門家によると、世界では平均して年間1種類の新しい感染症が出現している。流行が広がる前に患者を発見し隔離、治療を施すことが重要で、厚労省は1月、全国の地方衛生研究所にMERSコロナウイルスを検出できる検査キットを配布。感染者をすぐに確認できるようにしている。松山室長は「MERSコロナウイルスは、ノロウイルスのような強い感染力はない」として、手洗いやうがいなど通常の感染症対策を呼びかける。(産経新聞 2013年5月25日)

 一方、鳥インフルH7N9型の感染は収まってきた。24日までに中国の2市8省と台湾で131人が感染、36人が死亡したが、WHOが7日に患者2人を報告したのを最後に新たな患者の発生はない。しかし、秋から冬にかけて増える可能性があり、厚労省は引き続き警戒している。


 コロナウイルスとは何か?
 コロナウイルス(Coronavirus)は、一本鎖(+)RNAウイルスのニドウイルス目のコロナウイルス科のウイルスをさし、コロナウイルス属、トロウイルス属を含む。エンベロープ表面に存在する突起によって太陽のコロナのような外観を持つことからこの名が付いた。

 ウイルスの増殖は細胞質内で行われ、小胞体やゴルジ装置から出芽する。コロナウイルスの中にはエンベロープにヘマグルチニンエステラーゼを有し、赤血球凝集性を示す種が存在する。

 SARSウイルスは既知のコロナウイルスと大きく異なった塩基配列を持つことが示された。コロナウイルス属のゲノムはRNAウイルス中最大(約30kb)である。

 今回の新型コロナウイルスは、2012年新型コロナウイルス(2013年5月に「MERS」コロナウイルスという名前に決まった)は2012年9月~2013年5月現在流行中で、5月14日現在、38人感染確認、20人死亡、死亡率53%。

 このウイルスは、サウジアラビアで発生したと言われる。感染源、感染方法は全くわかっておらず、薬・治療方法は全くない。イギリス4人・ドイツ2人、フランス2人の中東からの輸入例がある。報道によれば、家族内感染3人(ヒト-ヒト感染の疑い)と、状態良好で入院後2時間で死亡した11歳男児がいるWHOのフクダ事務局長補は、複数の国でまとまった感染例(クラスター)があるのでヒト-ヒト感染の可能性が高まっていると述べている(これ以上どういう風に広がるかについては全く分かっていない)。また肺炎だけではなく脳炎、腎炎も発症したと言われる。

 2013年5月15日、WHOは、患者が入院したサウジアラビアの病院の2人(看護婦と医療関係者)への「ヒトヒト感染」が初めて確認されたと発表した。これで、感染者40人、死者20人、死亡率50%になった。5月21日、チュニジア政府は、66歳のチュニジア人がMERS-CoVで死亡し、2人の子どももMERS-CoVに感染していたと発表した(父と姉妹一人が、1週間前まで5週間のあいだサウジアラビア(メッカなど)とカタールに旅行していたという)。これで感染者44人、死者22人になる。(Wikipedia)


 重症急性呼吸器症候群(SARS)とは何か?
 重症急性呼吸器症候群(Severe Acute Respiratory Syndrome; SARS)は、SARSウイルスにより引き起こされる新種の感染症。新型肺炎(非典型肺炎、中国肺炎、Atypical Pneumonia)とも呼ばれる。

 2002年11月(広州市呼吸病研究所は7月と発表)に中華人民共和国広東省で発生し、2003年7月に新型肺炎制圧宣言が出されるまでの間に8,098人が感染し、774人が死亡した。

 新コロナウイルスにより感染/発病する。2003年4月14日 CDCはSARSの世界的流行の原因とされているコロナウイルスのゲノム配列を決定。

 主な症状としては、38°Cを超える高熱、咳嗽、息ぎれ、呼吸困難、低酸素血症あるいは肺炎などである。

 WHOのFAQによると、おもに飛沫感染によって広がる。飛沫感染とは空気感染ではなく、咳やくしゃみで飛んだSARS患者の唾液を吸い込むことによる感染である。飛沫は大きいため、飛ぶ距離は通常1メートル以内。しかし、SARSは空気や汚染された物を介してもっと広範囲に広がる可能性もある。

 普通の風邪ウイルスも飛沫感染によって広がる。空気感染によって広がるウイルスには、麻疹ウイルスがある。このウイルスの発生源はハクビシンが疑われていたが、キクガシラコウモリが保菌者であった。

 通常のコロナウイルスは体外で3時間以上生き延びるが、SARSウイルスは乾燥したプラスチック上で24時間以上生存することが確認された。

 感染経路の調査結果によると、ごく一部の患者が多数の人にうつしたとみられ、このような患者はスーパースプレッダーと呼ばれているが、その理由を含む感染の仕組みは解明されていない。通常の患者は1~2人に感染させるが、スーパースプレッダーは20人以上にうつしていた。(Wikipedia)


参考HP Wikipedia:SARS コロナウイルス


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