南極大陸の詳細な地形が明らかに
 南極大陸の厚さ約3000メートルの氷床下に眠る地形が、最新の地図で詳細に浮かび上がった。

 英国南極観測局(BAS)が作成した地形図「Bedmap2」は、数十年間かけて収集された氷床の標高や厚み、大陸岩盤の地形に関する幅広いデータが基になっている。

 「10年前の前バージョンBedmap1よりも解像度や精度が向上し、観測範囲も広がった」と、NASA本部のチャールズ・ウェッブ(Charles Webb)氏は評価する。同氏は、地球上の凍結地帯、雪氷圏(寒冷圏)に関する科学プログラムを率いる専門家だ。

 例えば、Bedmap1は主に地上からの観測データが基になっており、限界があったという。

 しかし、NASAのプログラム「アイスブリッジ作戦(Operation IceBridge)」では、大陸表面の標高や形状を測定するレーザーや、氷の下に隠された岩盤を測定するアイスレーダー搭載の航空機で南極大陸全域の上空を飛行、データを収拾している。Bedmap2の詳細な氷床3D画像は、NASAのデータに負う部分が大きいという。


 さらに、氷床の表面や下にある小地形も新たにいくつか見つかった。いずれもBedmap1では見過ごされている。

 「地形と氷床移動の関係性を詳しく分析したい。解像度が向上したおかげだ」と、同氏は胸を躍らせる。

 不動に見える氷床も、自重と傾斜の力を受けて流動している。山脈や岩盤などの地形がわかれば、上部の氷床が海に向かう速度を推定できるだろう。氷が海で溶ければ海面は上昇する。

 極地の氷は減少が続き、1992年から地球全体で海面が約11.1ミリ上昇している。今や年間約3.2ミリに達する勢いだ。(Christine Dell'Amore for National Geographic News June 6, 2013)


 南極とは何か?
 南極大陸(Antarctica)は、地球の最も南にあり、南極点を含む大陸。南半球の南極地方にあり、南氷洋に囲まれた南極圏に位置する。5番目に大きな大陸であり約1400万km2の面積は、オーストラリア大陸のほぼ2倍に相当する。約98%は氷で覆われ、その厚さは平均1.6kmに及ぶ。

 南極大陸は、平均気温が最も低く、乾燥し、強風に晒され、また平均海抜も最も高い大陸である。年間降水量が海岸部分で200mm、内陸ではさらに少ない砂漠と考えられる。

 南極大陸の気温は−89 °C (−129 °F) にも達する。この気温では人間が定住することは難しいが、約1000-5000人が大陸中に点在する研究所に年間を通して滞在している。自然状態では、寒冷な環境に適応可能な生物のみが生存し、多くの藻類、ダニ・線虫やペンギン・鰭脚類・節足動物などの動物類、バクテリア、菌類、植物および原生生物が繁殖している。植生はツンドラである。

 かつて、「南の地」を意味するメガラニカ (Terra Australis) という大陸が空想されていた南極域に、公式に大陸が存在する事が確認されたのは1820年にロシアの探検家ファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼン(英語版)とミハイル・ラザレフ(英語版)がボストーク号(en)とミールヌイ号(en)で行った遠征に端を発する。しかし、厳しい自然環境や、当時は資源が見つからなかった事、そして孤立的な地理条件から、19世紀中はほとんど歯牙にかけられなかった。

 1959年、12ヶ国の批准で始まった南極条約は、その後加盟国が49にまで増えた。条約は、軍事的活動や鉱物採掘、核爆発や核廃棄物の発生を禁止し、科学的研究の支援と生物地理区としての保護を定めた。多くの国から派遣された科学者たちが、研究や実験を行っている。
南極(Antarctic)とは、地球上の南極点、もしくは南極点を中心とする南極大陸およびその周辺の島嶼・海域(南極海)などを含む地方を言う。南極点を中心に南緯66度33分までの地域については南極圏と呼ぶ。南緯50度から60度にかけて不規則な形状を描く氷塊の不連続線である南極収斂線があり、これより南を南極地方とも呼ぶ。南極地方には、南極大陸を中心に南極海を含み、太平洋、インド洋、大西洋の一部も属する。

 なお、1961年6月に発効した南極条約により、南緯60度以南の領有権主張は凍結(2012年現在、一部の国が現在も領有権を主張している)されており、軍事利用、核実験なども禁止されている。


 南極の歴史

 古生代(5億4000万–2億5000万年前)
 カンブリア紀にゴンドワナは穏やかな気候にあり、現在の西南極に相当する地域は北半球に位置した。この時期、砂岩や石灰岩または頁岩の堆積が進行した。東南極に相当する地域は赤道上にあり、熱帯の海には無脊椎動物や三葉虫などが繁殖していた。デボン紀初期(4億1600万年前)ゴンドワナは南へ移動を始め、当時の陸上植物の化石を分析した結果から、気候は寒冷になっていったことが分かった。砂やシルトが堆積し、今日のエルスワース山脈、ホーリック山脈(英語版)、ペンサコーラ山脈(英語版)の地層を形成した。デボン紀末(3億6000万年前)には氷河時代が始まり、南極大陸部分は南極点を中心とする位置まで移動し、気温は低下したが、植物は南極植物相(英語版)として生き残っていた。ペルム紀には湿地帯に繁殖するグロッソプテリスのようなシダ植物門系の植物が優勢になり、後に南極横断山脈の石炭層を形成した。ペルム紀の終わり頃までは、地球温暖化の影響からゴンドワナは暖かく乾燥した状態が保たれていた。

 中生代(2億5000万–6500万年前)
 温暖な環境の中、極氷冠は溶けた状態にあり、ゴンドワナ系の大陸では砂漠化が進んでいた。東南極ではシダ種子類が繁殖し、この頃には砂岩や頁岩の堆積が大量に進んだ。後ペルム紀から三畳紀初期にはリストロサウルスなど哺乳類型爬虫類として知られる単弓類が繁殖した。ジュラ紀(2億600万-1億4600万年前)には南極半島形成や島々の隆起が始まった。この頃にはイチョウの木やソテツ類が旺盛に繁殖した。西南極では球果植物門の森が形成されていたが、白亜紀(1億4600万-6500万年前)の終わり頃にはナンキョクブナ科が優勢になりつつあった。アンモナイトが周辺海域で一般的な生物であった。恐竜も棲息していたが、3属に止まった。ハンソン層(英語版)からは、クリョロフォサウルスと南極の竜脚類(英語版)およびアンタークトペルタ(英語版)が見つかっている。

 ゴンドワナ大陸の分裂(1億6000万-2300万年)
 1億6000万年前にアフリカ大陸が南極大陸と分離し、白亜紀の初期(1億2500万年前頃)にインド亜大陸も離れた。6500万年前頃には、オーストラリア大陸と分かれていなかった南極大陸は熱帯もしくは亜熱帯気候にあり、有袋類中心の動物相を持っていた。約4000万年前、オーストラリアとニューギニア島が分離し、南極大陸が独立した。そしてこの頃から最初の氷が形成され始めた。約3400万年前のE/O境界(英語版)を過ぎる頃、二酸化炭素の濃度はそれ以前から数百ppm下がった約760ppmになった。2300万年前後には南アメリカ大陸との陸峡が切れてドレーク海峡が開かれ、その結果南極環流が生じて南極大陸は完全に孤立した。二酸化炭素の減少は環境変化に大きく影響し、森林に取って替わって氷が大陸に広がり始めた。約1500万年以降、大陸は氷で閉ざされている。

 新第三紀(2300万年-5000年前)
 1986年、オハイオ州立大学の古生物学者ピーター・ウェブのチームは、南極点から640kmの地点に、300万年前に繁殖していた大規模な温帯森林の痕跡を発見した。(Wikipedia)

参考HP Wikipedia:南極大陸 National Geographic news:南極の詳細な地形が明らかに

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