降水量少なめ、早い梅雨明け
 気象庁は2013年7月6日、関東甲信で梅雨明けしたとみられると発表した。平年より7月15日早く、昨年と比べても19日早い。6日の梅雨明けは関東甲信では1951年の統計開始以来4位タイの早さとなった。

 気象庁天気相談所によると、西日本より関東甲信の梅雨明けが早くなったが、「幾つかある明け方のパターンの一つで珍しくはない」という。夏をもたらす太平洋高気圧の中心が東寄りにあり、九州南部や四国より関東が影響を受けやすい状態になっているのが西日本より先に梅雨明けした理由だという。(毎日新聞 2013年7月6日)

 今年の梅雨はどのような梅雨だったのだろう?

 平年だと、梅雨入りは6月 8日ごろ、梅雨明けは 7月21日ごろ。 各地の梅雨期間の降水量は、長野146.5ミリ(平年比107%)、宇都宮229.5ミリ(同101%)のほか、東京165ミリ(同92%)、熊谷101.5ミリ(同54%)など、例年より少ない降水量となったところが多い。(ウェザーマップ 2013年7月6日)

 関東甲信の梅雨入りは5月29日に発表され、平年より10日早い梅雨入りとなっていた。梅雨の期間も平年より9日少ない。やや雨の少ない梅雨となった。梅雨が速く終わるのは、夏が多くなるということで、夏が大好きな私としてはちょっと得した気分だ。


 だが、心配なのは熱中症。明日からは夏日、真夏日が多くなるだろう。

 最近で一番、梅雨明けが速かったのが、2001年。この年6月5日梅雨入り、7月 1日梅雨明けした。二番目が、1978年。6月11日に梅雨入り、7月 4日梅雨明けした。三番目が1978年。6月11日梅雨入りし、7月4日梅雨明けした。そして今年が四番目というわけだ。

 以下は、tenki.jpの記事「関東甲信越梅雨明け、過去4番目に早い」からの引用である。


 関東甲信梅雨明け、過去4番目に早い
 7月6日、11時に気象庁は「関東甲信地方は梅雨明けしたとみられる」と発表。平年より15日早く、統計開始以来4番目に早い梅雨明け。梅雨明けとともに関東は最高気温が35度前後まで上がる猛暑となる見込み。

 午前11時ごろの東京の空です。雲が多いですが、所々に青空も見えています。

 本日6日11時に、気象庁から「関東甲信地方は梅雨明けしたとみられる」と発表がありました。平年(7月21日ごろ)より15日早く、昨年(7月25日ごろ)より19日早い梅雨明けです。

 1951年の統計開始以来、4番目に早い梅雨明けとなりました。 (最早記録:7月1日(2001年))梅雨入りの5月29日から7月5日までの降水量は都心で165ミリと、平年の約8割でした。※梅雨入りと梅雨明けの時期は、秋に再検討され、見直されることがあります。

 この先、関東甲信地方は夏の高気圧に覆われて、しばらく晴れる日が続く見込みです。週明けにかけては都心でも猛暑日となる可能性があり、来週にかけて熱帯夜が続くでしょう。梅雨明け後の急な暑さは、熱中症に要注意です。

 昼前に梅雨明けが発表された関東は、今年一番の暑さになっています。内陸部を中心に今年初めての猛暑日となり、午後3時までの最高気温は群馬県館林市で最高気温37度4分と全国一の暑さ。今夜は都心など南部で熱帯夜になる所もある見込みで、夜間の熱中症にも注意。

 梅雨明けとともに、猛暑到来。関東各地で今年一番の暑さ。今年初めての猛暑日の所もありました。午後3時までの最高気温は、

 群馬県館林 37度4分。茨城県古河 36度8分。栃木県佐野 36度2分。埼玉県熊谷 35度7分 ・・・・各地で体温より高くなっています。

 東京都心 33度7分ちなみに、昨年、関東で初めて猛暑日となったのは7月16日(前橋や熊谷など14地点)。昨年より早い、猛暑の到来です。日が暮れてからも、あまり気温が下がりません。

 特に、南よりの熱風が続く都心など南部では、今夜からあすの朝は熱帯夜になる所も。夜間でも熱中症になることがあります。お休み前に枕元に飲み物を用意しておいたり、適度に冷房を使うなどして、熱中症を予防しましょう。(tenki.jp)

 しかし、今年の梅雨明けは平年より19日も早い。なぜこんなに早く明けたのだあろうか?以下はウェザーマップの気象予報士増田雅昭氏の記事「関東甲信越が梅雨明け、なぜこんないはやく開けたのか」からの引用だ。


 右肩上がりの梅雨前線でイレギュラーに梅雨明け
 梅雨明けが早まった最も大きな要因は、南から張り出してきた夏の太平洋高気圧がいつもより早く強まり、梅雨前線を北へ押し上げたためです。

 天気図上では、梅雨前線は東側ほど北へ上がる「右肩上がり」の形になっています。これは、太平洋高気圧が、東ほど強いことを示していて、関東甲信がイレギュラー的に西日本より先に梅雨明けした一因となっています。

 これらを踏まえ、さらに梅雨前線の南下が「しばらく」ないことが予測されるため、梅雨明け発表にいたったと思われます。

 また、いきなりやってくる猛暑に警戒をうながすという意味合いも、もしかすると考えの中にはあったのかもしれません。


 夏空はいつまで続くか
 
太平洋高気圧は、ずっと一定の大きさを保っているのは稀で、夏の間、大きくなったり小さくなったりを繰り返します。夏の盛りになるほど大きい状態が長く続き、夏の初めと終わりは小さくなることが多くなります。

 平均的に、夏の盛りは7月下旬から8月前半にかけてです。さすがに、太平洋高気圧が大きな状態を保つには、まだ時期が早すぎます。実際、次の連休(13日~15日)頃には太平洋高気圧は弱まりそうで、そのタイミングで夏空がいったん途切れる可能性があります。

 また、日本海側の地方を中心に、梅雨前線の影響を受ける日が、まだ続きそうです。


 皆が納得の梅雨明けは無し
 皆が皆、納得の梅雨明けというのはなく、それぞれ個人が「梅雨明け」と感じた時点で梅雨明けというのが、本当の姿だと思います。梅雨明け発表は無くてもいいのでは?と言う人がいるのも理解できます。

 ただ、梅雨明け発表は、夏物が一気に売れ出したり、海や山に人が繰り出したりと、人の行動が変わり、少し大げさに言うなら文化の一つにもなっています。今回の梅雨明けに関して、「まだ梅雨の中休みなのでは?」という声も「梅雨明けで妥当」という声もおそらく出てきますが、これも毎年のことで、ある意味、文化の一つかもしれません。

 あとは、納得のいかない人が必ずいる中で、我々解説者がその時々の梅雨明けがどういう特徴なのかを解説し、納得していただく努力をするしかないのかなと感じています。(増田 雅昭 ウェザーマップ所属)


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