アメリカ政府「エリア51」の存在を認める
 アメリカ政府は米国時間8月15日、それまで認めてこなかった「エリア51」の存在を初めて認めた。今回、人里離れたネバダ州の砂漠に位置する施設を公式に認めた。だが、噂になっている宇宙人の存在については依然として不明のままだ。16日付の日本版CNN(電子版)などが報じた。

 エリア51はラスベガスの北北西約200km、アメリカ合衆国ネバダ州リンカーン郡のおおよそ 155 km²(神奈川県川崎市ほど)の土地に設置されており、広大な( 12139 km²、新潟県に匹敵する)ネリス射撃場(Nellis Range Complex 略 NRC)の一部である。

 一般に販売されている地図や「Google Earth」にまで掲載されているのみならず、存在を隠すことができないほど広大であり、その存在が世界的に有名になってしまったにもかかわらず、長年アメリカ政府およびアメリカ軍はエリア51の存在をはっきりと認めず、公式に否定もしていなかった。アメリカ政府の作成する地図にもエリア51は一切記載されていない。


 エリア51をめぐっては「宇宙人がかくまわれている」という噂や「付近をUFOが飛行している」などの証言があり、UFO研究家の関心の的となってきた。これまでにも、元CIAを名乗る人物などから、「エリア51に運び込まれたUFOを見た」などの証言が出ている。

 今回、情報公開請求に基づきアメリカ中央情報局(CIA)が資料を公開するという形で、エリア51の存在を公式に認めたものだ。合わせてネバダ州内の所在地を記した地図も公表した。だが、宇宙人や宇宙船に関するの記載はない。

 そこでは旧ソ連との冷戦時、偵察機「U-2」の研究が行われていたという。U-2は高度20キロメートルほどの高高度でも有人飛行できる飛行機で、対空ミサイルが開発されて撃墜されるまで、ソ連上空での偵察任務に就いていた。

 今回の情報公開で、すべての疑問が解けたとはとても思えない。マスコミの対応をみても、これまでどうり、政府からの情報操作が入っているようで、住民がUFOを見たことを見間違いだという専門家のコメントが掲載されている。

 次にNationa Geographic news の記事を引用する。とても不満の残る内容だ。


 米政府が認めた“エリア51”の実際
 この日機密指定を解除されたのは、1992年作成のアメリカ中央情報局(CIA)の文書。そこに含まれていた地図は、ラスベガスから約120キロの人里離れた区画をエリア51の名で表記していた。そこはU-2偵察機など、アメリカ軍の極秘プロジェクトの試験と開発に用いられてきた場所だ。

 エリア51と、政府が新たに公開した情報について詳しく知るため、調査ジャーナリストで『エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実』の著者であるアニー・ジェイコブセン(Annie Jacobsen)氏に話を聞いた。

◆8月15日に公開された400ページに及ぶ膨大な文書には何が書いてあったのですか?

 実際のところ、新たな情報はごくわずかです。新たな情報は報告書400ページ中1ページのみで、残りは何年も前から公表されていた内容ばかりです。その多くをエリア51に存在したさまざまな監視プログラムについて書くのに使ったので、私は既に知っていました。

◆今回新たにわかった情報というのは?

 新たにわかったことは、ジョージ・ワシントン大学にあるアメリカ国家安全保障アーカイブがこの文書のあるページに対して情報公開法による請求を行い、それを受けて公開されたということです。

 公開されたのは、「エリア51」という名称が記載された地図です。エリア51と呼ばれる地域が存在すること、政府がこれまで存在を認めず、固く守ってきた秘密が実在したことを意味するのですから、これは大ニュースです。

◆他の文書では、エリア51についてどのように言及しているのですか?

 他の文書で言及している箇所は、すべて「エリア51」という言葉が黒く塗りつぶされていました。既に公然の秘密となっていても、政府関係者は誰もエリア51について口を開こうとしませんでした。

 興味深いのは、このような途方もない監視プログラムがあの場所に存在したということです。CIAはエリア51に関する文書を1990年代から公開していますが、彼らは常にエリア51という名前を明かさないよう命令または指示されていました。

◆それはなぜだと思いますか?

 いまだ謎です。個人的には、アメリカ原子力委員会がごく限られた人しか情報の取り扱いを許されないようなプログラムをあの場所で遂行していて、それらプログラムの機密レベルが非常に高かったためではないかと考えています。

◆文書の残りの部分、既に公表されていた部分はどのような内容ですか?

 エリア51に存在したさまざまなプログラムについて書かれています。1950年代には、CIAが初めて開発した無人機の1つがエリア51から飛び立っています。巨大なワシのような姿をしていて、カスピ海に潜んでいたソビエト連邦の水中翼船を監視するのが目的でした。

◆エリア51にエイリアンの宇宙船があるとのうわさが立ったのはなぜでしょう?

 それは主に、エリア51で1955年に開始されたU-2偵察機プログラムのせいです。U-2は、アメリカが冷戦時代に偵察目的で広く用いた航空機です。当時存在した航空機の中では群を抜いて高い、1万8000メートルの高度で飛行しました。

 テスト飛行が始まるとすぐ、一般市民から地元選出議員や市長の元へ「UFOを見た」との手紙が届くようになりました。しかし、その正体はU-2偵察機だったのです。

◆なぜU-2偵察機をUFOだと思ったのでしょう?

 理由は2つあります。1つは、U-2が離陸後ほぼ垂直に上昇する航空機だったこと。偶然に飛び立つ様子を見た人には、とうてい普通の航空機には見えなかったはずです。

 2つ目の理由は、飛行高度が非常に高かったこと。当時、航空機がそれほど高く飛べるとは誰も思いませんでした。民間航空機の飛行高度が6000メートルの時代です。(U-2機を)見たなら、てっきりUFOだと思ったでしょう。

◆なぜエリア51にこれほど心惹かれるのでしょう?

 私はあの場所を“ネバダのグラシー・ノール”と呼んでいます(注:grassy knollは“草の生えた小さな丘”の意。ケネディ大統領暗殺をめぐり、この場所から狙撃が行われたとする説があり、そこからgrassy knollという言葉が陰謀論の比喩に用いられている)。あの場所を数多くのうわさが取り巻き、人々はそれについて読みたがります。それがエリア51を刺激的な取材対象にしているのです。(Melody Kramer for National Geographic News August 19, 2013)

 マスコミは政府からの情報を得るためには、政府の指示通り記事を書く必要性がある。そうでないと情報が全く入ってこないからだ。そのためとても不満の残る内容となっている。これは、日本のマスコミもほとんど同じなので読者は注意されたし。

 このブログでは、真実はどうなのか知りたい。そこで、The Liberty Webの記事「CIAがエリア51の情報を公開、それでも隠す米政府」を引用する。とてもスッキリした内容だ。


 それでも宇宙人の情報を隠す米政府
 米中央情報局(CIA)が15日、情報公開請求に応じてネバダ州の軍事基地「エリア51」の情報を初めて公開し、事実上その存在を認めた。16日付の日本版CNN(電子版)などが報じた。

 エリア51をめぐっては「宇宙人がかくまわれている」という噂や「付近をUFOが飛行している」などの証言があり、UFO研究家の関心の的となってきた。これまでにも、元CIAを名乗る人物などから、「エリア51に運び込まれたUFOを見た」などの証言が出ている。今回公開された文書では、エリア51の所在地はラスベガスから北西約200キロメートルとされており、噂されてきた同基地の位置と一致した。

 その一方で、今回公開された資料には、UFOや宇宙人についての情報はなかった。エリア51では、旧ソ連との冷戦時、偵察機「U-2」の研究が行われていたのだという。U-2は高度20キロメートルほどの高高度でも有人飛行できる飛行機で、対空ミサイルが開発されて撃墜されるまで、ソ連上空での偵察任務に就いていた。

 だが、エリア51に宇宙人はいないのだろうか。米政府は情報を隠しているのではないか。

 大川隆法・幸福の科学総裁は2011年、自身の霊能力を駆使して、エリア51の「遠隔透視」を試みた(「ネバダ州米軍基地“エリア51”の遠隔透視」大川隆法著)。その結果、エリア51は地上付近から地下5階までは普通の軍事基地のようだが、地下1500メートルの空間に、ごく一部の人しか入れない区画があることなどが明らかになった。そこでは数種類の宇宙人が働いており、アメリカが宇宙人から科学技術の供与を受けていることも判明した。

 こうしたエリア51の「最高機密」を、米政府はそう簡単に公開しないだろう。しかし、宇宙人についての噂が飛び交っているように、米国民はすでに宇宙人の存在に薄々気づいている。CIAはいつまで隠し通せるだろうか。(居)

 以上のように、マスコミのほとんどは、情報を正確に伝えていないのが現状だ。公教育ではこうした事実を伝えないし、一般の人たちも現状維持で精一杯の状況だ。しかし、私たちが真に望むのは、今日と違う明日や新しい可能性のはず。そのためにも本当のことが知りたい。真実を知るためには、“The Liberty Web”がお勧めだ、→ http://the-liberty.com/


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