夏バテによい食べ物は?
 夏の食べ物といえばスイカだが、スイカは野菜だろうか果物だろうか?

 スーパーなどで買うときは果物に分類される。園芸の分野では野菜とされる。したがって、どちらでも正解。

 昨日、ここ湘南にも珍しく雨が降った。しかし、これだけ暑い日が続くと心配なのが熱中症。熱中症対策でとる水分にはもううんざりだが、スイカなら十分に無理なく水分が取れ、食べた後もスッキリする。何か体によい成分が入っているのだろうか?


 スイカ(Citrullus lanatus)は、果実を食用にするために栽培されるウリ科のつる性一年草。原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯。日本に伝わった時期は定かでないが、室町時代以降とされる。(Wikipedia)

 これまで、スイカにはほとんど栄養分がないと思っていたが、最近のニュースで意外にも体によい成分が多く含まれていることを知った。それによると、スイカの果肉や種子に含まれるカリウムは、疲労回復ならびに利尿作用があり、暑さで体力を消耗し水分を過剰摂取することで起こりがちな夏バテに効果がある。

 その95%が水分、5%が糖分という、大変みずみずしい食べ物だが、その中には様々な成分が含まれている。注目されている成分がリコピン、カリウム、シトルリンと三つあり、もちろんこの他にもたくさんのビタミンやミネラルが豊富に含まれているという。

 「なるほど、だからあんなにおいしいのか!」今日はスイカがますます美味しくなる情報を紹介する。

 まずはNational Geographic newsの記事「スイカが発揮する5つの健康効果」から引用する。


 スイカが発揮する5つの健康効果

◆ 1. 筋肉痛を緩和
 スポーツ選手が激しいトレーニングを行う前にスイカジュースを飲んでおくと、心拍数の上昇が抑えられ翌日の筋肉痛も緩和されるという。これは、スイカに豊富に含まれるL-シトルリンというアミノ酸の働きによる。L-シトルリンは体内でL-アルギニンという必須アミノ酸に変化、血管を弛緩させ、血流を促進する効果を発揮する。

 研究では、7名の男性スポーツ選手を対象に実験を実施。各選手はトレーニング開始の1時間前に、指定されたジュースを500ミリリットル摂取した。天然のスイカジュース、シトルリンを増量したスイカジュース、プラセボ飲料(偽のスイカジュース)の3種類が用意され、それぞれの効果が検証された。すると、天然ジュースと強化ジュース両方に効果が認められた。生ジュースのシトルリンの方が、サプリメント形態よりも腸細胞における吸収率が高いという。

◆ 2. 心臓に好い影響
 アメリカ、フロリダ州立大学の生理学者アーチュロー・フィゲロア(Arturo Figueroa)氏は今年初め、閉経後の女性がシトルリンやアルギニンを含む市販のスイカ成分抽出サプリメントを6週間服用したところ、心臓血管の健康状態に改善が見られたという研究結果を発表。

 またフィゲロア氏は2012年の研究論文の中で、スイカ成分抽出サプリメントには、肥満の中年世代に多い高血圧症の緩和効果が期待できると述べている。ちなみに同氏は、米国スイカ協会の研究助成金を2度にわたり獲得している。

◆ 3. 自然由来の“バイアグラ”効果も?
 テキサスA&M大学の野菜果物改良研究所が2008年に発表した研究によると、血流を促す効果は心臓に良いだけでなく、バイアグラ効果につながるという。ただし、期待される効果を得るためには、相当量を摂取しなければならないだろう。スイカには高い利尿作用があるので、過剰に摂取すると気の毒な副作用に見舞われるおそれもある。もっとも、スイカが古くから愛されてきた理由の1つではあるのだが。

◆ 4. 高ビタミン、高ミネラル、低カロリー
 スイカの成分は90%以上が水分。栄養価に乏しい食材と思われがちだが、とんでもない誤解だ。例えば、一切れ300立方センチ中のビタミンAおよびビタミンCは、それぞれ1日あたりの推奨摂取量の約3分の1、カリウムは9%にも相当する(米国基準/データによる)。

◆ 5. 癌にも効く
 スイカには、抗酸化作用を持つリコピンが多く含まれている。前立腺癌(がん)の予防や治療に効果が期待されているが、その詳しい仕組みについては現在も研究が続けられている。

 研究結果の詳細は、7月17日付けの食品化学に関する論文誌、「Journal of Agricultural Food and Chemistry」誌オンライン版に掲載されている。(Amanda Fiegl for National Geographic News August 21, 2013)


 スイカの薬効と成分
 スイカ(西瓜)は腎臓の薬で、結石の出来やすい人は出来るだけ食べて尿を沢山出すのがよいです。また古くからいわれている新陳代謝をよくし、利尿効果を有することをあわせて考えると、体調をととのえスタミナを補う効果が強調されます。

 昔から、むくみがあるとき、腎臓機能が低下しているときに積極的に食べられました。よく冷やしたほうが甘みが強くなりますが、寝る前に食べると、からだを冷やすので注意してください。果皮も漬けものに利用できますし、種子も中国では瓜子といって前菜にします。(筑摩野ファーム生産直売:スイカの薬効と成分

 主な成分を紹介していきましょう。

 リコピン: 赤玉スイカに含まれる、赤い色素です。活性酸素が増えすぎると、動脈硬化やガンなどを引き起こすことになりますが、この活性酸素を抑制してくれるのが、リコピンです。トマトの1.5倍の量を含みます。

 カリウム: ミネラルの一つで、体の中のいらない塩分を尿の中へ出す働きを持ちます。

 シトルリン: 最近注目されはじめた成分で、アミノ酸の一つに挙げられます。他の果実にはほとんど見られない成分で、スイカにはこれが含まれています。体内の老廃物や、有害物質などを体外に出してくれる利尿作用があります。

 シスペイン: この成分はビタミンCが酸化するのや、壊れてしまうのを止める働きがあります。シミ・ソバカスにも効果があります。

 イノシトール: ビタミンB群でもあるイノシトールには、動脈硬化を防ぐ他に、甲脂肪肝ビタミンと呼ばれるように、肝臓に脂肪がつかないようにする働きもあります。

 マンノシターゼ: ダイエットで注目されている成分で、糖質分解酵素です。
(スイカにチャレンジ:スイカの成分と栄養


 まだある、スイカの成分と効能
 日本の夏の風物詩」「夏の果実の王様」などとしたしまれているスイカ。栄養的には、果肉の成分は約95パーセントが水分(果汁)で、このうち4~6%が糖分です。その内訳は、ブドウ糖1.57%、果糖5.03%、ショ糖0.98%で、残り90%以上が還元糖となっています。

 ビタミンA(カロテン)やB1、B2、Cの他、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどのミネラル類、グルタミン酸やアルギニンなど、多くの成分をバランスよく含んでいます。種子はリノール酸やたんぱく質が非常に多く、ビタミンB郡やEが豊富です。

 果糖やブドウ糖はエネルギー転換が速やかなので、夏の炎暑で疲れたからだをいやすには冷たいスイカを食べると即効性があります。水分も多く、のどの渇きを癒し、豊富に含まれているカリウムなどとの相乗的な働きにより、からだに涼を呼び爽快感を与えます。

 中国の古典『神農本草径』にはスイカに関する記載が一項目もありませんが、これを原点として、李時珍(明代)が著した『本草網目』にはスイカの薬効が記されています。それによるとスイカの赤い果肉には、

1.尿の出を良くする
2.酒毒を防ぐ
3.血尿に効く
4.口や舌、口の周辺にできたおできを治す
5.風などによるのどの痛み及び腫れを治す
6.腰痛に効く

 などの薬効があり、一方、種子には解毒作用があり熱さましに用いる他、果肉と同じく尿の出をよくする効果があると解説しています。また、果皮や果肉には特殊成分の一つとして利尿作用に関与しているシトルリンというアミノ酸が含まれており、これが利尿効果を高め、むくみをとる効果があるとされています。

 むくみは腎臓病ばかりでなく、心臓病や高血圧から起こる場合もあります。また妊娠や水分の取りすぎ、かたよった食事などが原因でむくみを生じることもあります。いずれにしても、スイカには体内の水分を排泄する働きがあるので、むくみには絶大な効果を発揮します。

 そのまま食べても、十分に効果があります。さらに利尿効果を高めようと思ったら、民間療法として今日まで伝承されている「スイカ糖」を造るのが効果的です。(萩原農場:スイカの成分と効能


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