日本のハイブリッド技術は世界一
 わくわくする戦いが始まった。自動車の燃費競争だ。日本の自動車メーカーが世界一の技術を競っている。

 ガソリンが高騰を続けており、中東情勢を見るとこれからも改善が期待できない状況では、これこらも安くなる見込みは少ない。となると、エコカーに乗る人は増えてくる可能性が高い。そう見越した自動車メーカーは、燃費技術競争に凌ぎを削っている。

 2011年末、トヨタが燃費35.4キロ・メートルのアクアを発表したときは衝撃だった。半年に一回給油しなくてよいというような話を聞いた。しかも価格が169万~194万円。一般庶民にも十分検討できる金額だ。

 一方、ホンダも負けていない。今年9月6日、ハイブリッド車(HV)の新型「フィット・ハイブリッド」を発売する。燃費は世界一になる、36.4キロ・メートルである。新型フィットHVは163.5万~193万円。


 これに対し、トヨタも新型ハイブリッドを開発中だ。これからもわくわくする、開発競争が続く・・・。日本の技術は素晴らしい、どこかの国みたいに核兵器で他国を威して競争をするのでなくて、こういう良いものをつくる技術で競争したいものだ。

 それにしても、どうやって世界一の燃費を達成したのだろうか?以下は東洋経済オンラインの記事「新型フィット vs アクア、徹底比較」から引用する。


 “魔法の王国”にあやかる
 9月5日、千葉・舞浜の東京ディズニーリゾート内に立地する舞浜アンフィシアター。ホンダの伊藤孝紳社長は、ウォルト・ディズニーが創り上げた魔法の王国になぞらえて、翌6日から全国で発売する新型フィットの誕生を宣言した。

 フルモデルチェンジ(全面改良)で3代目に生まれ変わった新型フィットは、内外装はもちろん、エンジン、トランスミッション、プラットフォーム(車台)など、すべてを刷新。中でも、「魔法のようなシステム」と伊東社長が胸を張るのが、36.4km/Lを達成したHV仕様だ。アクアを抜くべく、「世界一を目指した」(伊東社長)ホンダの意地を示す進化を遂げた。

 旧型フィットのHVシステムは、エンジンとモーターが直結している構造になっていたため、発進も加速も高速巡航も、常に両方が連動して駆動する状態になっていた。トヨタのHVシステムは2モーター方式で、エンジンを停止しながらもモーターの力で発進できるという特徴が、燃費性能の良さにつながっていた。


 エンジンとモーターを必要に応じて切り離す
 ホンダは新型フィットHVで従来システムの弱点を解消。エンジンとモーターを必要に応じて切り離す機構を入れ、発進時はモーターのみ、加速や減速時は両方、高速巡航時はエンジンのみ、といった使い分けができるようになり、大幅に燃費を上げることに成功した。

 そもそも初代フィットは、それまで車体後部(リア)に位置するのが当たり前だったガソリンタンクを、車体中央(センター)に配置するセンタータンクレイアウトを採用。小さな車体で最大限の居住空間を実現するなどの商品性や、優れたデザインなどが高い評価を受けている。日本だけでなく120カ国を超える全世界で販売し、これまでの累計販売台数は487万台にも上る。

 「FIT3」を銘打った3代目は、世界最高水準の燃費性能をはじめ、「クルマづくりの常識を覆した」(伊東社長)初代と同様に、自動車業界に大きなインパクトを与える車となりそうだ。日本を皮切りに全世界へと展開し、「2016年には年間150万台の世界販売を目指す」と伊東社長の鼻息は荒い。

 そして、これから日本市場で始まるのが、アクアとの“頂上決戦”であろう。

 ホンダは、新型フィットを国内で発表する前になんと約2万5000台にも上る受注を獲得している。実車が公開されたのは5日の発表会が初めて。実車を見ていないのに、購入を決めたユーザーがそれだけいるということだ。「初代、2代目をはるかに上回る」(峯川尚専務・日本営業本部長)出足となった。


 新型フィットのHV比率は約7割へ
 そして、従来モデルと異なるのはHVに対する消費者の期待の大きさ。2代目はモデル全体の販売に占めるHVの比率が4割程度だったが、3代目の新型フィットは「7割ぐらいになりそう」(峯川専務)という。販売の中心となるHV仕様のライバルは、間違いなくアクアとなる。

 新型フィットHVとアクアには、どんな違いがあるのか。東洋経済オンラインは、旧型フィットとの違いもわかるように、3モデルの主要諸元(スペック)を一覧表にまとめてみた(右図表参照)。試乗はしていないが、展示車両ベースで両方の車も見比べた。

 新型フィットとアクアを見比べ、真っ先に目につくのが価格設定だ。新型フィットHVは163.5万~193万円。アクアは169万~194万円。お互いにユーザーの比較検討対象になりえるため、販売現場で、ほぼ“ガチンコ勝負”となるのは間違いない。


 トヨタも次世代ハイブッリッドを開発中
 これに対しトヨタも負けていない、次世代のコンパクトハイブリッドカーと予想される「FT-Bh」では、燃費50km/Lハイブリッド「FT-Bh」を開発中だ。

 実はアクアより下のクラスへTHSを展開するのは、さすがのトヨタでも難しいというのが業界の一致した見立てだった。下のクラスはもともと燃費が良く、ハイブリッド化してもこれ以上燃費の伸びが少ない上に、車両価格の制約が厳しくなる。

 しかし、トヨタはアクアよりさらに小さいハイブリッドカーを開発している。しかも前述のTHSの最新版、現在鋭意開発中のTHS IIIが搭載される見込みだ。その存在を暗示するコンセプトカーが2012年のジュネーヴショーで公開されたコンセプトモデル「FT-Bh」。

 新型ハイブリッドでは、1Lエンジンを目指しているが、開発当初は800ccだったというからすごい。2気筒エンジンといえば、子会社のダイハツが思い浮かぶが、今回のユニットは、トヨタが単独で開発したもの。ちなみに目標燃費は、コンセプトカーの「FT−Bh」が掲げた50km/Lだという。アクアの燃費(35.4km/L)を考えると厳しそうだが、ぜひ実現してほしい。

 プラットフォームには、専用のものが用意されるようで、2008年秋に発売されたiQが思い出される。iQもやはり専用開発のプラットフォームが用いられ、当初はさまざまな派生車種が想定されていた。しかし、残念なことに欧州と日本で合わせて10万台/年という販売目標に届かず、すべてボツとなった。再度、専用プラットフォームの小型車に挑戦することにトヨタの本気が伺える。(Ethical & LifeHack:トヨタ「アクア」よりも小型の50km/Lハイブリッド開発中) 


トヨタアクアのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)
クリエーター情報なし
三栄書房
新型フィットのすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報 第402弾)
クリエーター情報なし
三栄書房

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