幻のヘビ発見

 今年はヘビ年だが、「幻のヘビ」と呼ばれるヘビが日本にいる。日本全国に分布していながら個体数が少なく、非常に発見しにくいヘビだ。

 名前は「シロマダラ」。平地から山地にかけて広く生息している。夜行性で昼間は狭い隙間などに隠れている。トカゲや小型のヘビを食べている。全長 30~70cm。6~8月に1~9個ほどの産卵をし45日ほどで孵化する。

 灰色がかった地色に黒色横帯が胴体に40個前後ある。成蛇は赤茶色に黒いまだら模様。幼蛇は白が鮮やかでシロマダラという名前に納得がいく。日本固有種。


 めったに見かけないヘビなので、ニュースになることがある。最近では6月、京都府丹波で、9月には山形県酒田で発見されている。ひょっとしたら、我が家の近くにもいるかもしれない。今度注意して探してみよう。


 京丹波にシロマダラ 「要注目種」児童が発見

 裏山でみつけたシロマダラと田中徳乃介君(京丹波町豊田) 京都府京丹波町豊田の生き物好きの少年が、自宅近くの裏山で珍しい模様のヘビを見つけた。府が希少生物などを記載したレッドデータブックで、「要注目種」に指定するシロマダラと判明。研究者も関心を寄せている。

 丹波ひかり小4年の田中徳乃介君(9)が友だちと裏山でダンゴムシを探していたところ、石の下で丸まっていたのを見つけて捕獲した。体長は約25センチ。独特なしま模様と斑点が気になり、インターネットで調べると、シロマダラが該当した。

 シロマダラは日本固有種。毒はなく、府内には広く分布しているとされるが、夜行性のため発見情報が少ない。爬虫類に詳しく、府のレッドデータブックの選定にかかわる京都大の松井正文教授は「シロマダラで間違いない。レッドデータブックの資料にしたいので、正確な捕獲場所が知りたい」と話す。

 徳乃介君は「今までに見たことがないヘビで、友だちも驚いていた」と好奇心いっぱい。父親の拓人さん(38)は「危ないから気をつけるようには言っているが、生き物を捕まえるのが好きで、毎年この時期は家の中が動物園のようになる」と話す。シロマダラは既に野生に返したという。(京都新聞 2013.06.27)


 “幻のヘビ”見つける・酒田 日本固有種「シロマダラ」

 酒田市草津の山間で、環境省猛禽(もうきん)類保護センター自然保護専門員の長船裕紀さん(28)が、報告例が少なく一部地域で“幻のヘビ”と呼ばれる「シロマダラ」を発見した。県のレッドデータブックでは「DD(情報不足)」に指定されている。

 発見されたシロマダラは体長51センチほど。4日午後8時50分ごろ、同センター近くを車で走行中、路上にいるのを見つけたという。長船さんは「道にヘビがいるのは珍しくないので一度通り過ぎたが、気になって引き返したら『当たり』だった」と話す。

 シロマダラは日本固有種で、灰褐色に黒い横じま模様が入る。毒はない。国内に広く生息するとされるが、夜行性で人目に触れにくい。長船さんは「希少かもしれないし、見る機会が少ないだけかもしれない。この発見で報告例が増えるなら、それもうれしい」と話していた。(山形新聞 2013年9月7日)


 シロマダラとは何か?

 シロマダラ(Dinodon orientale)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目ナミヘビ科マダラヘビ属に分類されるヘビ。

 日本固有種。北海道(札幌市・函館市・奥尻島等)、本州、四国、九州、五島列島、壱岐島、伊豆大島、隠岐諸島、佐渡島、種子島、屋久島に分布する。見つけることは難しく、目撃数の少ない北海道や一部の地域では「幻のヘビ」と呼ばれている。

 全長は35-70cm。体色は淡褐色で黒い横縞が入る。幼体の体色は和名の通り白く、後頭部に1対の白い斑紋があるが、成長に伴い体色は褐色味を帯び斑紋は消失する。上顎の歯列には左右それぞれ2カ所の欠損部があり、学名の属名は「歯が2つ無い」の意味。体鱗列数は胴体の中央付近で17列。

 森林の林床付近に住む。樹上にいることもあるが、基本的には地上性。夜行性。毒はなく、口が小さいため、噛みつかれることは稀。外敵に襲われると首をS字にもたげ毒蛇に擬態するか、擬死行動を行う。小型種のためウシガエルやニホンヒキガエル等の餌食にされることもある。

 食性は動物食で、主に爬虫類(ニホンカナヘビ・ニホントカゲ・タカチホヘビ等)を食べる。繁殖形態は卵生で、6-7月に1回に1-9個の卵を産む。(Wikipedia)


すぐ調べられる「環境と生き物」〈4〉動物のふんで里山の自然がわかる―里山の生物編
クリエーター情報なし
学習研究社
すぐ調べられる「環境と生き物」〈5〉マツの葉で大気汚染をさぐろう―まちの生物編
クリエーター情報なし
学習研究社

ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ   ←One Click please