世界一寒い場所は?
 師走に入り、寒い日が続いている。富士山も白く雪化粧。空気は乾燥しているので、晴れていれば美しい姿を見ることができる。

 寒さといえば、日本で一番の寒さを記録したのは、北海道の旭川市。1902年(明治35年)1月25日に、日本の気象官署での観測史上最低気温となる零下41.0℃を記録した。

 これはあくまでも現代のように都市化が顕著でない小さな村である頃に記録されたものであり、近年は都市化によるヒートアイランド現象の影響を受けており、零下20℃以下となる日が減少し、零下30℃前後まで下がることはほぼ皆無となった。

 だが、世界記録はもっとすごい。今回、米航空宇宙局(NASA)は、南極で2010年8月10日に史上最低となる零下93.2度が記録されていたと発表した。これまで地球上で最も低いとされる気温は、南極にあるロシア・ボストーク基地で1983年に観測された零下89.2度だった。


 南極で3年前「零下93.2度」 NASAが衛星解析
 米航空宇宙局(NASA)は12月9日、過去の地球観測衛星によるデータから、東南極で2010年8月10日に史上最低となる零下93.2度が記録されていたと発表した。

 これまで地球上で最も低いとされる気温は、南極にあるロシア・ボストーク基地で1983年に観測された零下89.2度。AP通信によれば、今回は地上の温度計で観測された気温ではないため、ギネス世界記録への登録は難しそうだという。

 最低気温を観測したのは日本の南極観測基地のある「ドームふじ」(標高約3800メートル)と、「ドームアーガス」(標高約4千メートル)と呼ばれる地点の中間。NASAと米地質調査所(USGS)のチームが人工衛星ランドサットなど過去約30年間分の気象観測データを見直して特定した。

 一方、人間が暮らす地域ではロシア・オイミャコン村で1933年に観測された零下67.8度が最低とされる。(asahi.com 2013年12月10日)


 ロシア・オイミャコン
 ロシア東シベリア・サハ共和国のオイミャコンは、人間が定住する場所で最も寒い場所とされている。冬は気温が氷点下60度を下回る日もあるという。

 オイミャコンの定住者は500人以上。村の中心部には「オイミャコン:世界の寒極」と書かれたサインもある。この地域では冬は8カ月続くこともある一方、夏は短い。雪は5月頃までに解けるが、早くて9月には再び降るという。

 地元の民族誌学者によると、同村では1933年、定住地としては最も低いとされる氷点下67.8度を記録した。

 1926年1月26日、氷点下71.2℃(-96℉)の気温が記録された(ただし、この測定法には議論がある)ことでオイミャコンは北半球の寒極、「北の極寒の地」、定住地の中で最も寒い地の一つとして知られることとなった。同時にこれは北半球の記録でもっとも寒い気温である(南半球は南極大陸で記録されている)。

 これはシベリア大地に依って大気が大幅に冷却される事が大きく作用している。逆に夏の日中は気温が摂氏30度を越えることもあり、夏と冬、昼夜の気温差が非常に大きい地でもある。7月でも、まれに0℃を下回ることがある。2010年7月28日には最高気温が34.6℃に達し、それまでの記録を塗り替えた。

 オイミャコンの名前は、サハ語(ヤクート語)で「不凍の水」という意味である。これはこの地が永久凍土であるにもかかわらず、天然の温泉が近くに湧いているからである。

 凍結してしまうためオイミャコンには水道がなく、かつては住民が牛や馬にタンクを引かせて近くの川まで水を汲みに行っていたが、現在では給水車が各家庭に給水を行っている。

 付近では魚が獲れるが、気温が低い時、釣った魚は外気に触れた途端に凍りつく。冬は軒並み-50.0℃以下になるため、細菌やウイルスによる感染症にかかることはほとんどない。(Wikipedia)


 ボストーク基地の記録
 ボストーク基地(Vostok Station)はロシアの南極観測基地である。ヴォストーク基地とも書かれる。南緯78度28分、東経106度52分に位置し、標高は3488m。旧ソ連時代の1957年に開設された。

1983年7月21日に-89.2℃を記録したが、これは地表における世界最低気温である。後述の通り0℃を越えたことは一度もない。同じく南極大陸のドームA付近では-93.2℃の温度が記録された事があるが、これは気温ではなく地表面温度であるため、実際にこの記録を下回っているのかは不明である。

 ボストーク(Восток)の名称はロシア語で「東」を意味し、ロシアの南極探険家のファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼンの船(Восток、Vostok)に因んで命名された。

 基地は南極点より約1730km離れた場所で、南極氷床の中心より東側のオーストラリアの領有権主張域に位置する。ただし南極条約の批准によりオーストラリアは領有権を行使していない。

 基地は南極大陸の到達不能極および南磁軸極の近くに位置し、地球の磁気圏の観測に最適の場所となっている。他に航空気象、日照計測、地球物理学、医学、気候の研究も加えて行われる。

 基地は他の南極観測基地から最も離れた場所に位置し、海岸部にあるミールヌイ基地(南緯66度33分07秒 東経93度00分53秒)から補給を受けている。基地には夏季に約25名の科学者と技術者が常駐し冬季には13名に減少する。

 1996年、ロシアとイギリスの科学者は、基地の直下に、知られているものでは世界で最大の氷結湖であるボストーク湖を発見した。ボストーク湖は南極氷床の表面下約4,000mに位置し、14,000平方キロメートルの面積を有する。
ボストーク基地は南半球さらに地球上で最も低い気温を記録した寒極である。長い冬期間の平均気温は約−66℃、短い夏期間の平均気温は約−32℃、年平均気温は−55.3℃である。1983年7月21日に、最低気温−89.2℃を記録した。(Wikipedia)


 北海道上川市の記録
 1902年(明治35年)1月25日には、日本の気象官署での観測史上最低気温となる-41.0℃を記録するなど、旭川は日本屈指の寒い都市であるとしてよく知られている。

 ただし、これはあくまでも現代のように都市化が顕著でない小さな村である頃に記録されたものであり、近年は都市化によるヒートアイランド現象の影響を札幌市などと同様に、旭川市も例外なく顕著に受けており、-20℃以下となる日が減少し、-30℃前後まで下がることはほぼ皆無となった。

 実際に、1961年以降で最も下がったのは1977年1月29日と1978年2月17日・2月24日の-29.0度であり、1954年1月24日に-30.0℃を観測して以来、半世紀以上も-30度以下の気温は観測されていない。

 平成以降では1990年1月28日の-27.7度、21世紀に入ってからは2008年1月19日の-25.7度が最も低く、北海道のなかではとりわけ低い値ではない。また冬季の平均気温も1961〜1990年平年値と比較すると、1月が0.9℃、2月が1.2℃も上昇している。(Wikipedia)


Wikipedia:気温の記録 ボストーク基地 オイミャコン


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