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 さまざまな擬態の形
 一見ミツバチのような、ハチに擬態したハエ。体色がピンクや白で、ラン科の花に体を似せたハナカマキリ。擬態の姿はさまざまだ。

 擬態とは何だろう?擬態とは、ある種の生物が自分以外の何物かに外見、動きなどを似せることにより、生存上の利益を得る現象をいう。進化によってある特定の環境に似た外見を獲得して擬態するもの(昆虫類など)と、自分の外見を変化させる能力を獲得して擬態するもの(カメレオンなど)がある。

 動物の擬態の例としては、コノハチョウが自らの姿を枯葉に似せて目立たなくすることなどが挙げられる。さらに、モデルの動物と動きが似ていなければ、外見が似ていても効果が薄い。コノハチョウは危険を感じると体を前後にユラユラを動かし、木の葉が揺れるように見せかける。


 しかし、形がまったく似ていないのに他の生物に擬態することがある。それが化学擬態というものだ。ある種のカエルは、皮膚から化学物質を分泌して偽装することで、針を持つ攻撃的なアリの巣の中でも、この両生類は平穏に暮らすことができる。

 以下National Geographic 記事「アリをだますカエルの化学擬態」から引用する。


 アリをだます、カエルの化学擬態
 身を守り、湿気を保つため、西アフリカのサバンナに住むウエストアフリカン・サバンナ・フロッグ(英名:West African savanna frog、学名:Phrynomantis microps)は一日を、さらには乾期の大半を地下の穴に隠れて過ごす。とはいえ、たいていは孤独ではない。

 このカエルはしばしば、非常にどう猛な種であるアフリカン・スティンク・アント(英名:African stink ant、学名Paltothyreus tarsatus)の地下の巣に入り込む。このアリは通常、生活を乱されると攻撃的になり、強力なあごと毒針で侵入者に襲いかかる。

 しかし、彼らはウエストアフリカン・サバンナ・フロッグが自分たちの巣の中でくつろいでいても気にしないようだ。巣の中はこのカエルにとって、他の捕食者から身を隠し、西アフリカの長い乾期をやり過ごせる暖かさと湿気のある環境を得られる安全な場所なのだ。

 アフリカン・スティンク・アントが捕食したり死骸を食べたりする獲物の中にはカエルも含まれることがあると考えると、両者の関係にはいっそう驚かされる。このカエルは一体どうやってアリをだまし、攻撃されずにいるのだろうか。


 秘密は皮膚に
 ベナンで活動しているドイツとスイスの研究者は、その秘密はウエストアフリカン・サバンナ・フロッグの皮膚にあると考えている。

 この仮説を確かめるため、研究チームはミールワーム(ゴミムシダマシの幼虫)とシロアリに、ウエストアフリカン・サバンナ・フロッグの皮膚分泌物を塗り、アフリカン・スティンク・アントの群れの中に入れた。通常なら、アリは即座に噛みつく、刺すなどの攻撃を始める。ところがこの時、分泌物を塗られた昆虫に対し、アリは30秒から数分、攻撃を遅らせたのだ。

 この驚くべき効果を生み出している、カエルの皮膚から出る化合物を特定しようと、研究チームは純水入りのビーカーにカエルを入れ、皮膚分泌を促すため静かに2分間振動させて、分泌された物質を採取した。

 研究チームは、分泌物は特定の食物によるものではないことを突き止めた。むしろ、この物質は何を食べるかに関係なく分泌されている。この点で、小さな有毒の昆虫を食べることで皮膚に毒性を持たせている他の有毒カエル(色鮮やかなヤドクガエルなど)やヒキガエルとは異なる。

 化学的分析により、研究チームはカエルの皮膚に存在する活性成分を特定した。ペプチドと呼ばれる二つの化合物で、小さなタンパク質のようなものだ。この物質がアリをだまし、自分たちの仲間だと認識させているらしい。


 “化学擬態”
 アリは触角を使い、害をなす可能性のある侵入者と、同じ巣の仲間を識別している。触角は化学センサーとして作用する、非常に敏感な探知機だ。しかし、ウエストアフリカン・サバンナ・フロッグの体表にあるペプチドによって、アリはこのカエルが同じ巣の住人か、少なくとも侵入者ではないと認識してしまうようだ。

 このカエルに近付く際、アフリカン・スティンク・アントはカエルの体表に触角を滑らせ、においを感じ取る。見知らぬ侵入者であれば、激しい針の攻撃が始まるところだ。しかしアリはカエルの存在をとがめることなく、巣の中にいてもほぼ無視してしまう。

 「アリのように見えるなら」たぶんアリなのだろう、と判断しているわけだ。

 今回の研究結果は、査読付きオープンアクセスの米オンライン科学誌「PLOS ONE」に2013年12月11日付けで発表された。(Mary Bates for National Geographic News January 10, 2014)


 擬態とは何か?
 進化によってある特定の環境に似た外見を獲得して擬態するもの(昆虫類など)と、自分の外見を変化させる能力を獲得して擬態するもの(カメレオンなど)がある。

 特に色彩だけを似せている場合は「保護色」と呼んでいる。

 人間からはそうは見えなくとも、すむ環境や活動する時間によっては立派な擬態や保護色となるものもある。海水魚にはタイやカサゴなど赤っぽい体色のものがいるが、ある程度の水深になると青い光が強くなるため、これらの赤色は目立たない灰色に見えてしまう。

 またトラもよく目立つように思えるが、ヒトなど一部の三色色覚を持つ霊長類を除き、哺乳類には視覚的に色の区別ができないものが多いため、茂みにひそめばこれも擬態になると考えられている。

 同じような生活環境に適応し、また同じような食性を獲得した結果、二つあるいはそれ以上の種類の生物の形態が非常に似たものになることがあるが、これは擬態ではなく収斂進化と呼ばれる現象である。収斂進化した複数種の生物においては、体の外見だけでなくその機能も似ている。またあとに述べるミミックとモデルという非対称的な関係は存在しない。たとえばカマキリとミズカマキリとカマキリモドキはよく似た鎌状の前脚を持つが、擬態ではなく収斂進化の例である。擬態はカモフラージュとも言う。

 擬態は目的によって隠蔽擬態、攻撃擬態、の2つに分けられる。ただし隠蔽擬態と攻撃擬態については両方を兼ねる生物もおり、明確な線引きは難しい。

 隠蔽擬態は、バッタ、ナナフシなど自分が他の動物から捕食される可能性がある動物は、周囲の植物や地面の模様にそっくりな姿をすることで、攻撃者から発見されないようにする。

 攻撃擬態は、カマキリ、アンコウ、リーフフィッシュなど自分が捕食者で、周囲の植物や地面の模様にそっくりな姿をすることで、獲物に気づかれないようにする。身を隠すという意味では隠蔽擬態の一種であり、実際自分を捕食する動物に対しては普通の隠蔽擬態として機能する。ペッカム型擬態とよばれることがある。(Wikipedia)


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