水に恵まれている日本
 適度な降雨と森の多い日本ではあまり深刻な干ばつに見舞われることはないが、世界各国では干ばつが進み、砂漠化が進行している。その原因は何だろうか?

 産業革命以来続いた森林伐採により、二酸化炭素が増加して温暖化を促進させる原因になったといわれている。また、森林伐採が行われた後の地域では、水をためておく力が弱まるため、定期的に雨が降っていた地域でも大地が乾燥している。

 現代はインターネットなどの情報網が普及し、国どうしが相互に助け合うことも可能になったが、少し前までは、援助もなく孤立化し、多数の犠牲者を出した。例えば、1928年~1930年の中国北西部の大干ばつでは、飢餓のため死者数300万人以上、1936年の四川省では、500万人が死亡したといわれている。

 現在、オーストラリアでは、記録的な猛暑が続いており、乾燥したオーストラリア南部の広い範囲で山火事が続いている。ビクトリア州では、国立公園に隣接する森林地帯で東京ドーム4500個分に相当する約210平方キロメートルが燃えた。


 アメリカのカリフォルニア州では、過去100年で最悪の干ばつが起きている。カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は1月17日、水不足に関する非常事態を宣言し、20%の自主的節水を呼びかけた。干ばつのため乾燥した、サンガブリエル山脈の麓で山火事が発生し、約1300ヘクタールを焼き尽くした。


 米西海岸、過去100年で最悪の干ばつ 
 米国気象局のロサンゼルス近郊にある支局の気象学者マーク・ジャクソン氏は、「普通のことではない」と話す。カリフォルニア州で山火事が多いのは、5月から12月上旬までだ。記録的な干ばつのせいで、この地域の山火事の危険性が高まっていると、ジャクソン氏は指摘する。

 カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事は1月17日、水不足に関する非常事態を宣言し、20%の自主的節水を呼びかけた。カリフォルニア州は、1890年代の観測開始以来最悪の干ばつに見舞われている。不幸なことに、この歴史的な干ばつを引き起こしているのは、人間の手には負えない自然の気象パターンだ。

 気象学者によると、干ばつの主な原因は、カリフォルニア州の上に何カ月も留まり続けている高気圧にある。つまり大気がここで上空から降りてくるのだ。この状況が近いうちに終わる見込みはないという。

 ネブラスカ大学リンカーン校国立干ばつ軽減センター(NDMC)の気候学者ブライアン・フュークス(Brian Fuchs)氏は、「このようなものはブロッキング高気圧と呼ばれている」と説明する。フュークス氏は、Webサイト「アメリカ干ばつモニター(U.S. Drought Monitor)」掲載の報告書執筆者の1人。

 「高気圧に覆われて乾燥しているだけでなく、この高気圧が(西海岸に)近づいてくる低気圧をすべて逸らせてしまっている」とフュークス氏は話す。


 米西海岸、過去100年で最悪の干ばつ
 カリフォルニア州は、1890年代の観測開始以来最悪の干ばつに見舞われている。不幸なことに、この歴史的な干ばつを引き起こしているのは、人間の手には負えない自然の気象パターンだ。

 気象学者によると、干ばつの主な原因は、カリフォルニア州の上に何カ月も留まり続けている高気圧にある。つまり大気がここで上空から降りてくるのだ。この状況が近いうちに終わる見込みはないという。

 ネブラスカ大学リンカーン校国立干ばつ軽減センター(NDMC)の気候学者ブライアン・フュークス(Brian Fuchs)氏は、「このようなものはブロッキング高気圧と呼ばれている」と説明する。フュークス氏は、Webサイト「アメリカ干ばつモニター(U.S. Drought Monitor)」掲載の報告書執筆者の1人。

 「高気圧に覆われて乾燥しているだけでなく、この高気圧が(西海岸に)近づいてくる低気圧をすべて逸らせてしまっている」とフュークス氏は話す。

 例年ならば、低気圧がこの乾燥した州に降水をもたらし、山に雪を積もらせるはずなのだが、今年はその低気圧が高気圧にはじき飛ばされてカナダ南部に向かい、そこでジェット気流に乗ってアメリカ中西部へと南下していく。

 「西海岸では、1年のうちで今が雨の季節だ。この時期に水を集めて貯水池を補充しなければならない」とフュークス氏は言う。

 ところが、ロサンゼルス市街では12月19日を最後に雨らしい雨が降っていないと、気象局のジャクソン氏は説明する。昨年7月1日から12月31日までのロサンゼルスの降水量は平年の23%だった。

 高気圧の尾根が崩れる様子はほとんど見られないとフュークス氏は指摘する。「現時点では、4月の末まで、アメリカ西部全体で比較的暖かく、乾燥した天気が続くと予想される」。


 貯水池を補充する雨が必要
 現在居座っている高気圧以前にも、この2年間、次々と高気圧の尾根が訪れ、そのせいでカリフォルニア州は平年よりも乾燥した気候に悩まされてきた。

 西海岸が高気圧に覆われることは珍しくないが、「1つの地域が乾燥し始め、高温が保たれると、高気圧を強めることになる」とフュークス氏は説明する。

 高気圧が少し西に動くと、低気圧(大気が上昇する領域)が南のネバダ州のグレート・ベースンの方に押し出されるとジャクソン氏は補足する。

 しかしその状態はさらに高気圧を生み、それがサンタアナ風と呼ばれる強風を吹かせる。「傷口に塩をすり込むようなものだ。山から海に向かうこの乾燥した風は、干ばつをひどく悪化させる」とジャクソン氏は話す。

 自主的節水が呼びかけられたとはいえ、カリフォルニア州の住民はパニックに陥る必要はない。

 「南カリフォルニアの地下水の貯蔵量は、まだ非常に良好な状態にある」とジャクソン氏は指摘する。当局は3年分の貯水施設を作っているため、干ばつの年が続いても何らかの対策はとれるという。「しかし、3年を超えると問題が生じるだろう」。(Jane J. Lee,National Geographic News January 22, 2014)


参考 National Geographic news: 米西海岸、過去100年間で最悪の干ばつ


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