レモンの育て方&収穫時期
 レモンは香りや酸味がよい。食すとさわやかな感じになるので収穫を期待して庭植にした。昨年の春、初めて花が咲いたが、鳥が食べてしまうらしく一つしか残らなかった。

 夏は虫との戦いだ。レモンの葉はやわらかいので虫がつきやすい。アゲハがよく産卵に来て、幼虫に葉を食べられた。卵と幼虫は見つけ次第取り除く。葉は繁りすぎてもよくない。間引き剪定する。葉30~40枚で果実1コ残すのが適当な数。収穫は10月~11月。時期を逃すとスカスカになる。

 果汁は酸性を示すことと、還元作用のあるビタミンCを多く含むことから美白、美顔用の材料にも用いられることがある。レモンの皮にはd-リモネン (limonene) というテルペン系炭化水素が含まれており、レモンの香りの重要な成分となっている。


 今回、レモンに多く含まれるポリフェノールの一種「エリオシトリン」に中性脂肪を抑制するなど肥満防止に効果があるとする研究成果を、三重大学の田中利男教授(薬理学)らのグループが発表した。英科学誌ネイチャー系の電子雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」に論文が掲載された。


 レモン食べると肥満防止効果、中性脂肪を抑制
 田中教授は、レモンが多用される地中海料理を食べる人たちに肥満や循環器疾患が少ないとする欧米の医学論文に着目。遺伝子配列がヒトと似ている熱帯魚のゼブラフィッシュを複数のグループに分け、エリオシトリンを加えた餌などをそれぞれ4週間投与して肥満との関係を調べた。

 通常の餌を与えたゼブラフィッシュでは、血液1デシ・リットル当たりの中性脂肪が平均約400ミリ・グラムだったが、高脂肪の餌を与えたゼブラフィッシュは同約600ミリ・グラムとなった。

 一方、高脂肪の餌にエリオシトリンを混ぜて与えた場合は、同約400ミリ・グラムに抑えられた。

 ヒトの肝細胞を使った実験でも、エリオシトリンが脂肪の蓄積を抑制することや、細胞内でエネルギーを作るミトコンドリアが活性化されることも確認された。

 実験は飲料大手ポッカサッポロフード&ビバレッジの中央研究所(愛知県北名古屋市)と共同で実施した。田中教授は「将来的には心筋梗塞、脳卒中といった循環器疾患やメタボリックシンドロームの治療、肥満予防などにつなげたい」と話している。(2014年2月4日  読売新聞)


 レモンに豊富なビタミンCとクエン酸のはたらき
 レモンにはビタミンCやクエン酸も豊富に含まれています。レモンと言えば、ビタミンCとすぐに思いつくほど、そのビタミンC含有量葉100g中50mgと柑橘類の中ではトップクラス。

 ビタミンCは、活性酸素を防ぐ抗酸化作用があり、血管を丈夫にして動脈硬化、高血圧などの症状を防ぎ、またコラーゲン生成を促進、疲労回復、美肌作りにも役立ちます。また非へム鉄の吸収を高める働きがあります。

 さらにレモンには、クエン酸も多く含まれています。クエン酸は、カルシウムの吸収を促します。


 レモンとメタボ予防効果の気になる関係
 レモンの皮に含まれるポリフェノールも、注目されている成分です。さらに、株式会社ポッカコーポレーションのニュースリリース(2009年5月)によると、県立広島大学保健福祉学部を中心とする共同研究チームが行った、レモン産地の中高年女性118名(平均年齢 60歳)を対象とした調査において、日常のレモン摂取量と健康状態との関係についての興味深い調査結果が出ています。

 レモンの摂取量が多いほど、1.血圧を低下させ、2.血管の硬さを示す指標となるPWV(脈波伝播速度)で評価した動脈硬化度が低く、3.肥満に関連したホルモンであるレプチンの血中濃度が低いことを初めて明らかにしました。これら3つの要素は、いずれもメタボリックシンドローム予防に有効で、レモンの摂取を取り入れた食生活が、メタボリックシンドロームを予防する可能性が示唆されました。

 PWVとは、腕と足の間における脈の伝播速度を表し、動脈が硬いほど脈の伝わり方が速くなり、数値が高くなります。また、レプチンは全身の脂肪細胞でつくられ、食欲やエネルギー代謝を調節するホルモンであり、体脂肪が多いほど血中濃度が高くなることが知られています。

 レモンに含まれる成分がメタボリックシンドローム予防にも有効だと証明されれえば、生活習慣や体型が気になる人にも嬉しいニュースになりそうです。


 レモンの皮も活用! ポリフェノールによる抗酸化作用に期待
 日本では果汁はよく利用されますが、果汁を搾った後のレモン果皮はあまり使用されません。レモンの皮には、抗酸化作用をもつポリフェノール成分が含まれています。

 例えば、レモン独特の爽やかな香りは、d-リモネン などのというテルペン系成分ですが、神経の興奮を鎮める作用や、血栓予防などの作用があると言われています。またフラボノイド系のルテオリンは、抗酸化作用が強く、アレルギー症状改善等の作用があります。

 ヘスペリジンは、柑橘類に含まれビタミンCの吸収を早めると言われます。レモンには、エリオシトリンというポリフェノールも含まれ抗酸化作用がありますが、ヘスペリジン、エリオシトリンなどを含めて総称がビタミンPと呼ばれ、「ビタミン様物質」=ビタミンに似た働きをしたり、ビタミンが正しく働くように助ける物質です。

 このような、ポリフェノールは安定的な醗酵処理を行うのが難しいため、これまで食品素材として利用されていないのだそうです。レモンだけでなく柑橘類の皮に含まれる成分は、香料や溶剤として洗浄剤や、ガム剥がし用溶剤成分、発泡スチロールのリサイクルに利用されるそうです。

 科学技術振興機構などでは、この皮のポリフェノールを有効に活用し、抗酸化作用の高い、健康の維持・増進に役立つ機能性食品の素材とする研究も進んでいます。

 もちろん、こうした作用は、ポリフェノールなどの成分としての作用で、レモンをどれだけ食べれば、どのような効果があるかということが示されているわけではありません。


 農薬は大丈夫? 旬の国産レモン活用のススメ
 日本の市場にはアメリカなどからの輸入品が多く出回っています。輸入レモンには、ワックス処理の段階で、防カビ効果のため「ポストハーベスト農薬(収穫後」としてイマリザル、OPP、TBZなどがかけられているため、安全性が心配されることがあります。当然、輸入時に基準値等の検査が行われ、基準値以下なら健康上問題ないとされています。

 皮ごと使うときは、気持ち的にもできれば農薬の入ったものは避けたいと思われるでしょおう。その場合はワックスを塩でこすり落とし、水洗いして使うか、「イマリザル、OPP、TBZ不使用」「ノーワックス」などの表示がある輸入レモン、国内産レモンがおすすめです。

 レモンは、日本には明治時代の初めに渡来し、現在の栽培地は、主に柑橘類の栽培地と同じで、香川県や広島県、愛媛県などの瀬戸内地方に多く、和歌山や熊本でも栽培されています。

 10月頃からライムのような青レモンが、気温の下がる1月頃から黄レモンが出回ります。国産は輸入品のようにポストハーベストの心配がありません。国産の新鮮なレモンのおいしさを活用しましょう。


 皮ごとレモンを楽しむ方法
 もちろんレモンが健康に役立つと言っても、レモンさえ食べればよいということではなく、栄養バランスのとれた食事が基本で、さらにおいしく活用しましょうということです。

 皮ごと使うとすれば、レモン酒やレモンサワードリンク、レモンピールの砂糖漬け、バターをたくさん使うのですがレモンカードなどもおすすめです。またレモンのはちみつ漬けは、冬にはホットで温かく、夏にはアイスでさっぱりと、レモネードに。

 皮の苦味が苦手な方は、歯や歯茎のマッサージに使うととても爽快ですし、キッチンのシンクを、捨てる前の皮でこすると香りも爽やかな香りに包まれ、ピカピカ綺麗になります。(All About 2011年02月09日)


参考 ヤサシイエンゲイ: レモンの育て方 All About:メタボ予防・エイジングケアレモン成分の魅力


レモンさわやかクッキング―健康にも美容にもうれしいレシピ (SERIES食彩生活)
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素朴社
広島県尾道市瀬戸田町産 / 防腐剤・防かび剤不使用 / ご家庭用 わけあり(規格外品)/ レモン 3kg 25-40個入り
クリエーター情報なし
レモン屋ますだ

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