グラフェンで質量ゼロ電子を直接観察

 炭素原子が6角形の2次元シート状に連なるグラフェンには、質量ゼロの電子が存在する。この特異な電子状態を利用した光学デバイスの開発が世界中で関心を集めている。

 質量がないというのは非常に面白い。最近、素粒子に質量を与えたとされるヒッグス粒子が発見された。この電子は、ヒッグス粒子の作用を受けないということで、まさに量子の世界での不思議な現象だが、この仕組みを解明すれば、質量のないものを人類は創造できる可能性がある。

 今回、光照射直後の超高速の質量ゼロ電子を直接観察することに、東京大学物性研究所の松田巌准教授と東北大学電気通信研究所の吹留博一准教授らが成功した。光通信やレーザー発振などの光学グラフェンデバイスの設計に重要な役割を果たす成果と期待されている。4月21日付の米科学誌アプライド・フィジックス・レターズのオンライン版に発表した。



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