“人食い”と呼ばれる細菌

 “人食いバクテリア”というものがある。 

 ある45歳の男性では、下肢(脚)の痛みはあったが、自分で自動車を運転して病院へきて、待合室で待っているうちに下肢の腫(は)れが増悪して気分が悪くなり、ただちに入院したが、急性心停止で死亡。この原因が人食いバクテリアだった。

 菌自体はどこにでもいるが、まれに重症化。38度以上の発熱や傷口の痛みが起き、さらにショック症状や肝不全、腎不全を発症する。筋膜や脂肪の組織が壊死して、手や足の切除が必要になることもある。3~4割が死亡する恐ろしい細菌だ。



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