赤血球の不思議

 赤血球は不思議である。なぜ細胞であるのに核がないのだろう?それどころか通常の細胞が持つミトコンドリア、リボゾーム、ゴルジ装置、小胞体などもない。なぜだろうか?

 赤血球は、酸素分子の輸送に特化した細胞であるので、細胞の運動能やタンパク・脂質の合成能を持たず、通常の細胞のようには多くのエネルギーを必要としない。そのために酸素を消費してエネルギーの産出を担うミトコンドリアを捨て去ることができた。

 しかし、ミトコンドリアがどのようにしてなくなったかは、これまでわかっていなかった。今回、東京医科歯科大学」と愛媛大学の研究チームが、赤血球からミトコンドリアが除去されるのは、新しいタイプのオートファジー(自食作用)によることを解明した。6月4日付の英オンライン科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表した。



赤血球の生化学 (UP バイオロジー)
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病気がみえる 〈vol.5〉 血液 (Medical Disease:An Illustrated Reference)
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メディックメディア

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