アフリカゾウ密猟に複雑な背景

 アフリカ、ケニアで愛されていたゾウ、“サタオ”が何者かによって殺害された。原因は象牙を目的とした密猟によるもの。象牙を剥ぎ取られた姿にアフリカゾウの勇姿の面影はなく、悲しくなった。

 その背景を調べてみると、貧困、地球温暖化による干ばつ、イスラム過激派、同じ国民どうしのあらそいなど、複雑な問題が見えてきた。大きな象牙1本は、地元の闇市場に持っていけば約50万円で売れる。この国の未熟練労働者が10年働いてようやく稼げる賃金に相当する額だ。これでは命がけで密漁する者も現れるはずだ。密輸先は、フィリピンやタイ、中国では聖像や仏像に、日本では印鑑に姿を変える。

 1930~1940年代、アフリカ大陸には500万頭ほどのアフリカゾウがいただろうと推測されているが、現在は47万2000~69万程度まで減少している可能性が高い。国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは絶滅危惧II類に指定されている。自然保護団体の見積もりでは、毎年3万~3万8000頭のゾウが象牙を得るために密猟されている。



アフリカゾウ56頭移動大作戦 (学研のノンフィクション)
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